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母のお見舞いに私がしたこと

母、入院3日目
面会時間30分
面会カードに記入事項を書き、札を首から下げる

病室に入ると母は笑顔だった
「リハビリの回数が増えたのよ」
とにこやかに言っていた

頼まれた化粧品、ヨーグルト、飲み物、靴下をサイドテーブルに並べる
駅の近くの成城石井のヨーグルトを母は
気に入ったようだ


買ってきたものについて、ゆっくりと大きな声で話しつつ、兄からのLINEに目を通す

担当医師との面談について、ナースステーションに行き、話をする
私は医師と兄の日程調整のパイプ役をしつつ、母に持参したお化粧品のクォリティの高さを説明する

美容、おしゃれに余念がない母は
よく聞いていた

ナースが病室に入ってくる
医師の日程の目処が立たないとのこと
あれこれと、やり取りをしつつ
母から頼まれた入れ歯の掃除をする

母の入れ歯、というか、
入れ歯の掃除自体、私は初体験だった
母に手入れの方法を聞いて行う

靴下を取り替えたいと言われて
脱げないのよ
という母に
脱がせてあげて履かせてあげた

動かない足は重たくて冷たかった

そうこうしているうちに
30分が過ぎてしまった

今度いつ
誰が来るのか
また、連絡するね
肌のお手入れは欠かさないでね

と言いつつ
母にハイタッチする
その手は温かかった

30分
早すぎやろ

必要事項しか話せなかったわ

何もせずに病室を後にする感覚

話せること
やり取りができることに
ありがたいなと感じる

母はリハビリをして
必ず歩けるようになる

そう
感じた帰り道

ちょっとだけ
コーヒーブレイク



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