第12回 情報リテラシー論

こんにちは、音羽です。

12回目の今回は「ラジオと音声技術の未来性」というタイトル。

早速振り返ってきましょう。


●AMラジオとFMラジオ、何が違うの?

ラジオは、放送局が音声を電気信号に変えて電波に乗せたものを受信し、再び音声に変えるという仕組み。
この、音声を電気信号に変えて電波を飛ばす方法を変調といいます。AM放送とFM放送はこの変調の方法が違います。

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AM(振幅変調 Amplitude Modulation)                   波長が長いため障害物などに強く、広範囲で放送することができます。しかし、混信への弱さや、音域の狭さから音質があまり良くなく、音楽を流すのにはあまり向きません。 AMの番組がお話中心なのは、そういう理由があるようです。
FM(周波数変調 Frequency Modulation)                  波長が短いため、放送できる範囲は数10km~100km程度と狭いです。そのため、地区限定の放送となります。 また、音域が広くノイズに強いため楽曲を放送するのに適しています。


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以下、参考ページです。

2種類の電波で放送してきたラジオですが、FM一本化の流れになってきました。
2019年、総務省はAMラジオをFMで流すワイドFMに切り替える方針を示しました。一本化することで、コストが下がる音質が上がるといったメリットがあります。

海外では、2015年にはドイツとフランスで中波AMラジオ放送が終了しています。
ノルウェーでは2017年にFMラジオを終了、デジタルラジオに完全移行するという世界初の試みが行われました。

いずれ、日本でもデジタルラジオへの完全移行がなされていくんだろうなぁ。


●日本のラジオ離れ

テレビの登場でラジオは事業収入・売上高が減少していきました。

特に若者世代のラジオ離れは顕著。

FMラジオは近年復活傾向にありますが、特にAMラジオは減少を続けています。


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このラジオ離れ、実は世界共通ではありません。

海外ではラジオ放送は人気で、聴取時間は日本と比較し約6倍にもなるのだとか。

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●ラジオを身近にするサービス

・radiko

(2010年〜) インターネットを利用したサイマル放送のサービスです。AM/FM、両方聴けるのが便利なところ。プレミアム会員になれば、全国の放送局の番組を聞くこともできます(エアフリー)。

(2016年〜) エアフリーだけでなく、過去1週間の放送を聴取できる「タイムフリー」の機能がスタート。


以下、radiko以外のインターネットでのラジオ放送サービスです。

・NHKネットラジオ らじる★らじる
・ドコデモFM 
・LISMO WAVE 
・listen radio 

しかし、4つの中で今でも続いているのはNHNネットラジオだけと、苦戦を強いられているようです。


●ラジオのライバルPodcast

Podcast
インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つであり、オーディオやビデオでのウェブログ(ブログ)として位置付けられている。インターネットラジオ・インターネットテレビの一種である。
AppleのポータブルマルチメディアプレーヤーであるiPod(アイポッド)と、"放送"を意味するbroadcast(ブロードキャスト)を組み合わせた造語である。
___Wikipediaより引用

一般的な、著名人の配信や番組の再放送などはもちろん、素人でも配信をすることができるという特徴があります。

素人も発信できる、という点で見ればYouTubeと同じじゃん!と思われますが、実はラジオのような話すだけのものは、YouTubeよりもPodcastで配信した方が長く視聴されるのだそうです。

また、Podcastはまだ発信する側にとっても馴染みがあまりなく、ライバルが少ないため見つけられやすいメリットも。

自分の発信発信するものによって、適切な場があることを忘れずに工夫していきたいものです。


今回はここまで。

お付き合いありがとうございました。

それではまたね。

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