お天気で収入も変われば株価も変わる
天気とビジネスに関するアメリカの実験があります。レストランのウェイター、ウェイトレスの人にチップを渡す文化がありますが、そのチップが晴れた日と雨の日と、どちらが多いかという実験です。
みなさん想像できると思いますが、晴れた日の方がたくさんチップがもらえたんですよね。でも、渡している人は「今日は天気がいいから、ちょっとチップを余分に払おう」などとは、全然思っていないんです。
ただ、天気が良いと肌感覚で入ってきて、無意識が「今日は天気だからなんかいいぞ」と感じます。結果、チップを余分に出してしまう行動が生まれます。
逆に、「雨だからなんか気分がふさぐな」と思って、自分で「今日は雨だからチップを減らそう」と意識したわけではなく、チップの額が減ってしまう。
これは僕がいつもお伝えしている「サブリミナル」ですね。天候のことをまったく意識していなくとも、無意識がその天候を感じて、晴れていると気分よく、雨が降っていると気分が落ちる。無意識にです。
「いやいや、そんなの偶然でしょ?天気なんかで」と思った人が、調べた結果が次です。世界の株式取引上の株価の取扱高を、天候と紐付けて調査しました。すると、晴れた日の方が取扱高、株の売買が多く、雨の日の方が少なかったという結果が出たそうなのです。
無意識のなかにある、雨が降っていることによるネガティブな感情が、「ちょっと今日は株の売買やめておくか」という行動に出るんですね。これを心理学では「気分一致効果」と呼んでいます。
ネガティブなときには、マイナス感情に引っ張られる。ということは、ビジネスでの交渉やセールスは、雨が降っていて、どよん……としたときには、あまり得策ではないということですね。ぜひ日常でもお役立てください。ただし、恋愛では逆の結果も出ているんです。Voicyで詳しくお話していますので、よかったらお聴きいただけましたら!
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