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はじめての魚釣りの前にライフジャケットが必要じゃん?

いきなり余談なんですが

僕が釣りライターをやっていて、これだけは「しないでおこう」と思っていることがあります。

それはダメ出しをすることです。

ダメ出しはやろうと思えば無限にできるからです。
難癖付けたっていいし、誰もわからないなら嘘を書いてもいい。

でもそれやると、自分が文句ばっかり言ってるクソウザいオッサンになる。
そう思ったので、なるべくダメ出しはしないようにしています。

じゃあ何でもかんでも褒めるのかと言えば、そうではありません。
用途が違うよ。こういう使い方が良いよ。という言い方をします。

世の中ホントにダメなものもあります。まあそれは仕方ない。
でも、世の中に売り出されている釣り具は、何かしらの目的をもって世に送り出されています。
その目的が意外と伝わっていないことがあったり、ほんとは素晴らしい商品なのに全然広まっていないものがあったりします。

そういったものが、正しく伝わり広まればいいな、と思いつつ文章を書いています。

「どこ」に釣りに行けばいいのかということを書こうとしたんだけど。

私がこのnoteを始めたのは、釣りのホントに細かい、重箱の隅をつついたようなマニアックな話を暇つぶしに書くためでした。

まずnoteの使い方の練習をしようということで、書いたのが前回前々回。
おもいっきり初心者講座になってしまいました。

ここまできたら最後までやるのが筋ってもんです。

じゃあ、次は場所選びかな、初心者はまず「どこ」に釣りに行っていいのかわからないもんな。と思って資料を集め始めました。

まず定番なのが「海釣り公園」なのですが、ある公園のサイトに注意事項として書かれていました。

「ライフジャケットを必ず着用してください」

おっしゃる通りです。
ライフジャケットは必須です。ごく一部の特殊な釣り以外、すべての魚釣りで必要です。

では先にライフジャケットの選び方の話でもしましょう。

溺れぬ先のライフジャケット。

ライフジャケットとは救命胴衣のことです。
浮力体を身に着けることで海に落ちたときに溺れないようにするものです。

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若かりし頃の私です。
これは魚釣りに行ったときの写真ではなく、友達と海岸へドライブに出かけたときの写真ですが、まさに悪い例です。

ライフジャケットは付けていません、そしてスニーカーのまま磯に降りています。水際まできているので磯の地面は濡れています。
ちょっと足を滑らせるとそのまま海に落ちます。

服を着たまま泳ぐのは大変ですし、濡れた衣類(重い)をまとったまま、
水中から陸上にあがるのは至難の業です。思ったよりできません、人の手助けがなければ死にます。

釣りに行くということは、こういう場所に行く場合もあるということです。
濡れている、コケが生えている、海藻が生えている、とにかくヌルヌルしていて滑る。
そういった場所を、両手を釣り具でふさがれた状態で歩くことになります。
急に波が来て足元をすくわれることも無いとは言い切れません。

まあとにかく人間が衣類を着たまま海に落ちると死ぬと思ってください。

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海上保安庁の資料なので転載します。
(引用元:救命胴衣の着用徹底について - 海の安全情報(PDF)https://www6.kaiho.mlit.go.jp/info/keihatsu/kyumeidoi.pdf)

ライフジャケットを着用することで生存率が上がっています。

とにかくライフジャケットは必要です、命が惜しければ着てください。
私はどんな釣りでも必ずライフジャケットを着用して釣りにいきます。

ライフジャケットについて

ライフジャケットには大きく分けて2つの種類があります。

1つが固定式ライフジャケットと呼ばれるものです。
いわゆる救命胴衣と聞いて皆さまが想像するものです。

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陸で釣りをするときあまり写真を撮らないのでロクな写真がなかったのですが、このように浮力ある素材を使ったものを、身に着けるものです。

海に落ちた瞬間から浮力が得られます。
ポケットがいっぱいついていて便利なものもあります。
また、転落の場合に緩衝材…つまり岩などに身体をぶつけた時にクッションになってくれる可能性があります。
そのかわり暑くて、かさばり、動きにくい。というもの。

もう1つは膨張式ライフジャケットと呼ばれるものです。
落水して水を感知したときに自動で膨張するものや、手動で紐を引っ張り膨らませるものです。

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こちらのスーパーナイスガイこと私が肩にかけているものです。

写真のように肩にかけるものと、腰に巻き付けるものがあります。

動きやすくて暑くありませんが、落水から膨張までタイムラグがあります。
また、定期的なメンテナンスが必要ですし、一度膨張した場合はボンベが交換になるのでそれなりのコストが必要です。
転落したときのクッション性などもありません。

どちらもメリットとデメリットがあります。
釣り具として釣具屋さんに売られているものは、基本的にこのどちらかです。

船に乗る場合は国交省の認定マークがあるもの等の規定がありますので、釣具屋さんで相談するのが良いかと思います。

ホントに細かい資料は国土交通省で確認できます。
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk6_000017.html

どのライフジャケットを選ぼうか

私は固定式3つ、膨張式2つを所持し、目的地やどの釣りをするのかで使い分けていますが、それは快適さを求めての話です。

まず1つめのライフジャケットは、目的の釣りモノと予算を合わせて、
釣具屋さんで相談するのが良いでしょう

と書いちゃうと丸投げになってしまいますで、あくまで個人的な意見としてオススメを記しておきます。
(実際に現物を見つつ選ぶのが良いので、釣具屋さんで店員さんに相談しつつ選ぶのは間違いはないです)

陸からの釣りであれば、固定式のライフジャケットを1つ購入するところからスタートするのが良いかと思います。
メンテナンスが楽で、落水と同時に浮力が得られ、転落時のクッションになります、そしてポケットがいっぱいついているので便利です。

メーカーはいろいろありますが…私個人はBluestormというメーカーのものを選んで使っています。

老舗中の老舗で、約90年の歴史がある救命胴衣のメーカーです。
作りがしっかりしていますし、子供用のラインナップもあります。

膨張式に関しては、youtubeでどう動作するのか確認できます。

これめっちゃ大事なのです。

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膨張式のライフジャケットを着用してわざと海に転落してどう作動するのか確かめる、という企画をやったことがあります。

その時のライフジャケットの作動が、予想外でした。
腰巻タイプだったので、腰を包み込むように浮力体が出てくると思いきや、自分の後ろに浮き輪が飛び出してきました。それをたぐり寄せてしがみつかなければいけないというものでした。
自発的に泳いているときだったので良いですが、不意の落水のときだったらパニックになっている可能性があります。

だいたいのライフジャケットは購入時のパッケージに膨らんだときのイメージ図がついていますが、こちらは借り物なので完全に予想外でした。
それにパッケージは捨てちゃうから忘れるよね…。

Bluestormすべての商品に動作実演があるわけではありませんが、動画でどう膨らむのか見れるというのは大きいです。

固定式もモノが良く、旧モデルをかなり長く使っています。

だいたい1万円からの価格帯ですが、1万円で命が助かると思えば安いものです。

他にも各社、さまざまな工夫を凝らしたライフジャケットがあります。
釣具屋さんにいけばたくさん並んでいるでしょう。
私がオススメしたメーカー以外のもので、こっちのほうが良いと思うものと出会うこともあると思います。

ネットで安いのを買うのも良いですが、サイズやフィット感など、なるべく現物を確認して買ったほうが良いものです。
初めての釣り具を買うときに一緒にライフジャケットも合わせて見てみてくださいね。



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