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突き抜けたバカには誰にも敵わない #M1グランプリ

Mー1グランプリ2021が終わって早いもので3週間が経とうとしている現実に驚いています。ほんとに年末年始ってあっという間ですね。

今週から仕事始めで社会復帰してヘトヘトだったんですがオミクロンの急拡大で沖縄県、再びてんやわんやしております。
今日はBリーグの千葉ジェッツ戦を今頃見ているはずだったんだけどな・・・
こればっかりは仕方ないですね。早くピークアウトしてほしいわ本当に。

てなわけで3連休の予定は白紙になって時間もできたのでnote更新タイム入りまーす、てな感じでね、やっていきたいと思います。

Mー1アナザーストーリーもようやく見ることができまして。
やっぱり感動しますよねあれ。「お笑い芸人の生き様で泣く」というのは芸人からしたらどうなんだろうか、という疑問も少し残りますが。

錦鯉の優勝、ほんとうにおめでたかったですね。
あんなに感動して、みんなから祝福されるチャンピオンってなかなかいないと思う。それもあの2人の人徳が成せるものなんだと思うけど。

今回のMー1は多分初めて?「特定のコンビを応援しながら見た」決勝戦でした。
今までは本当にフラットな感じで視聴してたので、どこが優勝するかなーって軽く予想するぐらいのライト層だったんですよ。これをライト層って言って良いのかわからないんですけど。
そんで、前に書いたnoteで語っておりますけども、今回は心の底から「オズワルド推し」の状態で決勝戦を見届けました。

あと今回初めて視聴しながらやってみたのが、
「審査員の採点が発表される前に自分も点数をつけてみる」ってやつ。
審査員てどんな感じなんだろう〜っていう好奇心からやってみたんですけど、
まぁ〜〜〜〜難しいですね。素人が軽い気持ちでやるもんじゃないわ。

世間でまことしやかに言われている「松本人志方式」でやろうと頑張ったんですけど、後半になればなるほど難しい。
やっぱりお笑い会のレジェンドはすごいんだなーって実感。
軽い気持ちで匿名で審査員批判してるやつは全員養成所入ってこい、って言いたくなるレベルです。

松本人志方式とは、「松本人志は採点の際、全組に違う点数をつけている」という仮説から来ている方式で、正式に本人がそう言っているわけではないです。でもほとんどの大会で1点刻みで採点をして、点数が被るのは本当に数組いるかいないか、というレベルらしいです。あと松本人志の採点順位と全審査員の合計得点の順位はあまりズレがない、という話もあったのでマジですげえ、って感じですね。

Twitterで随時自分の採点を呟いてたんですけど、
自分がつけた採点・順位と、実際の審査員の順位を比べるということをやってなかったんでせっかくだからやってみます。
(ちなみに最終決戦は採点方式ではないので1本目のネタの点数だけ採点しました)

1 モグライダー 92(8位)/8位
2 ランジャタイ 86(10位)/10位
3 ゆにばーす 90(9位)/6位
4 ハライチ 94(6位)/9位
5 真空ジェシカ 95(同率3位)/6位
6 オズワルド 97(1位)/予選1位(最終2位)
7 ロングコートダディ 96(2位)/4位
8 錦鯉 95(同率3位)/予選2位(最終1位)
9 インディアンス 95(同率3位)/予選3位(最終3位)
10 もも 93(7位)/5位

1本目のネタの採点で、自分の順位と審査員の順位で一致してたのが
モグライダー、ランジャタイ、オズワルド、インディンスの4組だったみたいです。ただしインディアンスは自分の採点で言うと「同率3位」という形なのでこれに含めていいのかは微妙なところ。
オズワルド以降の組のレベルが高かったのか会場の空気が一変して笑いの量が増えたのか、
はたまた頭が疲れてきたのか、今見たら95点を3組につけてました。どこが松本人志方式やねん。

最終決戦はリアルアイムで見てた時はオズワルドに優勝して欲しい気持ちが強すぎて、「これオズワルドいっただろ!!!」と思ってたら結局1票しか入ってなくて「まじか・・・」てなりましたね。
いやーほんと惜しかったよね。1本目が強すぎて2本目が見劣りして見えちゃって優勝逃しちゃうやつ、あの現象って名前付いてるのかな?

後からアーカイブの動画を見返したら「あ、確かにこれは錦鯉だわ」って思ったので、
特定の推しがいるとこんなにもフラットな視点で見れなくなるものなのか・・・という気づきを得ることとなりました。

今年に関しては笑いの種類が様々で、結構頭を使うネタが多かったイメージです。
漫才の形がどんどん新しいものが出てきて、構成や伏線、ボケ数の多さ、展開だったりと、ロジカルに計算されたネタが増えていて、「洗練されてるなー」とは思うんですけど、同時に
「なんか見てて疲れてきたな」と思ったのが正直なところでした。

オズワルドの2本目に関しては、後半に「畠中の頭の中の“理想の伊藤”と会話する」という展開で「伊藤と畠中のセリフを合わせる」というのをやってたんですが、
あれを見た時に「面白い」じゃなくて「上手い」という感想が出たんですよね。

何年か前のMー1の審査で「上手いと思わせる漫才は良くない」ってコメントしてた人がいたと思うんですよね。多分ジャルジャルに対してだったと思うんだけど。
終わった後にそのことを思い出したので、オズワルドの2021のMー1は「獲りにいくためにめちゃくちゃ練習した感」が伝わってしまって「シンプルに面白い」というところからズレちゃったのが敗因の一つなのかなあとか思ったりしました。
しかもアーカイブ見返したら若干2人のセリフもズレちゃったりと、完全に錦鯉に喰われて調子狂っちゃったんだろうなというのも伝わりました。

そんで最後の松本人志が言っていた通り、「最後は一番バカだったネタが強い」というのに尽きたのが2021のMー1だったと思います。
高度なネタが増えた分、観る側は脳のリソースを使わざるを得なくなってしまい、
相対的に「一番何も考えないで笑える」錦鯉の「突き抜けたバカバカしさ」というのが最後に光った大会だったな、というのが感想です。

そういう意味で言えば、トップバッターのモグライダーはもう少し上に行ってもよかったのになぁという感じでしたね。順番が後ろの方だったらもっと点数は上がっていたはず!(私自身の採点も)
アーカイブのネタ動画で何気に一番再生して見返したのはモグライダーだったな。何回見ても笑ってしまう。
トムブラウンと同じくらいのインパクトでした。ネタの分かりやすさも錦鯉に並ぶくらいだったと個人的に思います。

真空ジェシカとかインディアンスとかは特に「頭を使うネタ」だったと思っていて、「集中して見ないと笑いどころを逃してしまう」ネタは若い世代にはウケるけど全年代で考えたら厳しいものがあるのかな・・・とか。
インディアンス、面白いんだけど私も審査員が言っていたのと同様に「笑いどころの余韻」をもう少し味わせてほしいな〜って思いましたね。

漫才でなんだかんだ一番面白いのって、噛んじゃったりネタ中にアクシデントが起こった時の咄嗟のアドリブだったりすると思ってて、そこに「生っぽさ」「人間味」を感じて笑いがプラスされる気がしてて。
モグライダーのMー1以外のネタがまさにこれで、「ともしげがバグってアタフタしてるのが面白い」漫才なので、また来年以降も決勝で見たいな、という感じでした。

「練習したとおり完璧にやり切ったネタ」ももちろん素晴らしいけど、「上手いなー」という感想になっちゃうんですよね。
あとは観客のウケを見てツッコミや次の展開の間合いを調整したりとか。そういう「生っぽさ」が残るネタが結局一番強いのかな、と素人ながらに考えた次第です。

錦鯉の最終決戦のネタの最後の「ライフイズビューティフル」の締めのセリフ、観客の拍手が鳴り止むの待ってから言ってますよね?しかもそれ含めて4分以内なんですよ。
あれって大体ウケた後これぐらい拍手が鳴るからってところまで計算してネタ構成してるってことですよね?おそらく。
あとはあのネタのハイライト「猿が森の中に逃げ込んだ!」のあとの渡辺さんの「じゃあいいじゃねえか」のツッコミまでの“間”とか本当に絶妙で。
錦鯉って見れば見るほど“間”の使い方が上手なネタなんだなってのがわかるんですけど、その「凄さ」がぱっと見でわからない、というところが
本当の「漫才師としての巧さ」なんだと思いましたね。
(あえて漢字を“上手い”じゃなくて“巧い”とさせていただきました)

なので、放送中はオズワルドを贔屓目に見ていたので気づかなかったんですが、
錦鯉の優勝はこれまでの長い芸歴あってのもので、本当に文句なしの優勝である、てのが分かりましたね。だから例年に比べて賛否両論にならなかったんだと思います。
もちろん、シンプルに40、50代の漫才師が夢を掴んだというストーリーが感動したというのもあるけど。

オズワルドは芸歴で言ったら錦鯉のお二人の半分満たないぐらいだと思うので、それでここまで上り詰めたという事実でも大金星レベル!
錦鯉というライバルがいなければ確実に今年獲れていたコンビですよね。
てか私前回のnoteでオズワルド1位錦鯉2位でフィニッシュして欲しいとか腑抜けたこと書いてたけど錦鯉のこと舐めすぎてたなと反省しました。。。

何よりも、プラスに考えれば「来年もオズワルドの漫才がMー1で見れるかも」という楽しみがを残してくれたんだ!とも捉えられるわけで。今から年末が楽しみだ!
願わくば笑い飯・和牛状態にならないことを祈るのみです。。。

ただ2021はオズワルドに肩入れしすぎて見てしまったので、2022はフラットな視点でネタを見れるようにしたいな〜〜〜。

そして最後に、ロングコートダディの「肉うどん」が頭に残りすぎて、翌日飲んだ後の夜中に冷凍うどんを食べたことはここだけの話にしたいと思います。

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