ハーブボールについてまとめてみた

ハーブボールについてまとめてみた。タイでハーブボールがいつから始められたか正式なことはわかりません。 
文献として現れたのは今から約360年ほど昔のアユタヤ時代、ナーライ王の治世(1656年~1688年)の時に、宮廷医師たちが81個の薬草のレシピを書いた「ナーライ王のタイハーブ処方の本」でした。ナーライ王は医療と科学にとても関心がある王様で、この本はさまざまな薬草の効能や使用法が記されており、タイ伝統医学における治療法や健康維持法についての当時の知識がまとめられています。古文書は●タイ国立図書館●タイ国立博物館(ともにバンコク)、●アユタヤ歴史公園●タイの一部の大学図書館で閲覧できるそうです。

 この本は「コウリバヤシ」というヤシの葉っぱを「貝葉」(ばいよう)として紙の様に加工して記録してあります。
 ※日本では、タラヨウ(多羅葉)モチノキ科が貝葉のように葉の裏に傷をつけて文字を書くのに使われていました。コウリバヤシは、ヤシ科コウリバヤシ属。タイ語では「ラ―ン・ワット」と呼ばれています。
貝葉以外にも屋根材や傘、ヤシ酒原料、工芸品、敷物として利用されていたそうです。

「ナーライ王のタイハーブ処方の本」の中の57番目のレシピに筋肉疲労や関節の痛みを軽減するハーブボールのレシピが載っています。使用されているたタイハーブは、「プライ(ポンツク生姜)」「バイ・マカム(タマリンドの葉)」「バイ・パップルン(浜木綿の葉)」「ティアン・ダム(ブラッククミンまたはニゲラ)」「オップチューイ(シナモン)」「グルア(海塩)」だそうです。

〇プライ・・心の不安を取り除き、虫やバッドピー(悪い精霊)を寄せ付けない効果があると信じられ、実際に筋肉のこわばりを取り疲労を回復させ炎症や痛みを緩和してくれます。風のエレメントと、水のエレメントを癒し、火のエレメントを増やす
〇バイ・マカム・・ 傷を癒し皮膚の発疹を癒し、肌の余分な油分を取り除いて美肌にしてくれます。風のエレメントを鎮め、火のエレメントを増やし、水のエレメントを抑制
〇バイ・パップルン・・ 外用のみ。内服はだめ。葉や根にアルカロイドが含まれている。抗炎症や鎮痛作用がある。昔は包帯代わりに。火のエレメントを鎮める
〇ティアン・ダム・・外用では関節の痛み・腫れ・打撲・捻挫に。
 風のエレメントを鎮静、火のエレメントを増やすが適量ならバランスをとるのに使える、水のエレメントを抑制する
〇オップチューイ・・頭痛・疲労を和らげ、血圧を降下させる。風のエレメントのバランスをとる、火のエレメントのバランスもとるが摂りすぎると火を増やす、水のエレメントを抑制する
〇グルア・・痛みをとり、ハーブの薬効を引き出す。悪いものを取り払う。
風のエレメントを鎮静、火のエレメントを増加、水のエレメントを抑制
 

 
 
 






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