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東野圭吾作品がスキ

「今度の本は、何をお薦めしてくれますか?」
と、オフィスで声をかけられた。
私のお気に入り作家は、東野圭吾さん。
映画にもなった『祈りの幕が下りる時』を先日、紹介したのだ。

彼女は、20代半ばでしっかりもので頼りになる存在。
この作品に登場する浅居博美も、女性として芯があり、また重たい過去も背負い、最後には辛い選択をしてしまうのだが、松嶋菜々子演じた博美の気持ちをわかってくれるかなと、また彼女にとっても生きて行く上で何かを得られるのではないかと思い、勧めたのだった。

加賀恭一郎シリーズ「祈りの幕〜」を読み終えた彼女に、私はガリレオシリーズ「聖女の救済」を推薦した。
こちらのヒロイン、天海祐希演じる真柴綾音も、内に秘めた強さと美しさを感じる女性なのだ。

東野圭吾作品は、加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズが、テレビや映画にもなる事で有名だ。
メジャーどころから読み始めてくれた方が、楽しく読み続けてくれることだろうとの、東野愛も込めてのオススメ♡♡。

人気シリーズの事件解決するこの2人の男、前者加賀は言葉少なめだが、じわじわと真相に迫って行くイメージ。
後者湯川は、言葉を発してはいるもののさすが科学者、理論と実験を繰り返した事実に基づき、確固たる結論が出るまでは決して口を割らない。
どちらもギリギリまで真相は明かさないが、この辺りは、読み手のワクワク感を最後まで裏切らない、推理小説の王道を貫いている言えるだろう。

福山雅治演じるガリレオこと湯川学先生は、物理学者のイメージ通り、理屈を並べた会話を整然と話していくのだが、この話の言葉選びが東野さんの個性が出ている所なのだろうと、私は想像している。

またこれらに限らず、東野作品は登場人物の個性を尊重し、性格の描写がとても丁寧で、イキイキと描かれている。
それもまた、私のファンである所以でもある。
果たして東野作品は、他の人々にはどのように映っているのであろうか? 

また1週間ほど経ったら、彼女に感想を聞いてみよう。それまでに次回の推薦作品を考えておかなければ。


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