コロナ体験談【Day3-1】病院予約を諦めた朝
七月二十三日、土曜日の朝。目覚めると、朝八時。発熱外来が始まる九時半にはまだ早い。
暇なので、コロナについて再度調べる。しかし情報が多すぎて、本当に知りたい情報には辿り着かない。昨日とほぼ同じ情報を見ながら、これからどうするか考えていた。
何か食べた方がいいかと思い、昨日残したパスタを温めた。食欲はないが、パスタは食べやすい。「コロナは味覚障害がある」というが、私の場合は「味を感じにくい」で済んだ。鼻もいかれてるし、匂いを感じないから味覚に変化が起きている可能性も高いが。
食べている途中に箸が止まり、少し残してしまった。まさか一食分のパスタを三回に分けて食べるはめになるとは!
いつもこれくらいコスパがいいと便利なのにと思いながら、パスタを処分した。さすがに一昼夜、二回加熱したパスタは衛生的に良くないだろう。次はいつ食べられるかわからないし、もったいないけど仕方ない。
九時半になるなり、私は最寄りの病院に電話した。すぐさま電話したから、早めの予約が取れるだろう。自分よくやったと思った。
しばらくコールし、繋がった。だがコロナの時って、何て言って予約したらいいんだ? 咄嗟のことに混乱する。
「はい、○○医院です」
「すみません、昨夜から咳と熱が出まして。コロナかもしれないんですが」
「ああ、発熱外来ですね」
コロナで病院を予約する時は「発熱外来」となるらしい。一つ勉強になった。
「今日の予約はもう埋まっちゃいましたよ」
はぁ? たった今、予約が始まったのに?
「え、でも予約は九時半からじゃないんですか?」
「受診開始が九時半からです」
そういえば、病院自体は九時からスタート。予約開始と受診開始にタイムラグがある。深く考えていなかったが、このタイムラグの間に予約しろということなのか。この時初めて気づいた。これ、二つめの学びね。
仕方ないとはいえ、この時の絶望たるや!
今日中に予約が取れないと、明日の日曜日はどこも休み。最短で月曜日、今から二日後の受診になるのだ。こんなにつらいのに、そこまで悠長に待っていられるか!
しかしごねても仕方ないので、今できる最善の手を考える。
「月曜日の予約って、今できますか?」
「予約は当日だけなんです」
「そうですか……改めます」
そう言って電話を切った。怒る気力もないが、キレなかった自分エライと自分を褒めてあげた。
その後、歩いて行ける病院に片っ端から電話した。しかしどこも繋がらない。平素からコロナ診察できる病院を下調べしておけばよかったと今になって思った。これ、三つめの学び。
365日受付の東京都発熱相談センターには今日も繋がらず、他の目ぼしい電話番号にも一向に繋がらない。
「もういいや!」
あまりに繋がらないので、吹っ切れた。
「もう自力で治してやろう!」
こうして、私は病院なしでコロナを治すことを決めたのである。
こんなところまで読んでくださって、ありがとうございます!