【Mリーグ】レギュラーシーズンの1/3(30試合)が終わったから、各チームの感想を書いてみる【2021】

①風林火山(+532.4p)

【一着】12回(1位タイ)

【二着】10回

【三着】3回

【四着】5回(2位)

【素点】+154100点(2位)

【総立直回数】75回(5位タイ)

【総和了回数】87回(1位)

【総自摸和了回数】38回(2位)

【総放銃回数】41回(5位)

【総被自摸和了回数】84回(1位)

【特記事項】チーム3連勝1回、同日連勝2回、個人4連勝1回(勝又)、個人3連勝1回(松ヶ瀬)

セミファイナル進出はほぼ当確。去年一昨年と、6位のボーダーは-200p前後であることを考えると、残り60試合で700p負けたとしてもセミファイナル進出できる。今期30戦の雷電の負けっぷりを、残り60試合で2回繰り返すのは逆の意味で難しい。それにしても今期の風林火山は手がつけられない。勝又松ヶ瀬の勝ちっぷりも凄いが、瑠美亜樹の勝てない時でもチームポイントを減らさない安定感は素晴らしい。各チームのエースが名前を連ねなければならない個人順位8位までに、風林火山だけで3人も入っているんじゃ、必然的にチームは独走しますよ。積み上げたポイントも凄いが、何よりもラスった日も必ずトップがセットになっていて、大崩れがまったくなくて、チームとしては隙が無さすぎる。全員が大方の戦前の予想を大きく上回る活躍なので、そりゃ首位を独走するよね。いつもプラマイ0付近の勝又と、新加入の松ヶ瀬と瑠美がこんな成績になると誰が予想できただろうか?チームとしては、総和了回数が1位なのは当然として、特筆すべきは総被自摸和了回数1位。他チームの自摸和了で点数を削られる機会が一番少なかった。8位の雷電は風林火山の1.25倍も他チームに自摸和了されてるわけで、今流行りの言葉で言えば、風林火山に「風」が吹いてる象徴的な数字ではないかと思う。まぁ、昨シーズン開始前の決意表明や新メンバーオーディションをするなど、Mリーグを盛り上げようとしてる風林火山に、ご褒美の「風」が吹いてるとしたら、それは許さざるをえない。


②麻雀格闘倶楽部(+336.5p)

【一着】12回(1位タイ)

【二着】2.5回

【三着】8.5回

【四着】7回(3位タイ)

【素点】+156500点(1位)

【総立直回数】82回(3位)

【総和了回数】82回(2位)

【総自摸和了回数】44回(1位)

【総放銃回数】37回(3位)

【総被自摸和了回数】90回(3位)

【特記事項】チーム4連勝1回、同日連勝4回、個人3連ラス1回(寿人)

風林火山もそうなのだが、麻雀格闘倶楽部はドラフト戦略がズバリ大当たり。今期新加入の伊達(個人2位)と滝沢(個人6位)の活躍が凄まじい。絶対的エースの寿人の不調を補ってあまりある活躍。SLAM DUNKでいうと寿人は赤木というより間違いなく流川だが、赤木のようにチームメイトの頼もしさに涙しているのではないだろうか?ま、寿人にそんな感情があるのかは甚だ疑問ではあるが…。今までは、Mリーグの顔はABEMASだと思っていたが、これからのMリーグの顔は、ビジュアル的にも麻雀格闘倶楽部だな。何より感動したのが、チーム全員でのチーム4連勝。あんなの見せられたら、そりゃ今期は麻雀格闘倶楽部推しにならざるをえないでしょ。さらに先日の伊達の105500点の大トップも伊達推しに拍車がかかったしね。チームとしては、今シーズンは上記した部門別順位が全て3位以内と、高い水準(好成績)になっている。特筆すべきポイントは、やはり自摸和了の多さ。部門8位のドリブンズの約2倍ぐらい自摸和了ってる。まさに寿人イズムである「ツモり殺す」がチームとして体現されている。今のところ首位は風林火山だけど、個人的には今期麻雀格闘倶楽部の初優勝はあると思っている。


③サクラナイツ(+212p)

【一着】9.5回(3位)

【二着】8回

【三着】5.5回

【四着】7回(3位タイ)

【素点】+80300点(3位)

【総立直回数】71回(7位)

【総和了回数】73回(4位)

【総自摸回数】31回(4位)

【総放銃回数】36回(2位)

【総被自摸和了回数】91回(4位)

【特記事項】チーム5連勝1回(継続中)、同日連勝2回

沢崎が復活し、堀のエンジンもかかってきた。昨シーズンは内川堀の両輪で、今期は沢崎堀の両輪でチームを引っ張っている。やっぱりダブルエースのチームは強い。それに加えて内川も復調とくれば、上位追撃態勢が整ったと言わざるをえない。岡田の不調は深刻だが、男性陣3人の活躍で、レギュラーシーズン中盤の台風の目はサクラナイツになるのではないかと見ている。風林火山はセミファイナル当確、麻雀格闘倶楽部もまず大丈夫、サクラナイツも今のチーム状態ならほぼセミファイナル進出は間違いないと思われる。それにしても、サクラナイツのフロントは素晴らしいの一言につきる。参入初年度の戦前の大方の予想が8位のところをファイナル進出。2年目は連盟チームと言われている中を、実力重視で協会の堀を指名して、堀もチームも結果を残した。で、今期もここまでは比較的順調な戦いぶり。選手の活躍もそうだが、裏方の役割も大きいとわかるチーム。ということで、岡田が復活すればいいが、岡田の不調が続くようであれば、出場回数をセーブするような非常な采配が取れるかどうかが注目点かな。


④ABEMAS(-42p)

【一着】5回(6位タイ)

【二着】8回

【三着】13回

【四着】4回(1位)

【素点】+28000点(4位)

【総立直回数】75回(5位タイ)

【総和了回数】67回(5位)

【総自摸和了回数】33回(3位)

【総放銃回数】34回(1位)

【総被自摸和了回数】93回(5位)

【特記事項】チームでも個人でも連ラス無し

チーム全体が非常に停滞ムード。負けてないけど勝ってない。上振れも下振れもない。見せ場もあまりなかった。話題性がない。なんというか、Piratesが目指す麻雀みたいな成績(笑)。ラス回数が一番少ないし、総放銃回数も一番少ないので、硬いのは硬いが勝ちきれない印象。特記事項にも記載したが、連ラスを引いていないので、大崩れがなく安定しているは安定している。良く言えば、チームがMリーグのチームとして成熟してきて、レギュラーシーズンは中段につけておけばOKという、レギュラーシーズンの戦い方がわかってきている結果なのかもしれない。あとはABEMAS伝統の序盤戦の均等起用を続けるかが注目点。明らかに不調の日向をどこで見切るかが、今後を4位あたりでキープできるかどうかのキモだと思われる。多井がいるし、松本白鳥の調子も悪くないので、さすがにレギュラーシーズン敗退は無いと思う。


⑤ドリブンズ(-142.3p)

【一着】8回(4位)

【二着】7回

【三着】6回

【四着】9回(6位)

【素点】-132300点(7位)

【総立直回数】69回(8位)

【総和了回数】61回(8位)

【総自摸和了回数】23回(8位)

【総放銃回数】42回(6位)

【総被自摸和了回数】89回(2位)

【特記事項】チーム4連勝1回、同日連勝2回、同日連ラス2回、チーム4連ラス1回、個人4連ラス1回(村上)

もう、今期は村上につきる。私のような牌効率と期待値は重視すれけど、人間の運気にはオカルト(流れ)はあると思っている人間からしたら、初年度の村上と同じように、今期の村上も運気的に駄目なシーズンとしか思えない。個人成績がここまでマイナスになってしまっては、もう通常の思考での押し引きは無理。直近の試合での丸山のラスを見て、「丸山を出せ」の声はあげづらいが、それでも個人的には村上の出場回数を減らして、丸山を出すべきだと思う。チームカラー的に爆発力も、逆噴射もあるんで、ドリブンズの最終的な順位はまったく予想ができない。ただ、立直回数、和了回数、自摸和了回数が最下位で、よく5位にとどまっているなとは思う。これらの数値が良くなれば、レギュラーシーズン足切り争いには巻き込まれないだけの地力はある。が、たぶん初年度みたいに村上を干せないだろうから、7位争いに巻き込まれていくんだろうなぁ。


⑥フェニックス(-229.3p)

【一着】5回(6位タイ)

【二着】8回

【三着】7回

【四着】10回(7位)

【素点】-39300点(5位)

【総立直回数】76回(4位)

【総和了回数】65回(6位)

【総自摸和了回数】29回(5位)

【総放銃回数】44回(7位)

【総被自摸和了回数】99回(7位)

【特記事項】同日連ラス1回、チーム4連ラス1回、個人3連ラス1回(東城)

個人的には、フェニックスはあまり状況は悪くないのではないかと思っている。個人成績が18位茅森19位東城21位魚谷22位近藤と、全員が同じようにマイナス50pから60pあたりいるので、チームの雰囲気は悪くないと思う。4人もいれば、誰か1人か2人は成績が持ち直すでしょ。突出して不調な選手がいないので、選手起用もしやすいだろうし、自分だけ負け過ぎてるからなんとかポイントを稼がないとといった、焦りからくる無理な押しもない。チームの目標はセミファイナル進出の6位。そこを見据えて淡々と試合を消化していくのみ。二年目に大爆発しちゃったんで、やれる印象を持っている人も多いと思うけど、そもそも実力的に劣っているチームだからね。そこが、客観的に見たら、さらに弱くなったんじゃねーの?っていう補強をしたんだから、6位で御の字よ。ドリブンズとPirates次第では、レギュラーシーズン足切りあるよ。


⑦Pirates(-247.8p)

【一着】3回(8位)

【二着】12回

【三着】8回

【四着】7回(3位タイ)

【素点】-77800点(6位)

【総立直回数】87回(1位)

【総和了回数】75回(1位)

【総自摸和了回数】24回(7位)

【総放銃回数】38回(4位)

【総被自摸和了回数】98回(6位)

【特記事項】個人3連ラス1回(朝倉)

しかし、勝てないね。見ていて悲しくなる。初年度は応援してたんだけどなぁ。今じゃあまりの弱さに言葉もない。瑞原は調子が良さそうだが、他3人がどうしようもない。小林が不調だったらPiratesはどうにもならない。チームとしては立直を一番かけているので、面前テンパイがかなり入っているので調子は悪くないはずなのだが、いかんせん自摸和了できていない。和了回数自体はそんなに悪くないので、オカルト的な話をすればヒキが弱いということになる。Piratesのメンバーは全員ヒキが弱い。個人的には、Mリーグルールによる強制解雇が見たいので、Piratesにはぜひともこのままレギュラーシーズン足切りポジションにいてもらいたい。そうなると残り試合でのPiratesの見所は、朝倉と石橋のクビ争い。ある意味一番の見所かもしれない。


⑧雷電(-419.5p)

【一着】5.5回(5位)

【二着】4.5回

【三着】9回

【四着】11回(8位)

【素点】-169500点(8位)

【総立直回数】86回(2位)

【総和了回数】63回(7位)

【総自摸和了回数】28回(6位)

【総放銃回数】51回(8位)

【総被自摸和了回数】106回(8位)

【特記事項】チーム3連勝1回、同日連勝1回、同日連ラス2回、チーム4連ラス1回

開幕戦の萩原の勝利、開幕日のチームの連勝、その勢いのままチーム3連勝と、今期の雷電は一味違うと思ったのは遥か昔。本田を新規加入させ、新生雷電は一味違うと思わせてくれていたのは何試合めぐらいまでだっただろうか?今期の萩原はやれんじゃねーの?なんてファンに勘違いさせられていたのは何試合めぐらいまでだっただろうか?気づくと、やっぱり雷電は雷電でした。今期も萩原は萩原でした。黒沢が不調だったら、そりゃ雷電はどうしようもねーって。期待の新星本田も、新規加入選手の中で一番成績が悪いというまったくもっての期待ハズレ。今まで腕の下手さを助けてきた瀬戸熊のトルネード一発も激減(それでもオーラス七対子地獄待ち一発自摸での逆転トップはあった)。萩原は一瞬期待させといて、気づくと平常運転で、このままだと昨シーズンとほぼレベルのマイナスを叩き出すペース。もうどうしようもないですな。黒沢が復活して大爆発してくれるのを待つしかない。本当にそこしか希望はない。


最後に…

とりあえず30試合まで見ましたが、風林火山と麻雀格闘倶楽部が強すぎますね。サクラナイツも上がってきたし、ABEMASも安定なので、レギュラーシーズン足切り争いは下位4チームでという流れはもう決定的な感じがします。一時期断トツ8位だったドリブンズが一瞬で200p以上稼いで順位を上げてきましたが、ドリブンズは爆発力も逆噴射もあるので、ドリブンズの成績次第で3チームでの足切り争いになるのか4チームでの足切り争いになるのかが変わるぐらいで、今シーズンはこのまま上位と下位が固定されていくような気がします。

あと一つ気づいた点があって、立直を1番かけているチームが7位のPiratesで2番めが8位の雷電なんですよね。実はMリーグではダマ有利なんじゃないかとちょっと思っちゃいました。もしくは、自摸和了回数順位が雷電6位、Pirates7位なんで、立直して自摸れないから負けているのかもしれない。

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