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すてき短歌

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note「傘わっしょい」さんの作品。
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記事一覧

短歌 青春

伏し目がちに恥ずかしそうに話すその視線を拾いたくてたまらん

60

短歌 立ち直り中

夕焼中わたしをゆるす練習中 駅、次の駅、その次の駅

62

短歌 レジ待ち

レジ打ちのをみなにからむ男ゐてとほり越しざま十字を切りぬ

51

短歌 読み聞かせ

本棚へ姪の真似して仰々しくえいえいおうと本を差しこむ

48

短歌 通勤浄土

吾輩は(猫といへどもつり革につかまり立ちの招き)猫である。

57

短歌 露中の天(壺中之天)

朝あけし刹那ぐにやつと吸ひこまる小宇宙なす萩のうへのつゆ

51

短歌 わたくしといふ現象

抱かせては君を回収するための捕獲装置としてのわたくし(といふ現象は仮 定された有機交流電燈のひとつの青い照明です)

短歌 とわの発端

かみさまがまばたき一つビッグバン意味意図理由目的皆無

67

俳句 春

時を消すために見てゐる桜かな

60

短歌 風の谷のナウシカ

青き眼を真向けて人の内心の思案を覗き見る虫王蟲 こんなのはまちがっている絶対に間違ってい…

50

短歌 思春期

自我といふ手強き敵と非我といふやさしういへばやつかいなもの

57

短歌 散歩

雨脚の流れを変へる風ありてじつくり風の方向を読む

52

短歌 寒見舞

無言なる会話に互いの全てを見別れ来しこと我らに似合い

37

短歌 ナウシカにはなれずとも

青いものばかり集めるピュアな君かつて幼き吾(あ)のせしごとく