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ベリーショートVSR-10 シリンダークイックリリース機能追加
今年に入ってぼちぼちカスタムを進めているベリーショートVSR-10。現状はシリンダーのセッティングをあれこれと試している段階です。
最近の不満は、VSRの構造上スプリング交換などでシリンダーを本体から取り外す際には都度、固定ネジ2本を緩めた上ストックを外さなければならない点。
ストックを取り外す時は、かろうじて取り付いているマガジンストッパーを無くさないように気をつける必要もあり、作業に慣れてきてもかなり面倒。
特に、マガジンストッパーとセットでついている小さなスプリングは、何かの拍子に勢いよく何処に飛んでゆくので気を遣います。
また、一応はストック無しでも発射はできますが、マガジンが装着できないので弾は本体をひっくり返してチャンバーに1発ずつ装填することになってしまいます。数発は連続して撃ちたい初速測定や弾道確認の際にも何かと不具合が。
そこで!!
ストックを取り外すことなくシリンダーが抜ける、クイックリリース機能を組み込んでみました。
シリンダーの取り外しと取り付けの際には「カシャカシャ!」と、いい感じの金属音が出るのが気に入ってます。
構想1週間、作業時間は1時間程。
外見の変更点はトリガーガードに見える黒いリリースボルトです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59152179/picture_pc_db06dd797e55d92ed9364ac9c413a43a.jpeg?width=800)
リリースボルトの先はVSRのパーツリストでいうところの、「VSR-60 シリンダー・リリースレバー」に繋がっており、ここを引くと内部でシリンダー・リリースレバーがレシーバーとトリガーハウジングから下に抜けます。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59205669/picture_pc_a21d28e494a104a1ab812e5d10f36fa9.jpeg?width=800)
シリンダー・リリースレバーには2.5mmのドリルで下穴を開けた後、M3のタップでネジ穴を作成しM3×60mmのボルトをねじ込めるよう加工しています。
トリガーガードにはM3のボルト部分が上下に貫通できる穴を作成します。
注意事項は、ストックに組み込んだ状態ではシリンダー・リリースレバーのギザギザ出っ張りが若干ストックに干渉するので、リューター等でストックを加工するか、ギザギザ出っ張りの方を削ること。
未加工のままではシリンダー・リリースレバーが下がりきらずにシリンダーが抜けなくなり、結局ストックを外すことになります。
当初、分解した状態では正常にシリンダーを外せるのに、ストックに組んだ途端に外れなくなる原因がなかなか掴めず、一年分ぐらいの回数ストックを付けたり外したり繰り返してました。ボルトセフティも疑いましたが、結局原因はシリンダーリリース・レバーとストックの干渉でした。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59152292/picture_pc_dc70133b43f9e8a82174e2d89d788570.jpeg?width=800)
上の画像はリリースボルトを引き切った状態。内部で固定してるので抜け落ちることはありません。
なるべく目立たないよう、リリースボルトはあらかじめ黒染めしているものを選びました。「六角穴付きボルト」や、「六角ソケットヘッドキャップネジ 」ともいわれているものでAmazonでポチしました。
トリガーガード下で出っ張るボルトはリアリティの面からはいまいちですが、今回は機能優先なので良しとします。ゆくゆくは本体のデザインに馴染むようなものにしたい所なので今後の課題ですね。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59152608/picture_pc_85de99e4d09704e87a2e3804b45b873a.jpeg?width=800)
作業時はマズルが上向きだとシリンダーが自重で落下してくる時もあり注意が必要でした。内部でシアーが引っかかってしまった時は若干反時計周りに回すと取り外しやすくなります。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59153111/picture_pc_7ece86ce82b07144378fe7fda7a74983.jpeg?width=800)
シリンダーを完全に取り外した状態。
ストックの分解手間か減り、シリンダーのメンテナンスがとてもやり易くなりました。結果は上々。
シリンダーの取り付けは、「VSR-59 セカンドシアー」を長い棒等で押し下げながら行います。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59665072/picture_pc_6781d4287f6f4dc0095bbd7fecbad10d.jpeg?width=800)
ここでも引っかかりがある時は、シリンダーを反時計周りに回転させると入ります。
最後は忘れずにシリンダー・リリースボルトに連結しているリリースボルトを押し込みます。押し込み難い時は、ボルトハンドル位置を微妙に前後させるとスムーズに押し込めるポイントが見つかります。
今回のカスタムで、VSRのネックだったシリンダー交換作業がほぼツールフリーで可能になりました。これでベリーショートVSRのチューニングが一気に捗りそうです。
メニューの異なるセッティングを行ったシリンダーを複数作成すればセッティング検証も捗る他、シューティングレンジなどでは状況に応じた交換がスマートにできそう。
サバゲーでは弾速チェック後の分解は、レギュレーション違反になるフィールドもあるようなので注意が必要です。
Googleで検索すると過去にGUSTOというメーカーがシリンダークイックリリース機能付きトリガーガードを作っていた模様。デザイン的には洗練されていて素材も金属。気になる所ですが今は入手は難しそうです。
ボルト一本と工具があれば可能な今回のシリンダーリリース機能追加作業は、性能アップというよりはメンテナンス性や運用の可能性を広げるカスタムですね。
他のカスタムと合わせて活用すれば、更なるVSRの深淵を体験できそうです。今後はますますVSRの出番が増えるでしょう。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59155457/picture_pc_44bacce69b576101810be36a1e71d9d6.jpeg?width=800)
Pinterestリンク
https://pin.it/6zRt6ST
8月23日追記:クイックリリースをVer.2にアップデートしました。
記事はこちら↓
20231030追記
メープルリーフのカスタムストックへ組み込んでみました。ストック側は加工不用なのが○
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