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パニを公道で楽しむ方法

バイクに乗り始めて、4年目。

パニガーレに乗り始めて、3年目。


需要ががあるかどうかは置いといて。


このバイク(DUCATI 959PANIGALE)を公道で楽しむには、

この子ならではの特長があることを

他のバイクを乗ったり、他のバイクと一緒にツーリングすることでわかってきたので、メモ書き。


重要なのは目的が、

「公道で、959 PANIGALEを楽しく乗る」ということ。


まずは道の選び方。

なるべく高速道路が良い。

理由は、乗車姿勢が前傾姿勢かつフルカウルのバイクだから、

「速く走れる」ことが一番快適にできるような作りになっているのがこのバイク。

カウルとシールドが上手に風を切って、ハンドルが前にある構造による乗車姿勢がさらに風を綺麗に受け流す。

この状況を一番的確に作り出してくれるのは、高速道路。


そして、高速道路を選ぶ理由のもう一つがバイクの熱。

パニガーレの独特な特徴のひとつ、エキパイの位置。

ちょうどお尻の下でとぐろを巻いている。

デザインとしては最高にかっこよくて魅力的なんだけど、

乗ってる時はとにかく熱々。

氷点下で高速道路を走ってる時以外は、熱を感じる。

停止してるときは夏はもちろん、冬でも熱い。

959ならギリギリジーンズでもガマンできるけど(私の場合に限ることかもしれない)、

1日乗ったら大体低温火傷してるけど。

だから、ツーリング中のバイクの停止はできるだけ避けた方がいい。

停止中はただの熱さ我慢大会になるから。

だから高速道路を勧める。

走り続けることができれば、熱さはだいぶ和らぐ。水温計が80度以下が理想。

そしてパニガーレにおいての「走り続ける」時のスピードは80km/h以上が理想的。

6速でエンジンがガタつかない最低速度が大体80km/h(959の場合)。

だからやっぱり高速道路がおすすめになる。


ライダーもバイクも、スムーズに動かせるフィールドが公道においては、

高速道路が一番最適だと思う。


下道は、「村」レベルの人口密度で車両も信号も少ない峠道が楽しい。

パニガーレは排気量こそ大きいけど、車体も車重も意外と小さいのが特徴。

故に、コーナーはとてもよく曲がる。

だから峠は走るほど楽しくなる。

落石、落ち葉、枯木が少なければより楽しめる。

タイヤはとてもよくグリップしてくれるから。


目的地まで高速で行って、のどかな山道を走って帰ってくるのが、

最後まで楽しくツーリングできる。


パニガーレにおいて、バイクもライダーも1番しんどいのが、

街中の信号の多い走行。

停まっては前傾姿勢を起こして信号を待ち、また姿勢を作って発進する、

を繰り返してやるのは地味に腰に負担がかかる。

逆に、走行し続けることにおいては、前傾姿勢により重力が全て腰にかからない状態を保てるため、意外と負担が少ない。

そして、停止する度に水温計はどんどん上昇し、車体も身体もサウナのように熱くなる。この状態は身体にはもちろんのこと、バイクにとっても良くない。


だから、目的地に対して多少遠回りになってでも、高速道路を使うことをおすすめする。



勘違いになっていないことを願うが、

下道でのツーリングを否定するつもりは毛頭ない。

下道でのんびりと目的地を目指すツーリングの楽しさも経験から理解しているつもりだ。

だけど、パニガーレで楽しくツーリングすることにおいては、高速を勧める。

ライダーはドMが多いと言われているので、自分とバイクとの戦いを楽しむのであれば、下道でもきっと楽しいと思う。

私としては、パニガーレで自分とバイクの戦いに挑むなら、サーキットを猛烈にお勧めする。



バイクの装備について。

高速道路をめちゃくちゃお勧めしたので、ETCをつけることをお勧めする。

料金所で毎回、グローブ外して、財布取り出して、またグローブつけるのは結構めんどくさい。

でもETC無しならではのいいところも一応ある。それは、料金所の人とおしゃべりができること。

「これからどこいくの〜?」とか、「良いバイクだね!気をつけてね〜」とか、

この先の交通情報まで教えてくれることもある。

ほんの十数秒のやり取りなんだけど、これが意外と楽しかったりもする。

だから、ETC無しで料金所を通るのを一回試してみるのもありだと思う。


身体の装備について。

安全性が一番高いのは、上下レザー。にプロテクター入りグローブとブーツ。

ヘルメットはフルフェイス。

揃えることができるのであれば、言わずもがな、この装備をお勧めする。レザーなら低温やけども防止できるから。

パニガーレを乗る人の中でも私はあまりお手本にならないけど、私の場合は、

プロテクター入りジーンズとテキスタイルのライディングジャケットを着ている。

靴はライディングシューズで、グローブはメッシュとレザーをシーズンに合わせて使っている。

持ち物は最小限にすくなくすることをお勧めする。



ざっと、こんな感じになった。

パニガーレは本当に面白いバイクだ。

そんなバイクだと、自分では思っている。

それは癖が強いとも言えるし、それがクールだとも言えるし、めんどくさいとも言える。

なんというか、良いか悪いかではなく、

私はパニガーレのそういう一つひとつの性格が無性に愛おしいのです。

そんなバイクとの出会いが、私以外の人にもあったらいいなと思う。



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