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第14回「金ヶ崎でどうする!」視聴後

(2023年4月16日 第14回「金ヶ崎でどうする!」視聴後)


 「金ヶ崎の撤退戦」は、秀吉と明智光秀に焦点が当たるので、徳川への言及は少ないです。

 映像化は、ほぼ皆無。

 徳川家康メインで描かれる「金ヶ崎の撤退戦」は、これが初めての映像化ではなかろうか?

 なんて貴重な大河ドラマ。


 で、戦死する確率激高で有名な殿しんがり任務ですが、ここで秀吉に命じられるのは、新米だからとか、身分が低いからとかいう理由じゃありません。

 劇中で秀吉が頭を下げてお礼を連呼しているように、「一人前の武将として認められた証」です。

 三流の無能な指揮官に任せたら、時間稼ぎも出来ずに追撃されて、更なる被害を出してしまいますので、「指揮能力」が高くないと、任せられないのです。

 加えて、この当時の秀吉は、既に織田家中で最大の兵数を保持している武将でした。

 借金をして、兵数を揃えていたのです。

 何せ秀吉は、新参で実家は農家。

 無理に借金でもして兵の採用枠を増やして「木下隊は、最大の兵数を持っとるだぎゃあ」とアピールしないと、戦場でロクな仕事を貰えません。

 そして遂に、最大兵数&充分な指揮能力を認められての、大抜擢。

 そらあ、泣きながら喜びます。

 余談ながら。

 京都に戻るまでに兵の九割を失いますが、生き残りの中には山内一豊(後の土佐藩初代藩主)や仙石秀久(後の小諸藩初代藩主)など、歴史に名を残すベテランが揃っています。

 彼ら目線で、今後も「金ヶ崎の撤退戦」は、何度も映像化されるでしょう。


 



 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード




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