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【不登校、万歳!?】(6/12 OA)

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になったニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(苺:苺菓しえりさん 大:大谷邦郎)

苺:さ~て、今週のニュースは?

大:「大学生の内定率は、すでに7割を超えていて、まだ3割の方々が内定をゲットしていません」って、これ、ボクらもよく言う表現ですが、そこには「内定をゲット出来ていない方々が大変ですよね~」と言うニュアンスを込めてちゃっているかもと、ちょっと反省する出来事があったので、今日はご紹介したいと思います。

苺:確かに、そうした思いが、感じられる時ってありますよね。

大:しかし、ある取材をしていた際に、これは違うんだと気付いたんです。

苺:何の取材だったんですか?

大:不登校です。今、この不登校の問題は、大変注目を浴びていて2021年度の調査では、不登校の小中学生は24万人と過去最多なんです。と聞くと、
大変だ!と思いますよね?

苺:思います!

大:しかし、「不登校万歳」と言うキャッチフレーズで、「不登校の子をもつお母さんの会」と言うオンラインコミュニティがあると知り、そのコミュニティを運営する大川内綾子さんにお話を伺ったんです。

(「不登校の子をもつお母さんの会」を運営する大川内綾子さん)

苺:「不登校万歳」!? どう言うことですか?

大:大川内さんの長男君は、よく「繊細さん」と言われる「HSP」。「Highly Sensitive Person」。とても感受性が強く繊細な気質のようで、なかなか周囲と馴染めず、小学校2年生の時に「ボク明日から学校に行かない」と宣言をしました。

苺:宣言!小学校2年生で!!

大:親である大川内さんも「えっ?なんで?」と、そして当初は「学校へ行きなさい!」とあの手この手を使って通学を促していたんですが、あるとき「ボク、生きていても面白くないので、死にたい」と言う息子の発言に愕然とします。

苺:えぇ~~~ 死にたい、と!

大:そこで、大川内さんは、ふと「うん?なんで学校に行かないとあかんのか?」と自問自答したところ、答えが出せず、「今、子どもが、学校に行きたくないと言うのなら、それを尊重しよう」と、そこからは「学校に行こうね!」とは言わず、「今、やりたいことをやりなさい!!」と方向転換をされたんです。

苺:では、学校に行かない間は「家で勉強しておきなさいね」などとおっしゃっておられたんでしょうか?

大:一切、言わなかったそうです。と言うのも大川内さんご自身はアメリカで生まれ、9歳の時に日本に帰ってきたと言う帰国子女。最初日本の授業に全然ついていけなかったそうですが、それでも、その後、中学・高校・そして大学までに行けたのだから、「人って、やる気になれば、いつでも取り返せる。今、行きたくない、勉強したくないのなら、それはそれでいい」と思ったそうで、長男君の不登校は、今、4年目を迎えているそうです。

苺:えぇ~~ 4年!!で、今のお母さんのお気持ちは?

大:「もうこのまま突き進め!」「やりたいことをトコトンやれ!」って言う感じだそうです。(笑)

苺:何とも、ドシッと腰の据わったお母さんですよね。で、今は、その長男さんは何をされているんですか?

大:ゲームですよ。しかし、生半可じゃなく、トコトンおやりだと言うことで、大川内さんは、そのお子さんの将来に関して「どこかに勤めると言うことはないだろうけど、自分の得意を活かして社会に価値を提供するような会社をこの子は多分立ち上げているだろう」と楽しそうに話しておられました。

苺:凄いポジティブですよね~

大:さらに大川内さんはこうおっしゃいました。「長い人生、今の子どもたちはこれから90年ほど生きるかもしれない。そう思うと、今の不登校って、ただの“点”に過ぎない、全然問題じゃない」と。

さぁ、ここから、就活の話にググっと持っていきますが、今、内定がゲット出来ないなんて、何が問題なんだ、と。不登校を良き機会と捉えている人がいるように、未だに内定ゲット出来ないのは、「そんな企業の内定など要らん」と、「まだまだもっと色々な企業を見てみたいんだぁ~」と言う学生もそれなりにいるんじゃないかと思えてきて、内定ゲット出来ないイコールそれは大変だと思うのは“十把一絡げ”的な偏った見方だったと反省したと言うことです。

苺:確かにそうした方もおられるかもしれませんよね。

大:さぁ、そんな大川内さんに、就活生に何かアドバイスがないですかとお願いすると「当たり前を疑いましょう」とのこと。凄く納得しましたね。早期に内定をゲット出来た学生が“”出来る学生”で、まだゲット出来ていない学生は“そうでない”と言う発想を、もしかして当たり前かと思っておられる方がおられるのであれば、ボクも声を大にしていいますが、それは、決してそうではないと思います。もしかしたら「就活をもっと楽しみたい」と言う方々も、そこには相当数含まれているのかもしれませんよね。

苺:今、内定がゲット出来ていなくて、ネガティブな気持ちになっている方も、発想を変えるだけで、ポジティブになるかもしれませんよね!
では、ここで一曲お聞きいただきましょう。大川内綾子さんからのリクエストです。ヒッピー で 「君に捧げる応援歌」 ♪

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