いとこ との 同伴旅行

父のいとこ 
という
おばさんと 
父が
頻繁に連絡を取り合うようになったのは 
認知症になってからだった。

以前から 
そのおばさんが 
存在すること
は知っていたし 年賀状くらいはやりとりしていたが

実際会ったことがなかった。


その頃 父は、義姉を亡くしたばかりで

昔話が通じる 話相手が必要だったみたい


携帯電話で 頻繁に連絡するようになり


とうとうその人は 遠路はるばる遊びにくることになった。

叔母は
耳が極端に遠い

なまりがひどい

コミニュケーションをとるのが容易ではなかった。

視力もかなり低下しており
無事に待ち合わせ場所で落ち合えるか心配した。

なんとか 対面できて
家まで案内した時

父と並んでる姿をみて
ああ、血が繋がっているというのはこういうことかと 思った。

後ろからみると うなじとか後ろ頭の形が似ており
前から見ると 肌の質感、きめこまかさなどがそっくりだった。


叔母は夫と死別し
一人暮らしをしていると言っていた。
いずれ自分で施設を探して入居するつもりだと言った。

そのおばさんと
父が 

私たちに知られないよう、

遠く共通の故郷へ 旅行を決行したのを知ったのは
二人が
ながさき福祉事業協同組合に協力してもらって
旅行することになる ちょうど一年前だった。






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