【香港99日間 #21】ローカルフードが味わえる茶餐廳(チャーチャンテン)に行ってみよう
香港の食といえば飲茶が有名ですが、もう一つ欠かせないのが茶餐廳(チャーチャンテン)です。
日本にはピッタリ合うカテゴリの店が無く、ファミレスのように地元の人が気軽に入れて、一人向けでもあり複数人向けでもあり、カフェのような使い方をしている人もいれば、お腹を満たすためにランチを食べている人もいて、夜もしっかり食べられるという店です。
出されるものも店によって違いますが、パンや麺、ご飯物や中華など、B級グルメのようなものが様々な物が提供されていて、どれも安価です。
茶餐廳は一言では説明できませんが、間違いなく地元の人の憩いの場であり、香港の文化になっています。もし、香港に滞在することがあれば一度ぐらいは入ってみてはいかがでしょうか。
早速、茶餐廳に入ったときの流れを紹介します。
店に入ると、日本のように「何名様でしょうか」のようなことを聞かれることもありますが、聞かれないこともあります。私は広東語が全くわからないので、入り口で何か聞かれたら「One person」といい、特に何も聞かれなかったら適当な席に座ります。基本的に雑な感じです。
席につくと、メニューがおいてあります。時間帯によって注文できるものが決まっていて、「早餐」(朝食)、「午餐」(昼食)、「下午茶餐」(ティータイム)、「晩餐」(夕食)のように書かれています。何時から何時と具体的に書いてありますし、英語も併記されているので心配いりません。
もちろん食べ物は何を注文しても良いのですが、ほとんどすべての人がドリンクを注文します。ドリンクだけの人も時々います。ドリンクは温かいものより冷たいもののほうが高めの料金設定になっているようです。
様々な茶餐廳のメニューをご紹介します。
注文するものが決まったら、黙って手を上げましょう。大きな声で店員さんを呼んではいけません。日本では「すみませーん」と言いますが、欧米式に黙って手を上げるのが普通のようです。
注文が決まったら、店員さんが10秒後ぐらいに伝票をもってきます。(というかテーブルの上に投げつけられることが多いです。) これは会計のときに必要ですし、食事をもってくる人が確認にも使っていることもあるのでテーブルの上に置いておきます。
また、適当なタイミングでお湯が入ったコップが置かれます。このお湯は飲んでいる人もいますが、使用前の食器を洗うのに使っている人が多いようです。飲茶も最初に食器を洗います。これは食器を少しでも衛生的に使うための昔の風習だったのですが、職場の人に聞いたところ儀式のようなものとして残っているようです。飲み物は別に注文しているので、このお湯は飲む必要はありません。
下の写真は現地の人がやっている様子です。
なんかお行儀が悪い感じがしてしまいますが、私も真似して・・・。
ちなみに食器は机の横に引き出しがあるのでそこから取り出します。日本でも時々こういうスタイルの店がありますが、茶餐廳ではこのスタイルが多いです。紙ナプキンは提供されていることもありますが、ない場合もあるので、常にティッシュなどを持ち歩くと良いでしょう。もちろんおしぼりは無いので、気になる方はウエットティッシュや消毒液を持ち歩きましょう。
ここからはこれまで食べたものを紹介します。まずは朝食から。パイナップルパンとエッグタルトです。
パイナップルパンはメロンパンのパイナップル晩だと思っていただければよろしいかと思います。これがなかなか美味しいです。バターを挟むこともあります。ちなみにバターは「牛油」といいます。最初、牛の脂身か何かだと思っていましたが、たしかにバターは牛乳からできた油なので、間違ってはないですね。
エッグタルトは説明不要だと思いますが、マカオでも食べることができて、若干違うようです。ミルクタルトというのもあるようです。
どちらも、毎朝食べても良い美味しさです。
全日餐(All Day Breakfast)とかかれたカテゴリに入っていたメニューです。朝から晩まで注文できるようです。パンにスクランブルエッグと白身魚のフライが添えられています。白身魚のフライは香港はイギリス領だったことが影響しているのでしょうか。このフライはふわふわで非常に美味しかったです。
そして香港式のフレンチトースト「法蘭西多士」です。これはフレンチトースとはだいぶ違っていて、食パンにピーナッツバターを挟んで、油で揚げ、バターを載せてシロップをかけたものです。おそらくカロリーはものすごく高いですが、揚げパンみたいで美味しかったです。これは香港でしか食べられないものですので是非ご賞味ください。
続いては麺類です。お米の麺と書いてありますが、うどんとフォーと足してにで割ったような麺です。これを注文したときに、好きなものを3つオプションでつけられると聞いて、ベーコン、スクランブルエッグ、ソーセージを追加したのですが、まさか上に乗ってくるとは思いませんでした。この組み合わせならパンのほうが良かったですね・・・。
まだ試したことはありませんが、マカロニや出前一丁(?)が主食としてメニューに入っていることもあります。周りをみると、かなり多くの人が食べています。
夕食には普通に中華が食べられます。素朴な中華で、日本人好みの味が多いような気がします。こちらは「乾炒牛河」というビーフンと牛肉、野菜をオイスターソースで炒めたものです。いくらでも食べられる味です。
そして炒飯です。「揚州炒飯」という名前がついていますが、日本で食べる五目炒飯がかなり近くホッとするメニューでした。
ちなみに会計は伝票をレジまでもっていくだけです。時々現金しか使えない店もありますので注意しましょう。
茶餐廳は香港の至る所にあり、それぞれ微妙にメニューやスタイルが違っています。また、香港人になった気分も味わえますので、ぜひ足を運んでみてください。
聽日見!
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