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SNS少女たちの10日間を見て

先日試写会に当選したので相方と行ってきました!予告を拝見してからずっと見たいと思っていて、当たる当たらないに関わらず映画館には行こうと思っていたので嬉しかったです。

とりあえず私は、映画中に流れてた着信音が頭から離れません。あの音がちょっとしたトラウマになりそうで…というかドキュメンタリー映画って初めて見に行きました。ドキュメンタリー自体もオーディション番組とかしか見てないような人間で(ドキュメンタリーって言っていいのかわかりませんが)、後は昔世界丸見えとかで見てた位です。そんなドキュメンタリーに馴染みのない私ですが、今回の映画はどうしても見たくなりました。甥っ子がいるからかもしれません。

改めて今回の映画がどんな内容なのかザックリ説明すると

実年齢が18歳以上で少女に見える3人の女優さん達が12歳のふりをしてSNSで友達を募集したらどうなるか試したと言うドキュメンタリー映画。

いざ見終わって胸に渦巻くのは気持ち悪い、最低、最悪、怖い、おぞましい等々…兎に角負の感情ばかりで嫌悪感半端なかったです。途中途中で笑い所をいれてくれてたんですが、それでも精神的にキツくなって終わったあと頭が痛くなり頭痛薬を飲むくらいにはしんどかったです。

この映画嫌でも注目してしまうのが独特なモザイクれ方で、目と口だけはなにもしないって画像アプリの加工でよく見掛ける機能を彷彿とさせられる方法でした。時々これ個人ばれするんじゃない?と思えるくらいモザイクが薄かったんですが、特定されてしまえばいいのにと思わずには居られないくらい最低な人ばかりでした。

映画の、それこそ予告を見る前は子どもに対して不純な気持ちをもって接触する人ってほんの一部の人間だと思っていましたが、私の認識が甘過ぎました。たった10日で2458人もの成人男性が12歳の少女(本当は18歳以上の女優さん)に連絡を取ろうとするってヤバくないですか?中には不純な気持ちをもなく紳士的に接する人もいて、変なやり取りばかりしていた女優さんも思わず涙を流していて…こんな人もいるんだなって私も安堵しました。

女優さん達とやり取りをしようとする男性は小児性愛者なんだと、失礼ながら無知な私は映画を見る前まではそう思っていました。ただ映画内でそれは違うと丁寧に説明してくれていて、自分の欲望を手っ取り早く満たす事や、自分より弱い立場で言いくるめられるような存在だから児童を相手に選んでる…みたいな事を言ってたと思います。
テレビ電話中にカメラに映らない机の下で自慰をしたり子どもに送るにしては過激すぎる直接的な表現の書かれたメッセージを送ったり、局部の画像や動画を送ったりと未成年じゃなくてもこんな事されたら堪ったもんじゃないしシンプルにクズイ人間のオンパレードで、見てる途中で何度うわぁって口にしてしまったことか。
電話をした瞬間から見えないように自慰をしていたのは一人じゃありません。普通に話してるだけなのに、子どもに見られながらするのが快感なのか…そんな変態が規制されずに野放しにされてるのも意味がわからない。

終盤に性的な画像を送りつけていた男性の自宅へアポなし訪問をし直接話をするシーンがありました。その時男性は終始「自分は悪くない」と言い張っていて、見てるこっちとしてはコイツナニイッテンノ?状態でした。子ども相手に胸を見せてって何度も頼むのは悪くないこと?自身の局部画像を誤って送る?他に取り締まるべき人間がとか、親が悪い本人の責任でって罪の意識が丸でないことも驚きでした。寧ろあるからこそのあの態度だったんですかね?なら最初からやらなきゃいいのに。この一言に尽きると言いますか…胸糞にもほどがある。

映画の冒頭、オーディションの時に女優さん達が自分もこういう経験があると話をしていました。私もSNS上ではありませんが、子どもの頃に怖い経験をしたことがあります。その時の事は母親や友人にすら言えませんでした。言うくらいなら死んだ方がまし、バレたらどう思われてしまうか…子どもにとって親から向けられる感情って大きいです。怒られたら、嫌われたり失望されたらどうしようってそう考えたら怖くて何も言えませんでした。そうだったから思うのは、一人で抱え込んで苦しんでる方が親は辛いし苦しいし、何があっても味方でいてくれると思うよって。私に子どもは居ませんが、甥っ子が万が一同じ目に遭ったり怖い思いをしてる時は力になりたいと思うし、一人で苦しんでほしくないです。エゴでしかないんですが。

とんでもなく気が滅入ってしまう映画でしたが、子どもがいるいないに関係なくそれこそ子どもにこそSNSがどれだけ危険なのか、映画を見て実感してほしいと思いました。直ぐ課金したくなる系のオタクなので映画が公開したらもう一度見に行こうと思います。

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