こっち

こっちを見てほしい。

そう言われた気がして振り向いた

しかし、そこには何もない！

僕は正面を向こうとした。

すると、振り向いた先の足元に青い

小さな花が咲いていた。

もしかすると、こっち！というメッセージを

送ったのはこの花なのかな、

そう思って花を見た。

花は1輪のみ咲いていた。

1輪のみ咲いていたので、

圧倒的なオーラを感じた。

その花は青く小さいながらも

美しい花だった。

僕は、その花を優しい気持ちで見ていた。

すると、遠くのほうから『ブーン』という

音が聞こえてきた。

僕は、ハチが怖いので身じろぎ

後ろに後ずさりをした。

ハチは僕のそんな行動をお構いなしに

花のほうへと行った。

そして、花に止まり、花の蜜を吸った。

花は受粉をしないと身ができない。

花からしたら、『こっち』と呼んだのは

ハチに対しての『こっち』という

呼びかけだったのに、

何故か、謎の人間が立ち止まって、

花の様子を見る！

そして、その後を遅れて、ハチがやってきて

ホッとひと息なでおろした。

そういうような状態なのかな？

と、想像してみた。

すると、なんか不思議な感じがすると共に、

何故かクスッと笑みがこぼれてきた。

何げない日常の風景！

気にとめなければ当たり前として過ぎる風景！

そんな風景を観察してみると

面白いのかもしれませんね？