わたしの耳のおできちゃん 術後編2日め

2日め、はやくに目が覚める。
まだぐるぐるしてるけど、目を開けてもちょっと平気になってきた。
吐き気は変わらず。この日もほとんど何も食べられず。頭も痛い。

わたしこの状況本当に想像してなかったんです。
夫は入院の日、S先生に手術の説明を受けていて、その時、
「術後2、3日は気持ち悪くてごはん食べられないかも」
と聞いていたらしい。わたしにも言ってよ!

看護師さんはもちろんみんなそうなることがわかっていたみたいで、吐きまくるわたしにとても優しい。
「つらいですよね。皆さんそうなんですよ、だんだん良くなるからね。」
Nさんが手をぎゅっと握ってくれる。
優しくて泣きそう。看護師さんって天使。
ちょっとしたことでものすごい安心感。

お昼ごはんの時間になり、Nさんが、
「何も食べれてないのよね。今日マンゴーあるから食べる?美味しいやつじゃないと思うけど笑」
なんか食べれる気がした。
食べれた!冷たくてつるんとして甘い。

病人にフルーツってそういうことか!と思った。

傷口を触ってみる。不思議なことに手術後、ずっと傷口はまったく痛くない。
ホチキスの芯を手に感じる。
数えると25本くらい。傷口でかいな。
完全にボウズ状態だな、ここらへん。

たびたびバイタルをチェックされると熱がいつも高く、氷枕を頭と腿に入れてもらう。
頭痛もずっとあって、ロキソニンをもらう。
6時間おきにしかもらえないから、時計ばかり見て、そろそろもらえるかな?と思ってたのを覚えている。

ナースコールして、「頭痛いです、鎮痛剤ください」と言うと、
「痛みは10段階で幾つですか?」
と必ず聞かれる。
これがわかんないんですよね。
頭痛持ちなのでひどくなる前に飲むのが鉄則だと思ってるし、いつも。
てきとうに4とか5とか答えていたけど、痛くて目が覚めたときでも、7とか8かな、と思ったり。
2とかだったらもらえないのかな。

家に帰ってもしばらく頭痛の数値化はやってた。

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