届け こんなに

15 こんなに悲しのに腹が減る

これは完全にオオトリを飾る一曲。ホール会場でしっとり聞きたい。


アルバムで
もどかしい恋人同士から同棲カップル
キケンな関係の相手がいる子 まで幅広い男女の関係や

クリープからのファンへの言葉
クリープからクリープへの言葉

言葉で伝えてきたけど
多分 伝えきれてないな
多分 不完全だな という感情 や

言葉にするほどではないけど
言葉にしたことで より大切にできる感情
を教えてくれたり

いろいろ言ったけど肩の力抜いてよ って共感してくれたり

さまざな言葉をくれた
そんなラストを飾る一曲は
どっしり構えてて 率直なメッセージ

夕暮れにあてもなく歩きながら聴きたい一曲
「夕暮れ伸びる影」のフレーズがぴったりなメロディで、美しい情景が浮かぶ

死ぬほど とか 生きたい は
わりと珍しいワードな気がする
これまでは 死ぬまで一生 と叫び通したいときに使ってきたが

しっとりとした雰囲気の曲に
この言葉を選んだ尾崎さんの感情を知りたくなった
想像の余地がある
まだまだ足りない クリープハイプがほしい

ここでは「腹が鳴る」と「腹が減る」を使い分けている

「こんなに悲しいのに 腹が鳴る」
情けない音がしてあっけにとられて悲しさを紛らわせてる

「どんなに苦しくても 腹が減る」
悲しいよりもより深い感情になっていて
苦しくて辛くて でもちゃんとお腹はすいてくれるんだ と
正直な 自分自身の体に安心している

そんなそれぞれの様子が浮かんだ


世の中の周りと同じことはやってられない
だけど 歩み寄ったり 立ち止まってみたりして
人間関係を推し量る 思うとおりにいかなくて
そんな毎日に疲れきってしまう でも生きたい

そんな率直な 曲がり気のないメッセージを受け取った
これまで 散々ことば遊びをしてきたからこそ
最期の率直なメッセージが沁みる
「死ぬほど生きたい」そんな毎日をこれからも送っていきたい

これまでの駄文を読んでくださって
ありがとうございました

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