🅿︎81。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！」2018年回の設定page32

🅿️16。🅿︎17〜🅿︎34。🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。

林田藍里と久海菜々美の二人にマネージャーが同行せず、東京に在る早坂相のオフィスへ訪問させる事を非常に心配した島田真夢は、

「藍里、本当に大丈夫？東京には知人が居るから、その方の人脈でエスコートをお願い出来るよ」
〈身辺警護〉の意味での提案です。

【真夢の言う［東京の知人］とは、🅿︎8・🅿︎9・🅿︎10で私・筆者が創作した、かつての島田真夢の後見人（身元保証人）芸能プロダクション社長「如月一善（きさらぎ　かずよし）の事です】

どうして真夢がこれほど心配するかと言えば、七人全員に共通する中で、特にこの二人の成長（外見）が著しいからなのです。

「“まゆしぃ”さぁ、いくら田舎娘でもね、今は検索手段が発達しているから、極端な迷子にはならないよ」（サメ）
…心配性だなぁ…と呑気に説明する藍里。

…イヤ、そうじゃなくてね…（ライオン）

「エスコートなんて、どこぞのお嬢様じゃないんだから恥ずかしいわよ」（オオカミ）
言葉の深い意味を飲み込めない菜々美でした。

…えぇとね、そう言う意味ではないのよ…（ライオン）

群れを預かる“雄獅子”としては“雌獅子”達の身辺が気掛かりなのです。

他のメンバーは薄々気付いたようで、
…アドバイスを受け入れたら…
と口々に伝えますが、当の二人は疑問に思うばかりでした。

ＲＧＲの三人はＷＵＧと毎日のように顔を合わせているため、成長の変化に気付きません。

「まあ、いいんじゃない。東京なら目立つ事もないでしょう」
丹下順子は真夢の言葉を理解したようですが、特に注意喚起はせず、次の報告に移ります。

【公式プロフィールでは、七瀬佳乃はクールビューティー、菊間夏夜はお色気ファッション担当、岡本未夕はメイド喫茶の店員、片山実波はステージ（民謡）で歌っていた事から、元々自身の魅力的な容姿を見せる［技］を身に付けていたと思われるので、体が成長しても極端に変わらないルックスだと思われます。しかし久海菜々美は、最年少から身長も伸びて見た目が大きく変わりました。林田藍里は、化粧気の無かった美少女だったのが、ステージで見られる事を意識してメイク技術を向上させました】

さて［アイドル交流企画］の初回仙台市での出演メンバーです。
I-１clubからは吉川愛と近藤麻依に決まった事が伝えられましたが、突然一人立ち上がり、歓喜の声を上げる者がいました。“阿津木いつか”です。

普段は感情表現が苦手で、話術も棒読み的で不得手な彼女が、突然別人のように興奮する姿に皆仰天しました。
速志歩と守島音芽から、
「どうしたの“あっちゃん”ミーティング中だから騒いじゃダメだよ」（もっちー）
「脅かさないでよ。心臓がドキドキだよ」（はやまる）
との注意を受けるのですが、
「だってさぁ“まいまい”が来るんだよ、普通興奮するよね」（あっちゃん）
テンションが高いまま饒舌に話します。

その意外な熱い感情と身振りを交えた多弁な表現に、皆キュートさを感じていると、
「へぇー“いつか”は近藤麻依のファンなのか？意外にも、飾り気の無い堅実なアイドルが好きなんだな」
興味本位で松田耕平が訊ねると、何か気に障ったのか、

「飾り気が無いって何ですか？地味って事ですか⁈“まいまい”のダンスこそ I-１clubの理想のダンスなんですよ！」
身体全体で訴えるように語り出します。
「あ〜ぁ、直（じか）に“まいまい”と会いたいな〜。社長、私も出演させてください！」
すっかりファン丸出しの表情で迫り、更に皆を驚かせるのでした。

しかし丹下順子は、
「だ・め・よ。当日は授業があるじゃない。学生の本分は学問なんだから、学業に専念しなさい」
と、たしなめます。
すると、未練がましく駄々をこねては不貞腐れるしまつで、呆れ果てる丹下でした。

そこで松田耕平が苦笑いしながら、
「理想の I-１ダンサーが 近藤麻依と言うなら、“うち”には真夢が居るじゃないか。何処が違うんだ」
と諭すように伝えると、我に返った“いつか”が言うには、
「“まゆしぃ”さんのダンスはいつも見ているから『こんなものかな』って、感じですし・・・」
自分でも…失礼かな…と思い声が小さくなってゆきましたが、それを聞いたＷＵＧの面々から、

…えっ⁈…（サメ）
…はぁあ⁈…（シロクマ）
…冗談でしょう？…（ワニ）
…どこを見てたの？…（オオカミ）
…びっくりしたよ〜…（トラ）
…“いつか”ちゃん、それは大きな間違いですよ…（ワシ）

一斉に否定的な言葉を受けて困惑し、崩れるように座り込みました。
…自分は何も悪い事言ってない…
と言い聞かせ、ダンマリを決め込んでいると、

「“まゆしぃ”はね、私達のレベルに合わせてパフォーマンスをしているんだよ。本当はソロで踊らせたら断然格好いいんだよ」（ワニ）

菊間夏夜の説明を耳にした“いつか”は、
…どう言う事か？…
と無言の表情で周囲を見渡し訴えていると、佐藤麗公が説明します。

「今後のＲＧＲにとって丁度良い機会だから三人とも良く聞いてね」
速志歩・守島音芽・“阿津木いつか”は、自分達のマネージャーの言葉に姿勢を正して聞き入るのでした。

page 33に続く。