『器量のぞみ』を歩く
舞台は深川。冬木町の十軒長屋に暮らすお信が、北森下町の下駄屋のひとり息子である繁太郎に嫁ぐ話。繁太郎はお信に一目惚れ、ぞっこん!だが、この作品は怪談でもあるのである。はてさて…
散策は、古地図片手に地下鉄森下駅からスタート。
駅からすぐの公園には、こんな可愛い遊具も。
こちらは道の一隅にある広場のオブジェ。
さて、物語の登場人物である下駄屋の繁太郎が住むのは北森下町。現在の森下町の北側に検討をつけ、古地図にある寺などを歩いてみる。
お信が棒手振りの八百屋を営む父親と暮らすのは冬木町。十軒長屋の風情は欠片もないが、町名は現存する。
富岡八幡宮も程近い。縁日を、繁太郎とお信が肩を並べてあるく場面も物語に登場する。
お社は、雅な鮮やかさ。境内を出て門前仲町駅までの道のりも楽しいお店が一杯だ。
地下鉄二区間を歩いただけなのに、猛暑もたたって翌日ぐったり。何という体たらく。お信や繁太郎は、年中軽やかに闊歩していたことだろうに。。。。
『器量のぞみ』は怪談でありながら、とっても元気な作品。心身共に充実してのぞむべし!
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