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【香港99日間 #69】特徴的な信号機の音で遊んでみた〜その1

香港の信号機の音はとても特徴的で、この音を聞くと香港を思い出す方も多いのではないでしょうか。香港の街並みにマッチしていて個人的には非常に好きな音です。今回はこの信号機の音を使って遊んでみました。


まずは音を聞いてみましょう。多くの方がYouTubeに掲載しています。

現在はほとんどが電子音で、スピーカーから鳴らされています。昔の信号機の音は機械式だったようです。おそらくモーターのようなもので何かを物理的に叩いて音を出していたものと推測されます。貴重な動画を掲載されている方がいらっしゃいましたのでこちらに貼りたいと思います。

機械式の音は素朴でさらに良いですね〜!街中を注意して回ってみてもなかなかこの機械式の信号機には出会えません。現在の信号機の電子音は、おそらく昔の機械式のものを真似して作ったのではないかと勝手に想像しています。

信号機の音を解析してみる

信号機の音をきれいに録音されたものを、いただきましたので、色々と解析してみました。

まずは単発の音を切り出して波形を見てみます。大きな波に小さな波が乗っているように見えます。赤信号、青信号、点滅信号、一つ一つは全く同じ音でした。

さらに周波数解析してみます。基本波の周波数は541Hzであることがわかります。音階でいうとB4(シ)とC5(ド)の間という中途半端な周波数です。音階がある楽器の音を収録したものではなさそうです。

541Hzの整数倍の周波数のところにピークがいくつか見えます。これらが音色を決めています。6,492Hzのところにも大きめの信号が見えます。この周波数のお陰で、上記の波形で見たような、大きな波に小さな波が乗っているような波形になり、耳で聴いてみると少し乾いたような音になります。

これらの周波数を使って音を再合成し、エンベロープ(外形)を調整すると、以下のような波形が出来上がります。青色が元波形、オレンジが合成して作り出した波形です。波形がほぼぴったり重なり、再現できていることが確認できました!

早速、合成した音のを聞いてみましょう。

オリジナルの信号機の音にそっくりになりました。一度必要な周波数だけ取り出して再合成したので、雑音は完全に取り除かれています。

次に、6,492Hz付近の周波数を取り除いたものです。こちらも聞いてみましょう。

いかがでしょうか?すこし角がとれたしっとりした音に聞こえるのではないでしょうか。

さらに・・・

さらに、実際の信号機の写真も撮影して、音に合わせて信号も動くようにしてました。信号機をクリックまたはタップすると、赤→青→点滅と切り替わります。左下のボタンを押すとミュートになります。
→ https://editor.p5js.org/escargot/full/HYBFh7wIk

※スマートフォンやタブレットで試される際には、マナーモードを解除しないと音がなりません。またiPhoneやiPadの場合にはSafariだとうまく動かないようです。Chromeなど別のブラウザでお試しください。パソコンのブラウザであればEdge・Safari・Chromeに対応しています。

機械式の信号機もいつか生で聞いてみたいと思っています。もし見つけられた方がいましたら教えていただけると嬉しいです!

聽日見!

※続編を作成しました。こちらからご覧ください。


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