深いところまで─2023.1.28 奏艶

東京公演、二日目両部参加しました。
最初は1部しかチケットとってなかったんですが、前日に「いやもっと推し麺の歌声を浴びたい!」と思い2部の当日券を購入しました。結果、両部入って本当によかったです。
推し麺の、バンドではできないクラシックスタイルのコンテンツがこの「奏艶」。最初は「普通のライブに行く体力は自信ないけど、これならクラシックスタイルだから体力の心配をしなくていい」という理由だけでチケットを取りました。まあ、きっかけは何にせよチケットを取った過去の私は偉いと思います。
曲ごとに思い出を綴ります。1部2部のことがごっちゃになるかも。

玉響の灯

1部1曲目。つまり私の初奏艶の初楽曲になったわけです。後半の方のMCで推し麺が「もっと深いところまで行きましょう」と言うのですが、この1曲でどっぷりと深いところまで浸りました。その世界観に溺れ、感動に震えました。これが奏艶か…と。昔、推し麺のバンドのライブに通っていた時、正直推し麺の歌って特別上手い!と感じたことはそんなになくて、特徴的だなぁという風にしか思ってなかったのですが(ごめん)、奏艶で聞いた推し麺の歌声は歌唱力も表現力も抜群で、本当に素晴らしかったです。

鮮やかな 想いが あふれて
還らぬ日々だけが美しく
奏でよう 奇跡を ひかりを
燃え尽く日まで

ピアノの繊細な音色と、推し麺の力強い歌声が沁み渡りました。これだけでちょっと泣きそうでした。

ALLIVE

1部では2曲目、2部ではラストスパートで歌われました。
とにかく1部では「ここにこの曲か…!」とまた震えました。玉響の灯とは打って変わって激しいストリングスの音色に、とても力のある歌詞が乗せられて、もう私は泣くしかありませんでした。1部でも2部でも泣きました。

誰もが皆夢を抱いて
叶えられないとしても闘うのが
生きるってことなんじゃねえの?
君も 俺も

もう何度もこの歌詞に勇気づけられたと言っていますがしつこく言います。ここの歌詞、本当に生きる力になりました。
2部ではこのあとにPHOENIXが続き、その迫力にただただ痺れていました。

CRYSTALIZE

この曲は悲しい曲だけど、すごく美しい曲だと思っていて。いや、思っていて、というか奏艶バージョンで聞いてそう思いました。タイトルも綺麗だけど歌詞も綺麗で、かなり昔の曲なのですがそれが色褪せない曲だと思っています。

目を覚ます あなたの夢で
心みだされる やわらかな恋の痕に
なんで今更 忘れた頃に出てくるなよ
鮮やかに

クラシックスタイルだけど、EDMの要素も入っていて、かなりアッパーでリズム感のある楽曲。間奏のストリングスのメロディとティンパニが好きなんですけど、そこの迫力は会場で聞くととても臨場感があってよかったです。

Blue velvet

歌い終わったあと、曲紹介する時に「ドラゴンボールGTです」と紹介していて「らしいな」と微笑みました。
この曲は私は知らなかったのですが、勢いのあるストリングスとティンパニの音色にすぐ「多分少し昔の女性曲だ…」とピンと来て、まさにそれが当たりました。

Loneliness Lonly night 夢を見てるあなたは
この腕をすり抜けるスピードね

この、Loneliness~のところのなめらかなメロディーラインの歌い方がめちゃくちゃツボでした。色っぽくて。女性曲だからこその色気だったと思います。キーがめちゃくちゃ下なのに、その楽曲のメロディの良さを活かせていると思いました。また、サビの「スカしてる女じゃNo No No」のところのシャウト気味な歌い方も好きでした。めちゃくちゃかっこよくて好きなアレンジでした。音源化してほしい。

太陽がまた輝くとき

これもまた曲紹介する時に「幽遊白書です…作品名言わなくてもいい?」と言っていて好きでした。
幽遊白書はめちゃめちゃ好きなのでこの曲のイントロのピチカートが来たときに「はっ!幽白の曲だ!」とテンションが上がりました。高橋ひろさんの楽曲であればおそらく「アンバランスなkissをして」の方がメジャーだと思うのに、あえてこちらをカバーしたあたりが好きでした。

外は雨が まだやまずに
濡れてる人々と街が それでも太陽信じてる

忘れないで 忘れてくれ 今も君への想いは嵐が逆巻く夜の海

どちらもサビの頭の歌詞なんですけど、どちらもめちゃくちゃ好きで。この歌詞に合わせて階段調になっているメロディーラインもめちゃくちゃ好きで。これをまさか推し麺の歌声で聞けると思わなかったのですごく嬉しかったですね。これも是非音源化してほしい一曲でした。

ドレス

MCの時に「闇の者なら必修科目でしょ?」と言っていて笑いました。闇の者なのにそんなにBACK-TICKは履修していなくてすみません(どこ向けの謝罪?)。でもドレスは知っていました。

退屈な歌に耳を傾け 窓の外見つめる
僕はドレスをまとい 踊って見せよう
狂っているかい 教えて

確かに言われたら闇の者の曲って感じがします。推し麺の歌い方も先ほどの2曲よりも歌いやすそうな感じがしました。同じ闇属性だからかな?(?)

軽蔑

これは奏艶のオリジナル曲です。すごく好きな曲なんですよね。

また彷徨うシーツの波間
艶奏でる 息の音と踊る
罪重ねて 僕を知るたびに
君がくれた 軽蔑

サビの歌詞なんですけど、めちゃめちゃいいんですよ。よくないですか?
この、最後の「軽蔑」の歌い方がしっとり、ねっとりとしていてそれがとても好きです。
奏艶の始まりはピアノ一本と推し麺の歌という、丸裸の歌を聞いてくれという企画でした。それに立ち返り、3曲ほどピアノと歌だけでのパフォーマンスをしました。奏艶が始まった当時私はソロよりもバンドで曲出してくれ!!!!と思っていたものですが、ここにきてこの曲を聴き、まさに聞き惚れて、推し麺の歌っていいな…と嚙み締めました。歌だけだからこそわかる歌の良さがありました。

街路樹

これもピアノ一本で歌った曲です。この曲は知らなかったけど、聞いてすぐに「尾崎豊の曲だ…」とわかりました。本人も尾崎豊好きを公言していたので。
なんかちょっと語り掛けるような歌詞が特徴的だなと感じました。正直、本人が好きなのは知っていましたが、尾崎豊の曲と推し麺の歌って合うのかな?と思っていたのですが、合いますね。とてもよかったです。何より、推し麺の歌から「この曲が好きだ」という感情が伝わってきました。どれもそうなんですけどね。

水鏡

これもピアノ一本の曲でした。私も大好きなCoccoさんの水鏡。これを推し麺の歌声で聞ける幸せさは音源から感じていたんですが、ライブで聞くとさらに幸せは増しました。
これも女性曲なのでキーがめちゃめちゃに下げられていますが、この曲特有のちょっとドロドロした感じと、ほんのりとしたダークさと、色気が推し麺の歌にも乗せられていました。

あなたの歌が
きこえないように 耳をふさいだ
あなたの指が しみついたままで
上手に歩けるはずもないのに
私は何処へ?

このサビの、感情をぶつけるようなところが原曲でも好きなのですが、推し麺は丁寧に歌いつつも、この高ぶった感情もぶつけていて、とても素晴らしかったです。

PHANTOM

lynch.の悠介さん作曲のこの曲。推し麺作曲の楽曲とはまた違った繊細さと儚さがあってとても好きな曲でした。奏艶バージョンのこの曲もそれは変わらずに、さらに儚さが増した感じがしました。

暗い空見上げ この静のどこか キミを見つけたのなら 何を話そう
柔らかな日々が 愛が 記憶が もう一度逢えるなら 笑顔を渡そう

ここ、サビなんですけど好きなんですよね。
「笑顔を渡そう」というわりと前向きな歌詞がちょっと意外だなと思ってはいましたが、奏艶バージョンを聞くとそれがなんだか切なくてすごくよかったです。

PHOENIX

ラストスパート、最後から2曲目に歌われた曲です。この曲は原曲も好きで、はてブロの方でも紹介していたほどでした。
この原曲はどちらかというと暴れ曲と呼ばれるような激しい曲だったので、これが奏艶バージョンに選ばれるとは思っていませんでした。

曖昧に命かけたって変えらんないの
此処に生きて 此処に死ぬ

サビの、ここの歌詞がめちゃくちゃに好きで、私の推し活のテーマソングと呼んでもいいくらいの曲です。(ちょっと大げさかもしれないけどね)
ラストの 「I won't foget you.」からのシャウト、とても綺麗でした。シャウトが綺麗という表現はもしかしたら正しくないかもしれないけど、綺麗なシャウトでした。その、命を振り絞るようなシャウトがビリビリと私の体の中に響いて、感動に震えました。

ETERNITY

この曲が出た当時は、真っ黒なイメージだったlynch.が真っ白なMVを出して驚いたものでした。懐かしい。これもすごく繊細で儚く、切ない曲です。

離さない 離せない
あの日のキミに渡せなかった言葉を
伝えるよ 眠れるように閉じた瞳に
だから 聞いてよ

この曲、とにかくキーが低いんですよね。男性でも出ない人がいるとかなんとか。最近のバンドの流行って男性ボーカルでも高いキーであることだと思うんですが、推し麺はその反対の低いキーが持ち味です。流行のスタイルではなくても、私にとっては推し麺の低いキーってすごく落ち着いて安心できるキーなんですよね。だからめちゃくちゃ低いこの曲はすごく安心感があります。そんなこの曲を大事に大事に歌っている姿を感じられました。

睡蓮

今回リリースされたシングルのリード曲です。

愚かだろうか ながい夢を見続けて
ひとりになった 歌を歌いながら

何とも言えないんですが、Bメロのこの歌詞がとても好きなんです。だから何というわけではないのですが。
この曲は和のテイストを感じられて、クラシックスタイルの奏艶ならではの1曲になっていると思います。
東京2日目の1部ではこの曲がラストで、他の日程のセトリではこの曲がトップバッターで、なんとも不思議だなと感じました。ラストでもトップでも張れる曲。しっとり歌い上げるところも好きなのですが、特にサビの、力強さも好きなんです。多分私推し麺の力強い歌が好きなんだな。その分力を貰えるから。

数曲歌って、MCして、数曲歌って…の繰り返しだったのですが、推し麺、前から知っていたけどさらに喋りの上手さに磨きがかかっているような気がしました。先日出演したラジオでDJの方に「コロナ禍になってから喋りに磨きがかかったよね」と言われていて「やっぱり?」と思いました。
クラシカルなライブの中でも推し麺の喋りが上手くてめちゃめちゃ笑いました。MC面白かった。楽曲とその面白いMCのギャップもまた良いなと感じました。
ところどころ観客の反応を伺っていて、ステージに立つ方もこのコロナ禍の声出しNGのライブはやりにくそうだなと思いました。その中で「こんな時代ももうすぐ終わるからね」と言っていて、なんかすごく心が温まりました。

歌の力ってすごいな、と感じたライブでした。ボーカリストってすごい。私は昔好きだったバンドではギタリストが好きだったから、ギターソロとか楽曲の良さとかばかり見ていたんですが、歌そのものの力というものに心を打たれました。声ひとつで、歌ひとつで様々な表現力があって、いろんな色があるなと思いました。奏艶の帰り道に、lynch.の春ツアーのチケットを増やしました。もっともっと推し麺の歌を浴びたいと思いました。ライブでくじけないように体力つけます。

今回は以上です。

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お題箱

マシュマロ

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