見出し画像

人生を変えたアルバム4選

 先日、Twitterで見かけたハッシュタグがこちら。

#人生を変えたアルバム4選見た人もやる

 面白そうだと思って乗っかってみることにした。

 さらにこれを、noteの企画・CREATER FESTIVAL 2022にも乗せて、ただのつぶやきからひとつの記事を生んでみるとしよう。

 本日のお題は、 #買ってよかったもの 

 よって、レンタルショップや友人から借りた作品などは除外。どれも店頭で新品を購入した作品ばかりの4選だ。

 まずは、発売前からアーティストの存在や楽曲を知った上で、店頭に行く前から楽しみにして購入した2作から紹介する。

(1)TM NETWORK『CAROL』

 初めて聴いたそのときから、生涯ずっと聴き続けるだろうなという予感がしていて、実際そうなっている。不屈の名作。プロ・ミュージシャンにも愛好者がしばしば見受けられる。H ZETT Mのヒイズミマサユ機は、音楽雑誌の誌面で、収録曲『COME ON EVERYBODY』を推していた。
 TM NETWORKは、小室哲哉の引退という絶望的な状況を乗り越え、今もなお現役バリバリで活動している。
 今年もTwitterのトレンド入りを果たし、アリーナ・クラスの会場でライブを開催。ツアーグッズも売り切れ続出となった。
 このアルバムのリリース・ツアーで、CAROL役で出演したのがパニーラだ。故国へ帰っても、彼らと活動したときのことを大切に想ってくれている。ファンとしても嬉しい限りだ。
 我々リスナーにとってもそうだが、パニーラの人生を変えたアルバムといってもよいのではないだろうか。



(2)Soulhead『Oh My Sister』

 デビュー曲がヒットチャートから流れてきたときの衝撃は大きかった。だが筆者はシングルCDの購入にはかなり消極的だったので、本当にアルバムの発売を首を長くして待っていたものだ。もちろんフライングゲットで購入している。

 初めて見に行った彼女たちのライブで起きた出来事である。会場は福岡県。想定を大幅に超える観客が集まった為だろうか、なんと本番当日に会場が変更になったのだ。事前に告知された会場に到着したものの、入場することなく変更先の別会場へ赴いた。後にも先にも、こんなことは経験がない。

 デビューから間もなく、まだ経験値も浅いはずのSoulheadだったが、このハプニングに動じる様子もまったく見せず、盤石のパフォーマンスを見せた。


 続いては、入店するまでアーティストや作品への知識ゼロの状態から、CD試聴機で衝撃を受け、いてもたってもいられずに、即・購入に至った2作を紹介する。

(3)吉澤はじめ『MUSIC FROM THE EDGE OF THE UNIVERSE』

 MONDO GROSSOにSleep Walker、クラブ・ミュージック通なら知らずに過ごすのはほぼ無理なほどのビッグ・ネームだが、購入当時の筆者にはそんな知識すらなかった。率直に音楽が凄かったという、シンプルな理由で購入した。ここからakikoやVanessa Freemanの活動を追っていくうちに、クラブ・ジャズと呼ばれる界隈の音楽情報をキャッチしていったものだ。

 ほぼ全編、圧倒されっ放しな密度の濃い楽曲群の中でも、山田耕作の『この道』だけは「へ、なんで?』と、アルバムの中でも場違いな印象を持ったものだ。だが、たいていのレビューでは評価が高い。

 吉澤はじめほどのミュージシャンが、大した意味もなくこの曲をこの位置に配置したりはしないだろう。この良さが分かるようになったときが、筆者も音楽愛好家として一皮むけるときなのだろうか。


(4)監修・井出靖『TOKYO LUXURY LOUNGE』

 先ほどは、ひとりのアーティストのオリジナル・アルバムだったが、こちらはコンピレーションだ。13組のアーティストが収録されているが、ものの見事に1組も知らなかった。ここに名を連ねているのは、JazztronikやFPM(当時・FANTASTIC PLASTIC MACHINE)など。今となっては、それすら知らなかったのかと思うような、豪華な顔ぶれなのだが。

 一度試聴機を再生すると、初めて聴く曲ばかりなのに、いつまでたってもその場を離れられない。「もう帰らないと!」とは思うものの、なかなか停止ボタンを押せずに、収録曲に釘付けになっていた。どの曲もフルコーラスでガッツリ聴いて、とても試聴とは呼べない聴き方。半分以上聴いたところで、ようやくレジまで向かったものだ。

 当時は、新譜であっても発売から半月もすれば、中古市場で安く作品が手に入る状況だった。筆者も、ここを狙ってコレクションを増やしていた時期だったが、このTOKYO LUXURY LOUNGEだけは、「これを手放す奴なんているのか!?」と、試聴機で一度聴いただけでピーン!と直感できたものだ。で、現実にその通りとなった。この作品だけは、中古市場でもなかなか姿を見かけることはなかった。



関連記事:TOKYO LUXURY LOUNGE収録アーティスト・JazztronikとCOLDFEETの過去作をピックアップ



この記事が参加している募集