飲食店員は見た！　無断欠勤するんじゃねえよバカ！！

1.働く人にとってはむかつくこと

　世の中には罪があり、それを犯すと罰が与えられる。
　法律に記載されているものから、深夜の飯テロなどのささやかなものまで、様々な種類がある。
　例えば万引き、本屋さんにとっては深刻なものだ。
　殺人とかほかの罪よりは小さな罪だが、万引きがたくさん発生すると倒産に至るという大きな結果をもたらされる。

　些細な事は積み重ねると最悪なことになる。
　だから、普段からしっかりと生きていくのが大切だと思う。
　そう思っている私は最近ブチギレることがあった。
　というのは、とある店員の無断欠勤があったから。

2.休みの連絡入れるのが遅すぎるんじゃ！

　その店員さんはダブルワークをしており、たまに仕事の関係で休みになるときがある。
　その時は仕方ないよねと受け入れるのだが、体調不良の時はなぜか出勤の30分前に連絡を入れるのだ。
　そんな直前に入れられても、こっちは抜けた穴を必死に埋めなければならない。
　その苦労を知っているのか、知らないのか体調不良の連絡を入れるのが遅い。

　一番ひどかったのは、コロナにかかったとき。
　出勤する日の前日に、コロナにかかっているのが検査でわかったらしい。
　そういう時はその時点で連絡をすればいいのに、その店員さんは連絡を怠っていた。
　そういうのが重なった結果、店長に叱られたとのことなのだが最悪なことをやらかした。

3.え、あいつ来てないよな？

　6月に入る前、その店員さんはインフルエンザにかかってしまった。
　運の悪いことに、後遺症にもかかってしまい、入院するほど大変なことになってしまったという。
　今月、6月になってようやく復帰。
　それからはシフトを休むことなく、まじめに出勤していたのだった。

　しかし、中旬くらいのときのこと。
　その店員さんが出勤するという夕方の時刻になったのだが、来てない。
　よく遅刻をするし、たまに出勤の時間を間違えるといううっかりもあるのでいったん三十分ほど待つことにした。
　三十分後、結局その人は来なかった。

　おい、どういうことだよと内心怒りながらシフトを遂行。
　たまたま予定が空いていたベテランパートさんを入れて、なんとかうまいこと仕事が終わった。
　その後、ベテランパートさんが無断欠勤野郎と連絡するとわかったことは、

・救急搬送されて病院にいる
・しばらく一週間くらい入院する
とのことだった。
　無断欠勤になってしまったのは、連絡できない状況だったらしい。
　本当なら、自分から連絡をするべきなのに、ベテランパートさんが連絡をしないとなにもわからない状況。
　なんだかんだ周りに迷惑をかけて無断欠勤野郎はそのまま一週間休むのだった。

4.あのさ、感謝も謝罪もないってどういうことだよ！

　最近はまじめだったのに、無断欠勤をした店員に対する不満はみんなの間に広まる。
　なんだよ、あいつとキレながら私はベテランパートさんと愚痴を言い合う。
「あの人と連絡したけどさ、謝罪も感謝の言葉もなかったよ」
「それどころか、無理をしてでも出勤しますって言い出したんだよ。まるで、うちらが出勤を強制しているように状況を作り出そうとしていてね」

　店長に一連のことを報告。
　店長も無断欠勤野郎に連絡をするのだが、返事がこないそうだ。
　ベテランパートにはバンバンと返事が来るのに、なぜか返事をしないらしい。
　無断欠勤とかこれまでのことを考えると、あいつのやったこと、他の店だったら解雇レベルだぞ？
　本当、普段は会社員として働いているからある程度のマナーは身についていると思われるのに、こんなひどいことをできるなんて信じられない。

　一週間後、復帰したのだが、無断欠勤野郎は謝罪も感謝もないまま、何事もなかったかのように出勤。
　自分が救急搬送されるときのことや、病院で診察されたときのことをへらへらとしながら語り出した。
　語った内容は

・コロナに二度もかかったことで心臓が弱くなったこと
・緊急搬送された際、隊員さんが自分に変わって店に連絡したが誰も出てくれなかったこと
である。

疑問点

　話を聞いて気の毒だなあとか大変だなあと同情心がわいたが、ふと疑問に思った。
　救急搬送されたのは夕方だったが、電話はなかったのだ。
　もしかしたら間違えてほかのところに電話をかけてしまったのかなと思ったのだが、それにしてもと考える。
　救急隊員がそこまで親身に電話をかけてくれるのだろうかと。

　意識がもうろうとした中で搬送されたと思われるので、救急隊員が自分の代わりに電話をするという行動は本当ではないかもしれない。
　無断欠勤野郎の脳みそがそう思い込んでいるのではと。
　店長に話をしてみると、店長も疑っていた。
　まあ、本当のところはどうなのかわからない。

5.無断欠勤をする人と一緒に働きたくない

　無断欠勤野郎は信用をなくした。
　店長からの連絡は無視するわ、私以外の人にも謝罪も感謝の言葉なし。
　何もなかったかのように働き続けている。
　実は本業の会社ともめているらしいのだが、普段の態度から見ると無断欠勤野郎自身に問題あるのではと思う。

　今回の無断欠勤野郎のやらかしたことでふと思ったことがある。
　一緒に働きたくないということ。
　職場を変えようか、それともさっさと不労所得で暮らせるよう努力しようと思った。
　尊敬できない人と一緒に働くよりはさっさとその場から去る方がましだ。