ハチは捕まえない。

オフィスのテラスにハチがいる。たぶんアシナガバチだ。
このアシナガバチはなぜか人に向かってくるからこわい。

5歳ぐらいの時に初めてハチに刺された。
僕のことを刺したのはミツバチだ。5歳の僕はミツバチを捕まえて、牛乳パックに入れることにハマっていた。ミツバチを素手で捕まえては牛乳パックに入れていた。
牛乳パック入れられたミツバチは、酸素がないからだと思うけど、数時間で息絶えしまった。
僕は息絶えてしまったミツバチを手で持ってみた。そしたら、グサって刺された。めっちゃ痛かった。
その日、ハチは怖いものだと知った。もうハチは捕まえないと誓った。

うちの父はハチを捕まえる天才だ。
めちゃくちゃ大きなスズメバチを捕まえてくる。父がなぜスズメバチを捕まえるのかというと、「食べたいから」だ。巣ごと捕まえて、幼虫から成虫まで全部食べてしまう。

父と僕との違いは

「ハチを食べたい欲があるかどうか」

である。

僕も目的によってまたハチを捕まえたいと思う日も来るかもしれない。その時は、ハチ取りの名人が近くにいるのだから父に教えを乞おう。

今は「ハチは捕まえない」

あの日に立てた誓いを守っている。

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