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Re:place YouTube生配信(2022.11.12)

 2022年11月12日に、ボーカル・purinとキーボード・Ryutaroの2人組音楽ユニット・Re:placeがYouTubeで生配信を行なった。globeのカバー動画で異彩を放った彼らだが、ここ2年ほどの疫病騒ぎで活動停滞を余儀なくされる。長いブランクを抜けた後、久々の生配信となっただけに、冒頭から感極まったのだろう。涙が零れ落ちながら、視聴者に向けて「元気になってください!」とMCをするpurinにグッときた。2人とも音楽ができる健康な状態で、揃って生配信の場に帰ってこられたことに、まずは安堵した。
 
 序盤は『聖闘士星矢』やLiSAのアニメ主題歌からスタート。2~3曲歌った時点で、早くもpurinの呼吸が乱れていたが、それだけに必死さがダイレクトに伝わった。実戦から遠ざかっていた分、ペース配分の感覚が戻っていなかったのかも知れない。だが、そんな様子までもリアルに感じられるのが、生配信の醍醐味だ。苦しそうな表情を見て、「最後までうまくいきますように!」と、祈るような気持ちになる。この感触は収録の動画では得られない。

 中盤はglobeクイズのコーナーがあった。4択問題だったから、視聴者もコメントが打ちやすかっただろう。筆者としては選択肢を読み上げる前から答えられる問題がほとんど。globeデビュー前はMARCとKEIKOの2人体制で活動する案だったが、そのときの仮のグループ名は?という問題から始まった。オレンジやアップルなどのフルーツの名前が3つ並んだ後、第4の選択肢が「プリン」だったのは面白かった。問題作りにも茶目っ気があって楽しい。

 終盤はglobeラッシュで駆け抜けた彼ら。なかでも、『Anytime smokin' cigarette』が秀逸だった。イントロはドラム・パートのみで始まる。上モノはシャッフル・ビートが特徴的。安室奈美恵の『Don't wanna cry』の出だしでも感じられる、揺れる刻み方だ。
 最初は何の曲か分からなかったが、歌が始まると「おおー、このリズムでAnytime smokin' cigaretteをやるのか!これは面白くなりそう」と、期待が高まった。途中からはブラス・セクションも加わって、楽曲に彩りを添える。この配信中で最も高揚感が極まった瞬間だった。Ryutaroのナイスアレンジだ。
 purinの歌唱も、要所要所でがなり声を交えて声色を使い分けていた。オリジナル歌手・KEIKOの表現方法をしっかり消化して、自分のものにしていた。さすがに曲をよく聴きこんでいる。ファンも納得の仕上がり。
 これはスタジオ・レコーディング音源を作っているのだろうか。生配信を見逃した方にも、ぜひ聴けるようになって欲しい。
 全体を通して、初期の頃に比べると、purinのパフォーマンスに身振り手振りが加わって、よりボーカリスト然とした感じがした。映像的にも見ごたえがアップして、心を揺さぶる配信になったと思う。良い傾向だ。

 今後は大阪でパフォーマンスの機会があるそうだ。詳細は追ってSNS等で告知するとのこと。Re:placeの動向をチェックしてみてはいかがだろうか。


今回のセットリストのひとつ、LiSA『紅蓮華』のカバー


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