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「逆転の発想で生まれた!」(5/8 OA)

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になったニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(苺:苺菓しえりさん 大:大谷邦郎)

苺:さ~て、今週のニュースは?

大:ボクのたった一言がキッカケとなって、先日、実にユニークなツアーが企画され、大成功を収めたんですが、そのツアーの詳細は・・・後ほどご紹介するとしまして、その前に、今、就活中、お仕事を探し中の方に、これまでと同じ発想しか出来ない人材は採用してもらえませんよ、と少し声を大にして言いたいですね。

苺:うん?「これまでと同じ発想しか出来ない人材は採用してもらえない」と言うのは、どう言うことですか?

大:だって、今、時代は大きく変わろうとしていますよね。そんな最中に、これまでの常識や慣習に縛られていたら、時代に取り残されてしまうじゃないですか!そこで今、求められるのは、常識なんて蹴散らして「逆転の発想」が出来る人物かと思います。

苺:確かに!

大:そこで、ここから本題のツアーの話に戻るんですが、最近、「ユニバーサルツアー」と言う言葉をお聞きになったことはありませんか?

苺:「ユニバーサルツアー」??

大:高齢者や障害者が無理なく旅行を楽しめると言うものなんですが、そのツアーを引率・先導するのは、元気な若者など、いわゆる健常者と呼ばれる方々ですよね。それを逆転して、障害者の側がツアーコンダクターになって、健常者を引率するとどうなるのか?と思い、知り合いで、まさにユニバーサルツアーを手掛けておられる「バリアフリーツーリズム京都」の代表の中村敦美さんと、これまた知り合いで、聴覚障害のある人たちも多く所属していて、最近はメディアに取り上げられる機会が増えつつある手話エンターテイメント発信団oioiに「サイレントツアー」なるものを企画してみては?と一声かけたんですよ。

(「バリアフリーツーリズム京都」の代表の中村敦美さん)

苺:サイレントツアー?

大:そう!一泊二日、参加者は、3つのグループに分かれ、いくつかの写真を渡されて、ここに行って、皆で写真を撮ってきなさいとミッションを課せられるんですよね。そのグループを率いるのは耳の聞こえないツアーコンダクター。その写真に地名などは一切写ってないので、地元の人と思われる方々に聞きながら探さないといけないけれど、一切喋れない。身振り手振りやジェスチャー、筆談、出来る人は手話でコミュニケーションをするんです。それは、食事中もお土産を買う時も一緒で、一切喋れない!

(サイレントツアーの様子/参加者は一泊二日の間、一切話すことが出来ない)

苺:夜の宴会も??

大:そう!でも、みんな声は出さないものの一生懸命にコミュニケーションをとろうとして大盛りあがりだったそうです。言い出しっぺのボクは、二日目のランチタイムだけ顔を出したんですが、そのタイミングから声は出せるようになったことから、皆さん、喋る、喋る、喋る。(笑)二日間実に楽しかったそうです。

苺:喋ることが出来ないと言うある種の困難を、みんなで乗り越えようとする・・・そこで一体感が生まれたんでしょうかね~

大:「バリアフリーツーリズム京都」の中村さん曰く、参加者の皆さんがこの二日間で何が一番大きく変わったかと言うと「表情」で、実に表情豊かになったそうですね、あと身振り 手振りが大きくなったと。喋れないことで、反対にコミュニケーション能力がアップしたのではないでしょうか?

(サイレントツアー参加者のみなさん 京都老舗旅館「綿善」前にて)

苺:私もちょっと興味が湧いてきましたが、第2弾はあるんでしょうか?

大:サイレントツアーはこの秋には第2弾をしたいとのことでしたが、別途、視覚障害者がツアーコンダクターを務めるブラインドツアーなるものも考えたいと意気込んでおられました。どうですか?逆転の発想は、新しいものを生み出すキッカケになりますので、就活生の皆さん、まずは、常識に囚われない柔軟な発想を育んでいっていただきたいと思います。

苺:発想力は重要ですよね~!では、ここで一曲お聞きいただきましょう。
サイレントツアーを企画されました「バリアフリーツーリズム京都」の中村代表からのリクエスト曲 ザ・ビートルズ で 「BACK IN THE U.S.S.R.」

京都バリアフリーツアーセンター (sapokaji.com)

一般社団法人 手話エンターテイメント発信団 oioi | oioi(おいおい)はバリアクラッシュという理念のもと手話エンターテイメントを発信している団体です。 (oioi-sign.com)

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