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トップリーグと地域密着の難しさ④〜イーグルス&ダイナボアーズの目指す先は横浜⁉️

マンチェスターダービー

ご存知英国プレミアリーグの強豪マンチェスターユナイテッド&マンチェスターシティのダービーマッチ。当然この2チームはロンドン北西部の大都市マンチェスター市内にある。

マンチェスター市は、イギリスの行政区画『都市カウンティ』なる区分けの中で、人口約260万の『グレーターマンチェスター』というカウンティの中心都市だ。

さて、ここで問題です🙇‍♀️

東京都町田市とお隣の神奈川県相模原市

人口が多いのはどちらでしょう?

私は完全に勘違いしていた。驚くなかれ

町田市は人口約42万人。あれ意外と多いな。

そして相模原市。

なんと、人口約72万人。嘘だろ❗️そんなBIGな街だったのか❗️町田市の1.5倍以上あるぞ❗️

そう、相模原市は想像以上の大都市だ。鳥取県や島根県の総人口より多い。先程挙げたマンチェスター市、実は

約50万人しかいない。

あのマンチェスターよりずっと大きいのだ。50万人と言ったら、東京都下の最大都市八王子市より少ないぞ。八王子市は約57万人だ。

CanonイーグルスVS三菱重工相模原ダイナボアーズ

このダービーマッチを、両市民が挙げて全力で盛り上げれば、数字上はマンチェスターダービーを遥かに超える規模になる。両市を合わせた総人口はイーグルス沢木監督の出身地秋田県の総人口約95万人に匹敵するのだ。

さらに意外な事がある。

日野レッドドルフィンズ

当然東京都日野市にある。ここが

Canonさんか三菱重工相模原さんのどちらか近い方との試合を『ダービーマッチ』にしたいんです

と提案したとしよう。

なんと、地理的に近いのはダイナボアーズだ。町田市はなぜか大きく神奈川県に食い込む形になっている。

もちろん、相模原駅からも町田駅からも横浜線を使えば日野駅まで約30分だ。新宿まで『一番速い電車を使えば』30分、という都心へのアクセス事情もほぼ変わらない。

この三つ巴でダービーしても良いのだ。人口18万の日野市だがお隣に都下最大都市八王子市、西東京最大の繁華街立川市を抱えている。お互いメリットは大きいと思うが。

相模原駅前にスタジアムを作る

この計画がコロナ渦の中で実現するのか不安は残るが、とりあえず、このダイナボアーズが本拠地自体を移転することはないだろう。

町田市には、J2FC町田ゼルビアのホームグラウンド

町田GIONスタジアムがある。

Jリーグのお墨付きを頂いているスタジアムなのでイーグルスのホームはここだろう。

ダイナボアーズは、駅前スタジアムの計画が間に合わなかった時、当然県内のスタジアムを当面確保することになる。相模原ギオンスタジアムを改修もしくは

ニッパツ三ツ沢球技場

ということになる。ここは交通の便が今ひとつだったが、今は最寄駅三ツ沢上町駅から市営地下鉄ブルーラインで横浜駅までわずか4分だ。

なぜか横浜にラグビーチームはない

プロ野球なら大洋ホエールズ今は横浜ベイスターズ。Jリーグなら横浜マリノス、横浜フリューゲルス、今は合併して横浜Fマリノスだけど。

町田駅も相模原駅も、横浜線を使えば横浜駅まで40分弱で行ける。横浜も通勤通学圏だ。

地理的にどの方向にファンを広げていくか

おそらく南なんだと思う。西には過疎化に苦しむ自治体が連なる。北には日野はもちろん、サントリーと東芝が鎮座している。町田は一番速い小田急線快速急行で新宿まで40分だが、東京23区にはリコーと『千葉なのに東京』のNコムがいる。

なぜかラグビー界だけ誰も手をつけていない未開の地『横浜』

このプライドが高く、とにかく洗練さを求める住民の心を掴むことはできるのか。ハードルは低くないだろう。

なにより結果を出さなければいけない。

そもそも、ダービーマッチ実現には

両チームが同じディビジョンに属さなければならない。

現にサッカーでは、ジュビロ磐田がJ2なのでエスパルスは静岡ダービーを組む事ができなくなっている。

両方弱いのは困るが、一方が弱いのはもっと困るのだ。

昇格後間もないダイナボアーズには厳しい課題だがこれを乗り越えなければならない。

町田市と相模原市は、行政上も都道府県の枠を超えて相互の発展を目指している自治体だ。

この恵まれた環境を生かさないでどうする。

地元を固めたら、目指す先は人口376万人の大都市横浜だ。

かつて町田は、明治から大正にかけて群馬、山梨で生産された生糸を横浜港に運ぶ流通路『日本版シルクロード』の要所だったそうだ。

イーグルスよ、お膝元でラグビー熱を発火させ、ダイナボアーズとともにその熱気を横浜まで運んでほしい。

しかし、コロナ渦の中で、従来の厳しい鍛錬を積むことも、地元住民との触れ合いを試みることも今は出来ない。私は今、両チームのスタッフ、選手の方々に多くを求めることは、ある種残酷だとさえ感じている。

その日予定した練習を行い、無事1日を終える。

そんな毎日が続いて欲しい、そういつもささやかな祈りを捧げている。





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