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MINT SPECがMusic Champの企画・Hundred Million Seriesに挑戦!

 2人組ロックバンド・MINT SPEC。彼らの活動は過去記事でも何度かとりあげたが、ここ最近は絶好調。音楽配信アプリ・Music Champでの、IZAM(SHAZNA)との初対談が好評。その後も良好な関係が続き、ボーカルのMiiが提携アーティストとなった。この提携アーティスト、ほかの顔ぶれを見てみると、IZAMはもちろん、SHAZNAのメンバーであるA・O・Iも入っている。他にも上木彩矢、北村悠(元FLAME)、Hikaru(元Kalafina)など、筆者も聞き覚えのある名前が並んでいて驚いた。何者でもないところから始まったMINT SPECが、とうとうこんなリストに入ってくるようにまでなったのか。そう考えると感慨深い。

 MINT SPECは12月16日に待望のワンマンライブの開催が決定。最初は小さくこぢんまりと始めるのが普通なのだろうが、彼らの場合は違う。初ライブにしてスペシャルゲストを迎えることになった。出演するのは、JCM主催の歌ってみた甲子園初代王者・ひろみちゃんねる。さらに後援企業として、イノセントミュージックがつくことになった。これほど豪華なスタート、なかなか切れるものではない。

 彼らは12月16日に行われるワンマンライブの詳細を明らかにするという謳い文句で、9月7日にはShinjuku Broadband Studioを撮影場所にし、Music Champで生配信を行なった。毎週ほぼ2回行われる、MINT SPEC MiiのYouTube Liveでの、Miiひとりで行なう配信はおなじみだが、この日はギターのTsukushiも加わって、2人揃っての出演。見ていても新鮮だった。
 この配信は、Music Champ公式アーティストの果里も観覧した。先ほどのゲストや後援の話と合わせて、MINT SPECへの注目度の高まりを、こんなところからも感じ取ることができる。

 まずはMiiの「配信は慣れましたか?」という問いかけに、Tsukushiが「慣れないですね」と答えるところから始まる。それから5月に行われたIZAMとの初対談を少し振り返り、マイクを持つ手が離れ過ぎて、声が聞こえにくくならないように気をつけようという話になった。
 トークの間も視聴者コメントが絶え間なく流れ、その速さにMiiが追いつけなくなる一幕もあったのだが、拾いきれなかったところはTsukushiが補うなど、2人してファンの思いに応えようとする姿勢を感じられた。

 筆者は配信が始まるまでは、詳細といってもチケットの価格や開演時間を発表するぐらいで、他に何を言うんだろう?一言で済んでしまうのではないかという印象を持っていた。しかし、一度聞いただけでは全容を把握するのは無理なほど、本当に内容の詰まった詳細だった!
 それがMusic Champの企画・Hundred Million Series。過去に挑んできたのはIZAM・上木彩矢・Hikaru。彼らに続いてMINT SPECがこちらに挑むことになった。
 今後Music Champで行われる、Miiの配信の反響が大きくなればなるほど、MINT SPECのライブに対して後押しがなされるというのだ。2人の間にはディスプレイが用意され、Tsukushiがタッチパネルに触れるたびに、ライブに関する告知事項がひとつひとつ明らかになっていく。このライブ連動イベントの詳細は、特設サイトにまとめられた。
 この中でも筆者が注目したのは、プロのカメラマンによるライブ写真の撮影だ。彼らのライブが決まったときから、映像を残すのは無理でも、なんとか写真だけでも残せたらいいのに、とは密かに思っていた。友人知人に撮ってもらう素人写真ではない。プロによる、その後の商品展開にも耐え得るようなショットだ。実現するかどうかは未知数だが、そんな話が持ち上がっただけでも大きな飛躍だと思う。
 ライブの後押しにはグッズ制作・販売も含まれている。Tsukushiは「グッズの売れ行きがどうこうより、物販が充実していると、それを見るだけでテンションが上がる」と言っていた。ここはMusic Champで彼らを盛り上げて、ワンマンライブでのTsukushiの名演に拍車をかけたいところだ。

 この日はライブの大々的な告知が済んだ後、THE ALFEEのカバー『星空のディスタンス』とX JAPANのカバー『紅』の2曲を披露。特に前者はしっとりした鍵盤演奏をバックに、サビから始まる構成変更で視聴者を驚かせた。『紅』は、YouTube Liveではコメントが一気に増える定番曲のひとつだが、Music Champで初めて彼らを知る視聴者にとっては、この盛り上がりようには驚いただろう。
 筆者が驚いたのは、圧倒的な音質の良さ。スタジオを利用すると、こうも違うのか。今まで感じ取れなかった、キックの残響までもズシズシと感じ取れ、刺激的な配信だった。

MINT SPEC『星空のディスタンス』:9月7日の生配信では、この動画には未収録の追加パートをつけた特別バージョンで披露。


 この発表から迎えた、9月15日の生配信。Miiは黄色のシャツにジーンズのミニスカートという衣装で登場。視聴者数を気にするあまり、いつもよりソワソワして落ち着かないように感じられた。まずは彼らが挑むミッションの第一の関門である、視聴者数150人。序盤は100人を少し超えたぐらいだったと記憶しているが、終盤では170人を上回り、余裕を持ったミッション達成となった。これで新しいアーティスト写真の撮影を実現させた。
 スタッフや同じ提携アーティストのHana(Fleur Tantation Petit)からもお祝いコメントが寄せられ、IZAMも配信を観覧した。Music Champ関係者からも熱い視線が注がれている。先月には26時間Music Champというイベントが開かれたのだが、そこで良い出会いがあったようだ。
 この日、披露された楽曲は以下のとおり。

X JAPAN『Rusty Nail』
X JAPAN『SCARS』
X JAPAN『DAHLIA』
涼宮ハルヒ(CV.平野綾)『God knows…』
ClariS『コネクト』
シャ乱Q『シングルベッド』
X JAPAN『紅』
X JAPAN『Longing~途切れたmelody~』
X JAPAN『Stab Me In The Back』
MINT SPEC『Jewel』

MINT SPEC『God knows…』


 全部で5つあるミッションの、どれも達成できないままに挑戦が終わってしまっては、さすがに恰好がつかないだろうが、最初の配信で早々に活動の後押しを獲得したMii。次回からの配信は、よりリラックスして挑めるのではないか。今後のMINT SPECの動向にも、ぜひご注目いただきたい。

 最後に、Music Champを介してMiiと知り合ったボーカリスト・Hanaの作品も見ておこう。彼女のYouTubeチャンネル掲載の動画から、浜崎あゆみのリミックスをピックアップ。浜崎あゆみは、Miiの生配信でもかなりの頻度でとりあげられるアーティストだ。この曲こそまだ歌われていないが、他に数多くの曲がこれまで歌われてきた。ご存じの方も多いのではないか。
 Hanaはボーカリストの他に、映像制作の活動もしているようだ。「ケンカして抱き合って~」という、サビの締めのたたみかけるフレーズ。ここが楽曲の肝だと思うのだが、歌詞テロップの表示が大きくなって、映像でもメリハリを持たせてある。楽曲の進行とシンクロする世界観は見ごたえ十分。こちらも一度触れてみてはいかがだろうか。

浜崎あゆみ『Dreamed a Dream』:浜崎あゆみ本人のボーカル・トラックに、Hanaによる映像・MIRAIによる伴奏を加えた動画。

※今回の配信中にはスクショタイムがあり、画像はそちらを使用しています。

MINT SPECが挑む、Music Champの企画・Road to MINT SPECULATION mission 5の特設サイトを告知する、X(旧Twitter)のポスト。写真は9月7日の生配信で使用したスタジオより。


関連記事その1:MINT SPECとIZAMの初顔合わせ・MiX MUSiCのようすを紹介。

関連記事その2:浜崎あゆみ『Dreamed a Dream』のさまざまなバージョンをピックアップ。


アーティストが生み出したライブ配信アプリ・Music Champ