定期演奏会を終えて。

おはようございます。わたしです。
幾つか前の記事で何度か吹奏楽の定期演奏会のことに触れてきましたが、それについに無事幕を引くことが出来ました。後悔は無いです。全て、やりきりました。
1つ前の記事で書いたことの意味を、部員以外の方にはぴんと来ないと思いますが、スタプレ(吹きながら動くやつ)の件、と。正直、後輩と顔を合わせるのが不安でした。私の代わりに出ること、私が前日泣いて「出させて下さい」と頭を下げたこと、元々私のことをきっと苦手と思っていたこと。全てが不安で、みんながステージに出る直前まで、声をかけるか迷っていました。でも、ここで声をかけなきゃ後悔する。そう思った時にはもう足は動いていて、私の大好きな後輩たちの肩に手を置いていました。
「頑張っておいで。見てるからね、」
それは紛れもない本心でした。心の底からそう思っていて、私は後輩にスタプレの全てを託しました。

話が前後してしまいますが、当日の私に不安はほとんどありませんでした。音を、気持ちを、今までの全てを届ける。それだけでした。友人も、家族も親戚も見に来てくれました。
本番、1曲目で既に泣きそうになりました。これで最後なんだ、と思う度に涙腺が危なっかしくなりました。劇の声も務めさせて頂きました。ディズニーの劇をしたのですが、ジーニーの声を担当したところ、大絶賛。改めて、わたしの武器は声なんだと実感出来ました。そして第3部。先生からの呼名と、部長さんからの花束の贈呈と、思い入れの強い曲の演奏。泣かない理由がありません。そこで涙腺は決壊。ぼろぼろに泣いて、ひっきりなしに涙を拭って。呼ばれた名前に、声が裏返るほど大きな声で返事をして。後に聞けば、そこで泣いてしまった人も居るとか。花束を貰って壇上に並んだ仲間、3年間ありがとう。大好き。一緒に居てくれてありがとう。見捨てないでくれてありがとう。みんなと出来て楽しかった。だいすき。そんな気持ちでずうっと客席を見つめていました。

わたしがわたしの音、気持ち、全てを届けたかったのは、友人、家族、親戚。それと、わたしの大切な人。その人も来てくれました。何度も客席を探しましたが、見当たらず、終わったあとも探しましたがその人はすぐ帰ってしまったようで。勘違いしないで頂きたいのは、彼はその場の雰囲気に圧倒されてしまい、自分が居るのは場違いだと思い、帰ってしまったとのこと。
本番直前、すこし不安になった私はその人にメッセージを送りました。「一生懸命生きてると思う。少なくとも自分からはそう見える。だから胸を張って欲しい。その姿を届けて欲しい。」そのメッセージで、わたしの不安は全て消し飛びました。
本番後、その人が見つからないと思い、諦めて楽屋に帰ると、メッセージが届いていました。「ちゃんと届いたよ、悔いは無い?」。届いた、良かった。でも、悔いはある。なんで帰っちゃうのさ、バカ。会いたかった。その口から、感想を聞きたかったし、なんならハグしたかった。まあ、良いでしょう。それはまた後日します。

それでは!わたしの吹奏楽人生、幕引きとなります。
もしかしたら、ユーフォニアム買うかも。トランペットは持ってるんですけどね、ユーフォも可愛くて可愛くて。両刀するかもです。
ここまで読んでくれた物好きのみなさん、ありがとう!
くゆるがお送り致しました!

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