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△から○の会社をつくる大作戦 その1

『何のために経営をしているのか』

私は、社員15名ほどの会社を経営しています。もともとは両親が『町の電気屋さん』として商売をしていた会社を10年ほど前に引き継ぎました。

10代後半から20代の頃、両親が経営する電気屋さんは、資金繰りが厳しく、いつ倒産してもおかしくないと思っていました。そんな会社が紆余曲折があり、そして色々な人の支えもあり、お陰様で、今も存続しています。

私は、父が他界したのを機に社長となりましたが、とにかく会社を成長させなければ、強くならなければ、という思いでがむしゃらに仕事をしてきました。小さな会社ですが、少しは業績が伸び、従業員も増えていきました。でも、最近、よく思うことがあります。自分は何のために経営をしているのだろうか、と。

そんな自問自答を繰り返した結果、今のところ、自分が目指そうとしているのは、『△から〇の会社をつくる』ということです。

でも、どうすれば良いのかは試行錯誤の真っ最中です。そこで、自分の考えを整理し、より具体化していき、実現するために、この試行錯誤を記録していこうと思います。『思考』することで『実現』することを信じて、書き綴っていきます。

そもそも会社はピラミッド(△)組織である

そもそも会社というものは、ピラミッド型(△)の階層的な組織でなりたっているものだと思います。社長がいて、上司、部下の関係があって、上からのルールや指示に従って成り立っている。自分もサラリーマンをしていた時代がありましたから、どこかで我慢をすることで成り立っていると思っていました。

リーダーシップを発揮できるリーダーが、皆を牽引し、叱咤激励し、リーダーについていくことで自分も成長し、成功していく、そんな姿が理想の組織の姿なのかもしれません。

振り返ると、自分は、会社の中で我慢をすることができなかったから、サラリーマンを辞めたのだと思います。そして、社長となってからは、リーダーシップを発揮しようと頑張っていたのだと思います。理想のリーダー像を求めて、無理矢理自分を鼓舞し、自分を変えなければ、とも思っていました。

でも最近、そんな自分は楽しんで仕事ができているのかな、と思うようになりました。2021年に48歳を迎えた自分は、孔子が言う『天命を知る』50代に差し掛かってきました。自分の『天命』はなんだろう、自分は自分の仕事に、自分の人生に『天命』を持って生きているだろうか、と考えていると、本当に自分がやりたいことは、何なのかと考えながら日々を過ごすようになってきました。

自分は、自分で選んで『社長』になった

自分の人生を振り返ったときに、今の自分は、自分自身が選択して、今の自分が存在しているのだと気付きました。誰かに言われたからでも、誰かに指図されたからでもなく、自分は自分の意志で今の仕事を、社長という立場を選んできたことに気付いたのです。だったら、もっと今の自分を、今の仕事を、社長という立場を楽しめるようでありたい、と思うに至りました。

では、なぜ自分で選んだ『社長』という立場であるにもかかわらず、日々楽しみよりも苦しみを感じることが多かったのだろうか、と考えていくと、本当に自分がやりたいことをしていなかったのです。自分の中で、外的要因によって作り上げてきた『社長』とは、という在り方になろうとしていたのだと、気がつきました。自分の本当の気持ちと、行動が一致していなかったのだろうな、とも思います。

そこで、自分が楽しいと思える会社ってどんな組織なのだろう、自分が楽しく生きていける仕事の在り方ってどんなのだろう、と考えていったときに、考えたのが『○の会社にしよう』ということでした。

○の会社とは

個人的な見解だと思うが、△の組織だと、その組織のメンバーは、言われたとおりにする、言われたことをする、責任をとりたくないから、必要以上のことはしない、という仕事になりやすいのでは、ないのだろうか、と思う。もしかしたら、自分の会社だけがそうなっているのかも、と思ったりすることもあるが、他の会社の社長とも話をしていても同じような悩みを抱えているような気もするので、あながち自分だけ、ということはないだろうなとも思う。

まだまだ、自分の中でうまく定義付けができていないが、○の会社とは、それぞれが自分の力で立てるメンバーが自分の意志や理念をもって個性を発揮し、そうしたメンバー同士が強調し、楽しみを感じながら成果をだしていける組織という風に考えている。

指示されたからする仕事ではなく、自分の理念に基づき、自分の意志でおこなう仕事となって、メンバーの一人ひとりが個性を発揮し、得意を活かし、活躍することで、喜び合える組織になれないだろうか、と思っている。

自分が楽しく人生を過ごし、共に喜び合えるメンバーが一人で増えていけるよう、○の会社のイメージをもっと明確にしていきながら、実現への一歩を踏み出していく。





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