トップリーグと地域密着の難しさ③〜ボク達シャイニングアークス東京⁉️〜

東京ディズニーリゾート

所在地は千葉県浦安市だが、なぜかTOKYOと名乗り、唯一『Go toキャンペーン』開始時に

所在地は千葉です。

と浦安市は訴えた。事情はわかるけど、それって、どうなんだろう😅

浦安市は東京のベッドタウン。京葉線、という風が吹くと平気で止まり、朝は超ラッシュ、のJRに乗って東京駅までわずか12分だ。

ちなみに、千代田区麹町にすむ超お嬢様が

『ディズニーシーは明日8時開門だから朝7時に舞浜駅ね』

という無謀な約束を友達としてもあまり困らない。彼女は6時に起きれば良い。

なんと、有楽町線新木場経由で最寄駅の舞浜まで30分しかかからないのだ。

ちなみに、サントリーの流選手が

『サントリー練習場で、朝7時からスペシャルイベントをします!』

と告知したとしよう。彼女は5時46分発の有楽町線に乗らなければ朝7時に府中市是政には着かない。

その意味で、浦安市は限りなく東京の一部だ。果たして住民は自分が『千葉県民』と思っているのだろうか。

千葉県は広い。鴨川シーワールドも銚子の犬吠埼も成田空港も千葉県だ。県庁のある千葉駅は舞浜駅から38分もかかる。

トップリーグのチームは、世田谷区所在のリコーブラックラムズを除いて、土地は広いが東京都人口の約3割しかいない都下にある。

富裕層が多く住む山手線内、その周辺にチームはない。

しかし、皮肉なことに、千葉県に最もこのエリアに近いチームが存在するのだ。

しかも、親会社はコロナ渦の中で時代の先駆者となっているNTTコミュニケーションズだ。

情報、という目に見えない、しかしこれなしでは社会が成り立たない、という媒体を扱う会社は、トップリーグ随一のプレゼン力を誇っている。

浦安アークス学園

これは劇薬、ではある。

女性ファンの嗜好はいくつかの系統に分かれており、そのグループ間で妥協の余地は全くないからだ。

『どの年齢層の、どういう志向の女性をターゲットにしているのか』

個人的には、この企画の終着点が気になっている。ただ個々の選手は頑張っているので日々エールを送っているが。

ただ、これはこれであって、グッズ、情報配信その他の戦略には一日の長がある。なにより、会社自体が時代に乗っているのだからチーム全体に勢いがある。

東京山の手に住む人々は、絶え間ない変化とスピードを好む。チーム広報のエッジの効いたプレゼンを背景に、ビッグネームのレイドロー選手を加え、さらに勢いを増すであろう『シャイニングアークスの駆け抜けるラグビー』は彼らの心を確実に掴むだろう。

しかし、所在地は千葉だ。

シャイニングアークス浦安 もしくは

浦安シャイニングアークス

とするのが限界で、間違ってもどこかの地方空港の様に

シャイニングアークス東京

にはできない。このチーム名キラキラしていて魅力的だが、浦安市は許さないだろう。

限りなく東京に近い千葉のチームは、その地の利と会社の生業たる『コミュニケーション』の力を借りて、どこまで東京都民のファンを獲得できるだろうか。

しかし、お膝元を疎かにすれば、人口620万人を超える地元千葉県での人気をスピアーズとグリーンロケッツに持っていかれる。

シャイニングアークスのファン獲得作戦は意外と簡単ではない。

限りなく東京に近い千葉

このチームはどこに視線を向けるのか。その行先が気になる。



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