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大晦日の朝に母から言われた言葉に涙腺崩壊する

涙腺崩壊する
今まで抑えてきた気持ちが全部放出

朝8時半
母と電話で話をする

介護施設に住む母
今年の秋に父の3回忌を済ませて
安堵する気持ちと何をしていいか
さまよう気持ちを抱えている

寂しさ、不安からか子どもたちに連絡し
寂しさ、不安を紛らわしている様子にも見える

毎年やっていた親戚が集まる新年会
父がいたとき、もっといえばその前から
欠かさずに続いていた伝統的な行事

2024年は取りやめると言い出した母
場所もおさえて出欠も取っていたところの
まさかのドタキャンだった
一同に集めることなく
各家庭で
それぞれの都合のいい時に
母のところに行き
顔を見せてくれればいいということになった

そうなると我が家の場合、いつということが言えなくなる
予定が未定となる
3人の息子たちとワタシの予定調整で
全くめどが立たない
一人は仕事で予定を組めない
一人は休職中でメンタル不安定で人との約束が困難な状態
一人はOK、そしてワタシは週末のみOK

私の兄と弟の家族は三が日に行く

お正月に顔を見せなければという慣習
その慣習を大切にする母への気持ち
そこを踏まえて
「三日の日に私一人でも
新年の挨拶として行くこと」
を昨日(30日)、母に告げた

しきたりには従いたい自分
母の大切にしていることに添うようにしたい気持ち

30日には母からの要望で
父のお仏壇に手を合わせに行った。
その時に
私は年始の挨拶(品物)と他家のお年玉を母に渡した。
母のところに集まる私の兄弟に、母から渡してもらうことにしたのだ

と、ここまで決まっていた

そんなところに、大晦日、今朝の電話である

「あなた、3日は来なくていいわ。私もばらばらに来る人たちの対応で疲れちゃうの。今年から、初めて、集まることをやめにしたわけだし・・。あなたは30日に来てくれたからいいわよ。仕事もすぐ始まるし、しっかり休みなさい」

そう言われて
いつもだったら そのままそうですかと受け取って終わるのだが
何だか今回は
この言葉の奥に潜む母の思いが伝わってきた。

母のやさしさ。
私への気遣い。
かも・・。
そう感じたとたんに

私は電話口で涙腺崩壊した。
涙でぐしゃぐしゃになりながらしゃべった
「ママ・・私だけいつも勝手でごめんね。ウチだけちゃんとできなくて」
「実はウチは、元旦に家で顔を合わせることすらも、できない状態なの。ばらばらなんだ。私の思うようにいかないままで・・。だから、みんなで挨拶に行くことも未定だし・・。それを気遣ってくれたんだよね。」

「あのね、謝らないでいいわよ。長く生きてきて思うんだけど、思うようにならないこと、たくさんあるのよ。いいのよ、それで。あなたはよくやってきたわよ。」

「来なくていいわよ」
の裏側にある母の真意が感じられた
その瞬間に号泣

私の中の葛藤
行事を大切にする母を尊重したい気持ち(いい娘でありたい)

息子たちのことを考えてあげたい(いい母親でありたい)
の板挟みになっていた自分

母には私の葛藤が伝わっていたのだ

ボロボロと電話口で泣いた
何も言わずに泣いた
電話口で
母も泣いていた

ひとしきり泣いてから

「あなたはゆっくりしなさいよ」

と言われた

集まらなくていい
来なくていい
その裏には娘がここまで頑張ってきたことを知る
母の思いが込められていた
そんな風に私には感じられた

面と向かってほめること
認めることを
なかなかしない母
そんな母の
奥にある思いが
伝わってきた瞬間だった

「今年一年、何事もなく終わることができたね。
また来年もよろしくお願いします」

と言って私は電話を切った

そして
そのあと、
ごうごうと声を出して泣いた

母の気持ちに胸が熱くなった

我が家の不登校ライフが始まり14年
子育てに悪戦苦闘する娘を見てきた母
不登校を理解できなかった母
理解しようとしても、なかなかできなかった母
親の責任と言って厳しかった母
年寄りに心配させることを言わないでと耳をふさいでいた母

そんな母だった

今、なんて言っていいか
言葉が見つからない


母は大きかった

母の気持ちの奥に秘めた
包み込む大きさを感じる

今の気持ちを表す
ぴったりの言葉が見つからない

初めて母の前で
電話口だが
泣く自分










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