見出し画像

物持ちがいいのか

 全然、物持ち良さそうに見えない(?)私。意外にも、長く付き合っているものが多いのだ。最長が夫かな、ものじゃないけどw
 基本的に新しいものが好き。新しさに触れることや新鮮さが私にとって最高の感動ポイントなのだ。だけど、新しければなんでもいいという訳ではなくて。古いものでも、何度も新鮮な感動を覚えるものもある。ましてやそれが様々な歴史を刻んだものなら尚更だ。歴史だから古いのだけど、そこから放たれる刺激は、唯一無二。

 我が家の冷蔵庫は、30年以上使っている愛用家電となっている。何度も引越しをしているのに、どこも故障しない。めっちゃ冷える。
 新婚時代の余裕の「よ」の字もない頃に、夫の上司から頂いた冷蔵庫を使っていた。夫の前職は転勤族だから、冷蔵庫を2台持っていたりする。大きな自宅がある方だからこそ、まだ使えるからととっておいたものと思われる。お仲人さんをしてくださった私にとって特別なご夫妻からの冷蔵庫は、まさに激動の新婚時代を支えてくれた。そしていよいよ、二人目の子どもが生まれて、単身用の冷蔵庫では足りなくなった。二人目を妊娠して、私は国家を辞職したこともあり、「よ」の字もない状況に拍車がかかったその時期。なんてことない当時の標準的な冷蔵庫だったけど、清水から飛び降りる気持ちで購入した。その冷蔵庫が、今も現役の冷蔵庫だ。かなり長期の分割ローンで購入して、月々、確か、1000円〜2000円だったと思う。その頃は、それが精一杯。まさか30年以上、使うことになるとは。
 市営住宅から官舎に、官舎から家を建てて新しい新居へ。そして、東京の練馬区へ、さらに今の自宅へ。長い旅路を共にした。しかも健在。買い替える必要性を感じないのよね。もう、いつ止まってしまってもおかしくないけど、ものすごく元気だから、突然、パタっといくんだろうな。考えただけで、ちょっと寂しくなる。
 自宅の洗濯機が家を建てた時に買ったものだから、1999年製。25年使っている。育ち盛りの男の子3人の洗濯を担ってくれた。一日、2、3回、回していたこともある。さすがに酷使してきたから、数年前から少し疲れが出てきている。こちらは、そろそろ引退間近。
 洗濯機といえば、サロンなどもあって、そちらでも洗濯機が必要になり、新しい洗濯機は購入しているのだけど、必要なくなった時に、その新しい方を息子にあげたりして、年季の入った愛用家電が手元に残っている感じか。


 そして、もう一つあった!初めて我が家が購入した電子レンジ。1997年製。27年使っている。壊れていないので、サロンに置いてある。まだまだ現役。
 この辺りの家電は、性能は良くなっているけど、基本的に生活に根ざしているから息が長いのかも。

 ビデオレコーダー、DVDプレイヤーなどは、時代の変化によって不要になっている。新しいデバイスにとって代わられている。まさかビデオがスマホで撮れる時代になるなんてね。
 テレビは、かなり買い替えている氣がする。周辺機器や環境がかなり変わっていることを感じる。震災で壊れたりもしたしなぁ。今は、テレビというより(いわゆるテレビ番組は見ていない)、モニターみたいな感覚になっているから、プロジェクターや他のものに変わるかもしれない。

 一方、衣類で30年以上持っているものは、着物くらいかな。そして、産着を一着。子どもが生まれた時に一番最初に着る麻の葉模様の産着は、持ってる。私の御守りとして。
 独身時代から靴が好きで、修理しながら愛用していたけど、さすがに30年以上の靴はないな。だけど、夫と喧嘩のきっかけになったGUCCIのヒールは、リペアしながら今も愛用している。この喧嘩も含めて私の中で伝説になっている。

 直観で生きているんだな、私は。
と、書きながら思う。冷蔵庫一つとっても、物語があるのよね。GUCCIのヒールも、靴だけど、靴だけの話じゃない。担当してくださった方は、別のブランドに転職しているけど、それでもまだご縁がある。彼女は、他の地方に転勤して、その後、転職され、上京して、その後、また地元に戻って、別なブランドで働いていらっしゃるんだけど、私が出張の時に、偶然にバッタリ駅で再会!なんてドラマチック!こうやって、物語は続いているってことだと思ってる。
 
 

気に入っていただければサポートお願いいたします。私の活動費と創作エナジーになります。