【尊敬】昔の上司が大病を患いまして【嫌悪】

いきなりですが、私は今の会社には中途入社です

以前の会社は、世間で言うところの超絶ブラックでした

有給ナニソレおいしいの?

休日出勤割増手当てって何?

つーか、週休二日って何?

残業時間こみで設定された定時(笑)

今の会社の上司とかにその話をすると、「君は強制収容所で奴隷労働でもしてたの?」って笑われます

年間3000時間以上働いていたんですから、当然ですよね

ちなみに、お金が発生する夏休み冬休みも無かったような気がします

当時はそれが当たり前だと思っていたんですから、本当に「無知とは罪」ですよね

まぁ、そんなところだと、残っていくのはバリバリ仕事するような奴ばっかりだったので、仕事の達成感が凄いあったり、仲間意識が高くて、それはそれで楽しい職場ではあったんですけどね

今で言う「やる気を出させてやる気を搾取」してる会社だったんだろうけど…

同僚も同年代ばっかりで、毎日の仕事終わりの一服しながらの反省会(今日はみんなよく働いたなぁとか、あそこをもう少し工夫できたなぁ)とか、楽しかったは楽しかったですけど、今それをやれるかと言ったら無理ですね

老害バリバリの発言しちゃうと、「若い時はキツいことしとけ」ってことなんだけど、

実際問題、自分に当てはめてみると、今の職場で嫌な事は山ほどあるけど、肉体(体力)的にキツいと思う事はほとんどないもんなぁ

部活や訓練で、本番よりキツいことしとけば、本番が楽になるというのも、真理っちゃ真理だし…

とはいえ、人生でしなくていい苦労(苦行)をしないですむなら、それはそれでいいと思う自分もいるんですよね

なんで、前の会社を辞めることになったかというと、私が働いていた部門を他社に譲渡することになったからです

今思い返しても、当時はショックだったなぁ

リストラされる者と会社に残れる者、同じ釜の飯を食った信頼できる同僚(仲間)が散り散りになるのは、無茶苦茶へこみました

私は残れる側だったんですけど、畑違いのところに行かされて冷飯食わされるのは目に見えていたし、養うべき妻子がいるわけでもないので、当時付き合っていた彼女の応援もあったので思いきって辞めました

今日、話をするのは、その時会社に残った上司の話

前おき長くてスミマセン

じゃ、本題に入ります

今回話をする、大病患ったその上司をUさんとします

Uさんとはかれこれ10年以上一緒に働きましたかね

私はUさんの事は好きではありませんでした

ワンマンだし、目標は無駄に高いし、テンション高いし、道理に合わないことは忖度できねーしと、私とは真逆な人間でした

ただ、言う以上は誰よりもやる人で、わかる人が見れば「背中で引っ張っていくタイプ」の人だとわかる人でした

忙しい時期に「週休1日じゃキツいっす」って泣きを入れようとしたら、Uさんは26連勤してて、何も言えなくなったのも、忘れられない思い出です

仕事のイロハはその人に学んだし、反発もしたけど、反面教師として「自分だったらこの場合はこうするな」とか、自分で考えて仕事をする基礎を養ってくれた先輩でもあります

ぶっちゃけ、今の自分の仕事観は、Uさんと一緒に働いていた時に完成されたと言っても過言じゃないです

嫌いだけど、ある意味誰よりも尊敬してた先輩でした

今となっては感謝しかないです

別に会いたくはないですけど…

そんなUさんが倒れたという話を、当時の同僚から聞きました

Uさんは会社に残ったものの、予想通り畑違いの仕事で冷飯を食わされ、残った他の同僚も次々と辞めていき、あんだけパワフルだった姿はどこへいったんだというぐらいおとなしくなっているという話は聞いていました

人間って、やりがいを奪われると、一気にふけますね

Uさんも例外にもれず、一気にふけこんだそうです

とはいえ、元が超健康体のUさんなんで、出社して面白くもない仕事を粛々とこなして帰るという生活を、欠勤することなく文句一つ言わずに続けていたそうです

そんな人がある日いきなり倒れて、救急車で運ばれたそうです

ストレスのせいなのか、腸がダメになっていて、人工肛門の手術をすることなりました

元々我慢強い人だったし、責任感が強い人だったから、痛いのを我慢して、病院にも行かずに仕事してたんだと思います

周りは、あんな健康を絵にかいたような人がとビックリしたそうです

それにしても、まだ50ですよ

調べてみたら、団長も50の時に同じように手術してました

あ、ちなみに団長っていうのは、俳優の渡哲也さんのことね


他人ごとながら、無茶苦茶ショックを受けました

もう一生会うことはないだろうけど、同じ県内で、元気にやってんだろうなと思っていましたから…

今の会社の以前の上司も健康そうだったのに、急性白血病でいきなり亡くなったし、本当に人間は何があるかわかんないわ

団長は手術後に25年以上生存してたし、Uさんの残りの人生の大変さは想像するに余りあるわ

私も、胃潰瘍や急性胃腸炎で入院したことがあるから、まったくもって他人事じゃないんだよなぁ

人工肛門になったら、温泉にも行けないし、サウナも行けない

オトナのお店にもいけないし、人生の楽しさの何割が無理になるんだろうか?

想像するだけで恐ろしい

人間年取ると、色々病気になって嫌だなぁ

最後まで読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートを活動費として、日々の執筆活動に尽力する次第であります!