【勉強が出来ない“だけ”】(6/5 OA)
毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になったニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(苺:苺菓しえりさん 大:大谷邦郎)
苺:さ~て、今週のニュースは?
大:5月の最後の日曜日にディナーショーならぬ「ランチショー」に行って参りました。
苺:ランチショー!?
大:ディナーショー同様、美味しい食事・ランチを食べながら、
楽しいトークを聞くと言うものでした。
苺:ランチ付のトークショーと言うわけですね?
どなたのトークショーだったんですか?
大:一人は、ボクの友人で、パラクライミングの元・日本チャンピオン、
大内秀之さん。
苺:パラクライミング?
大:彼は、生まれた時から両足が不自由なため、普段は車椅子なんですが、クライミングの選手で、手だけで、突起が不規則に設けられたあの垂直の壁を上って行っちゃうんですよ。
苺:手だけで?それ凄いですね~!
大:で、もう一人は、このレストランのオーナーシェフ。大阪府庁のすぐそばと言う大阪のど真ん中にある知る人ぞ知る「ル・クロ・ド・マリアージュ」と言うフレンチレストラン。どこが、知る人ぞ知るレストランかと言いますと、まず、美味しいから。オーナーシェフの黒岩功さんはフランスの二つ星・三つ星レストランで修行を重ね、2000年に独立し、このお店を含め大阪市内に3店舗を展開、2012年にはパリにも出店していると言う腕利きのシェフなんですよね。実際、本当に美味しかったですね。しかしウリはそれだけではなく、様々な障がいのある従業員、ここではキャストと呼ぶそうですが、そうした皆さんがプロのシェフやホールスタッフと一緒に働いていると言う点です。
苺:確かにお菓子作りとかパン作りを、障害者の皆さんに担当していただくと言うケースは聞きますが、多くは厨房で、すなわち裏方ですよね。それがフレンチレストランで、それも表舞台のホールでも、と言うのはなかなか珍しいですよね。
大:そこで、今、非常に注目されているんですが、今日は、このレストランのお話しではなく、シェフの黒岩さんのプロフィールが非常に面白いと言うか、お話しがとても面白かったので、ご紹介したいと思います。フレンチレストランのオーナーシェフってどんなイメージがあります?
苺:えっと、フランス語がペラペラで、オシャレで、知的で、腕を組んで写真に写ってそう!(笑)
大:もちろん、黒岩さん、今は、フランス語も英語も堪能だと言うことですが、学生時代はと言いますと、英語など全くできず、本人曰くですが「小学校の成績はオール1だった」と言うことです。
苺:オール1!オール5を取るのと同じくらい、あるいはそれ以上に難しいですよ、それ!!
大:そこで、黒岩さんのお母さんは、学校に呼ばれることもしばしば。ある時、校長先生から「通常学級で授業を受け続けるのは難しいかも」と、暗に特別支援学級に移ることを勧められるんですが、その時、お母さんは、何と答えたか?
苺:何と答えられたんですか?
大:「うちの子は、勉強が出来ないだけなんです!」とおっしゃったそうです。これ、良くないですか?
苺:え~?「うちの子は、勉強が出来ないだけ」って?
大:学校側は「勉強が出来ないと大変だ!」ともちろん考えておられるんでしょうけど、お母さんは「勉強は、その人の人生の一部にすぎない」と言うお考えなんでしょうね。実際、黒岩シェフは、小学校の家庭科の授業で、キャベツを千切りにする際、その包丁さばきが絶賛されたことから、料理の道で生きることを決め、実際、今、大きな成功を収められている訳ですから、お母さんには先見の目があったと言うことですよね。
苺:さすが、お母さん!と言う感じですよね~
大:そして黒岩さんのお話しの中でもう一つ印象に残ったのは「劣等感・コンプレックスがあったからこそ、ここまで来た」と言うお話でした。
苺:「コンプレックスがあったからこそ、ここまで来た」?それはどう言う意味でしょうか?
大:コンプレックスを持っている人はなりたい自分が明確な訳で、そこに至っていないから、モヤモヤとした気持ちを持っているんだ。なりたい自分が明確な分だけ、もうちゃんとスタートが切れているし、ゴールも定まっている、そこを目指していけばいいんだ、と言うお話しでした。これは、パラクライミング元日本チャンピオンの大内君も同じ意見でしたので、就活生の皆さんにも大いに参考になるお話しだと思いますね。ボクも色々とコンプレックスを持っていますが、不満を言うだけではなく、じゃぁ~どうすればいいんだと考えていかねばと、悔い改めましたね。
苺:負の力をパワーに変える。例えば、ネガティブな言葉を使わないで、ポジティブな言葉を使うと言ったことで、実現出来るかも知れませんね。
では、ここで一曲お聞きいただきましょう。
ずばり、COMPLEX で 「Be My Baby」♪
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