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Loved ones

Armando Young-Loved ones(Saudades)


3人の友達が留学に行った。

2人は大学でできた友人で、もう1人は10年来の親友だった。今生の別れではもちろんないし、1年くらいで帰ってくるんだけど、みんな私とすごく仲良くしてくれる人だったから、やっぱり思うところはある。
「寂しくなるね〜」
と言った。寂しく、なるんだろう。今はまだ実感がないので寂しくない。まったくといっていいほどだ。でもいつか、ふと「不在」を感じて寂しくなるのだと思う。絶対に。でもそれがいつのタイミングなのかが分からない。想像力の欠如が原因だろうか。いつもの集まりにいないとき?連絡で時差を感じた時?……きっと違うんだろうなと思う。もっとささいで大胆なことだ(意図もなくオクシモロンを使うのは思考放棄の始まり)。

根源的に、寂しさとは、予測できないものだと思う。「存在すること」は当たり前すぎて認識できず、「不在」は目に見えないくせにやたらと主張する。

寂しくなるのは分かっているが、実際にどう寂しくなるのかはそのときが来るまで分からない。地球の寿命を考えるときと同じくらい、気の抜ける空想だけど、これは、こんな感情は、日本語でなんて言うんだろう。不安という程じゃない、たぶん無視して過ごすことはできる、けどそのときが来るまではなんとなく宙に浮いた気持ち。冒頭に貼り付けたリンクの曲が、今のところ一番近い。

とりあえず、こいつも腐ったなぁ、と思われないように、おいしさを保持しながら暮らそうと思う。少し時間をおいてあった方が、欠点というのは目につくだろうから。

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