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ギボウシ

如意宝珠の花茎伸びゆき白露は風に散りおち石に留まる 九葉

9/29.2019 この地域の山に自生する原種のギボウシの花が咲いている。うちに住まう他のギボウシは国産、逆輸入タイプに関わらず初夏から夏にかけて花を付けるが、これは決まって晩秋につける。

ほんの一握りの小さな株だったのが、場所が気に入ったのか大きく育ち、毎年幾本もの薄紫の花穂を上げる。茎の節々に残るのは花の痕。

ギボウシは花茎を次々と伸ばし、花を落としては先へ先へと伸びていく。皆散り終わると、じきに霜が降り始め、黄葉が始まって冬枯れの世界に入る。再生の前の眠り。

(この記事は2019年9月29日にFacebookに投稿したものです)

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