誰でも簡単にクズになる方法


世間では「クズにならないように」という方向性の忠告はよく聞きますが、
私はクズ側の人間なのでクズにならないようにする方法というのは生憎よく分かりません。

ただ、誰でもお手軽にクズになれる方法なら知っているので
それを踏まえて行動してもらえれば皆さんがクズにならないようにすることも出来るのかなと思います。

そんなクズになるための唯一の方法はとっても簡単で、
「自分がクズである」と認めることです。

「あなたはクズですか?」と聞かれた時に
「はい、私はクズです」と答えるだけ。
これだけで良いのです。なんと簡単なことでしょう。
私はクズで無いと思えれば、それだけでクズでは無いのです。これマジマジのマジです。

実際の所、クズの定義などとても曖昧で
自分でこうと定義した所で正直何の意味を持ちません。
私はこのnoteの最初にクズの定義を示していますが所詮これも私のクズの定義であり、人によってその定義は微妙に変わっているのです。
しかし「クズ」という言葉に負のイメージがついて回っているのは事実で、
自分自身がクズであるかどうかというのはクズになりたくない人にとっては割りと重要ではあります。

クズにならないためにはなんとなく品行方正で、社会貢献していて、人に親切が出来て…など思い浮かべるかもしれませんが
先に言ったようにクズの定義が曖昧である以上、これといった正解はありません。

例えば相手に親切にしたつもりが実は相手にはとても負担となっていて、
裏で「負担になっていることも分からないような奴はクズ」とでも言われれば、
親切にした人も相手の人からしてみればクズの対象となってきます。

ところが、全く同じ「親切にしたつもりが相手にはとても負担となっていた」ケース一つ見ても、
受け手が「ちょっと負担だったけど親切にしてくれた気持ちを受け取っておこう」と考える人であればこれは親切にした人はクズにはなりません。
全く同じ事象でも人によって受け取り方は全く違っており、
つまる所貴方がクズかどうかなどは『その人がどう思うか』にかかってきます。
これぐらいクズの定義などは曖昧なものです。
相手がそう思ってしまっているならこれを容易に変えることなど出来ません。
そして、こうなるともはや一人一人が思うクズの範疇など正確に分かるわけがないのです。
誰でもクズになる可能性があるし、同じ要素を持っていてもクズにならない時もあります。

ただし、そんな中でもクズかどうか明確に分かる方法が一つだけあります。
それが「私はクズである」と宣言することです。
これであれば誰がどう見ても明確にクズです。おめでとうございます。
クズがどんなに曖昧な定義であっても、私はクズですと認めればこれはもう間違いなくクズになれます。万人のお墨付き。

クズと言って皆さんの中に思い浮かぶイメージ、
だらしがないとか、清潔感が無いとか、ロクに働いてもいないとか、デリカシーがないとか、なんとなくまだまだあると思います。
しかしこれすら、人によっては「ここまでは許容出来る」というラインがあるもので、
「僕はロクに働いてないからクズなんです」と言ってみても幾人かの中では別にクズでもないよねという判定を受けるものです。そうなると貴方は晴れてクズではありません。

自分がクズであるのに原因は必要ありません。
ただ自分でクズであると認めるかどうかなのです。

しかしこうなってくると
「明らかに100%ドクズだと思うけど絶対に本人は自分をクズと認めないタイプ」とも言えるような存在が皆さんの頭をよぎるかもしれません。

この場合はどうなるか。
そうです。クズでは無いのです。

一人が「あいつは確実にクズ」であると、大多数が「あいつは確実にクズ」であると認めることは出来ます。
しかし本人がそれを認めない以上、大多数では無い幾人かの中には「別にあの人はクズではないよね」と思う人はおり、
その珍しい幾人かとクズであることを認めない当人とが繋がればそれはその中ではいたって普通の関係となります。
どれだけ個人の中で嫌悪する対象であっても、広く見た場合はクズではない場合が生まれる、そういうことになるのです。

繰り返しますが、確かなのは自分で自分をクズだと思うかどうかということだけなのです。

さて、ここまでくるとクズというのは「自分で自分をクズと言えるような人物」であること以外見分ける方法が無く、
「自分で自分をクズだと認めるような人間」というのはもはや性格とも言えるかもしれません。
ちょっとしたことでも「自分はクズなんだ」と認めてしまうような人はそれはもうクズですし、
どれだけヘイトを集めるような行動を平然としても「自分はクズではない」と思っている人であればクズではありません。
自分で自分がクズであると認める以外にクズであるとする方法などは無く、
些細なことでクズだと認めてしまうような人はクズになりやすいと言うことが出来るのです。
(これはクズに限らず、「定義が非常に曖昧でもの」であれば同様の問題として扱うことは出来るかと思います。)

というわけで、クズになるための方法は以上となります。

ただ、本サイトでは
今後も自分で自分をクズと認めた人に向けてというよりは
自分自身で決めた定義である「世の中から役に立たないとされる人達」というこのふわっとした方の「クズ」について取り上げていく予定です。
明確に定義することなど出来ないですし、こっちの方が面白いですから。


とりあえず最後にここまでの話まとめるとするなら、
もし自分自身がクズになりたくないのであれば
どんな時でも胸を張って「自分はクズではない」と心から言えれば良いかと思います。

…って、あったじゃん。クズにならない方法。これでした。それでは。


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