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知財トラブル、恐るるに足りず_知財法務百科>企業法務大百科

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。

相談者プロフィール:
株式会社ニシナ製薬 副社長 仁科 弘樹(にしな ひろき、64歳)

相談内容:
先生、先生、先生、先生、どうもですぅ。
今日はですね、特許の話でお邪魔させていただきました。
弊社が最近発売しました
「ルイコちゃん」
っていう目薬がありまして。
これ、タマネギや唐辛子の成分を抽出したものを使ったカンタンなもんなんですが、要するに涙腺を刺激して涙が滝のように流れ出る目薬です。
こんなもん売れんのかな、なんて思っていたところ、
「涙目で彼氏をゲッ~~ト」
っていうCMで女子高生向けに売り出したところ、バカ売れしちゃいまして。
涙どころか笑いがとまらないくらい売れているんですが、3日前にマツカタ製薬っていう当社のライバル会社から
「マツカタ製薬はタマネギや唐辛子の抽出物を成分とする目薬に関する特許を出願し、公開にまで至っている。
ルイコちゃんはマツカタ製薬の特許を侵害している」
なんてこと書いた内容証明郵便が来てから、大変な騒ぎになっちゃって。
弊社も、
「これからは知財経営が重要」
なんてコンサルタントにいわれて、昨年、知的財産部をつくりまして、部長が調べたら、たしかにマツカタ製薬が当社の目薬に関する特許を出願し、公開している。
部長は、
「もう負けだ。
いうこと聞いた方がいい。
和解を考えましょう」
なんて弱気なこといっている。
もう、どうしたら、いいんでしょう。

本相談を検討する際の考慮すべき法律上の問題点:知的財産権がとっつきにくく難解に感じる理由
最近、新聞や雑誌でやたら「知的財産権(以下、「知財」)」という言葉をみかけるようになりました。・・・(以下、略)

以下、ご興味のある方は、

をご高覧ください。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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