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【過去作復刻】平成の巨人軍最強コンビは誰か?


【注意】この記事は2019年2月20日にAmebaブログにて投稿した記事をコピーしたものです。
作中で出てくるデータや人物成績等は制作当時のものですので予めご了承下さい。

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 プロ野球界には古くから「名コンビ」が存在する。


 60年代から70年代にかけて築かれたV9時代の巨人の中心には''世界のホームラン王''王貞治と''ミスタープロ野球''長嶋茂雄の「ONコンビ」がおり、80年代の広島黄金時代の中心には ''ミスター赤ヘル''山本浩二と''鉄人''衣笠祥雄がいた

 他にも80年代から90年代にかけて築かれた西武黄金時代の中心には秋山幸二と清原和博、前述とはタイプが違うが00年代から10年代初頭の落合竜には、荒木雅博と井端弘和の''アライバ''コンビが攻守で引っ張っていたのも事実。

 そして「コンビ」ではないが、現在セ・リーグ3連覇中の広島にも、不動のリードオフマン田中広輔、''忍者''菊池涼介、2年連続MVPの丸佳浩という''タナキクマル''トリオが中心にいた事も間違いない。

 そして2019年、ここ数年のセ・リーグで1強時代を築いていたその広島から5年ぶりのV奪還を目指す巨人に''タナキクマル''の''マル'' 丸佳浩が移籍した。

 これにより、連日スポーツ紙等では坂本勇人との''サカマル''コンビや、岡本和真との''マルオカ''コンビ等の文字が踊り、その度、新生原巨人の中心となるであろう強力コンビの形成に莫大な期待をしてしまう。

 長いペナントレースを制するためには絶対的な中心選手が1人でチームを引っ張るよりも複数いた方が良いに越したことはない。

 冒頭で紹介した以外にも名コンビは多く存在するし、その時期のチームはやはり非常に強い。

 もうすぐ終わりを迎える平成の30年間で巨人にも多くの名選手が在籍し、幾多の名コンビを形成してきた。
 そこで「平成 巨人最強コンビ」を勝手に決めたいと思う。


条件、選考基準として

【条件】
・平成30年間で同試合で前後でスタメンに並んだ選手
・スタメン時の打順は関係なく、「前後でスタメン」であること
・コンビ結成期間中にリーグ優勝を経験していること


【選考基準】
コンビ結成期間中の
・コンビ出場試合数&全出場試合数
・コンビ時のチーム勝利数&全勝利数
・コンビ総安打数&チーム総安打数
・コンビ総本塁打数&チーム総本塁打数
・コンビ総打点数&チーム総得点数
・アベック本塁打数



 難しい指標やデータ等はよく分からないので分かりやすいデータのみを使用する。
※しかし掘り下げすぎて逆に分かりにくくなっているかもしれませんがご了承下さい。


 まずは平成30年間で優勝したシーズンの中心選手として活躍した選手(コンビ)を、こちらの独断でノミネートした

A.松井秀喜&落合博満(1994年〜1996年)

B.松井秀喜&清原和博(1997年〜2002年)

C.松井秀喜&高橋由伸(1999年〜2002年)

D.小笠原道大&ラミレス(2008年〜2011年)

E.阿部慎之助&坂本勇人(2008年〜2017年)



※高橋由伸は98年入団、坂本勇人は2007年入団も、その年高橋は松井秀喜と、坂本は阿部とコンビを組んだ試合が無いため控除

※18年の阿部&坂本コンビも無かった為控除

それではそれぞれ見ていこう。


※gを年数で割った値を''指標''と呼ぶ


A.松井秀喜&落合博満

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 最初は当時若き主砲松井秀喜と3度の三冠王のベテラン落合博満のコンビ

 コンビ期間は3年と短めだが、コンビ率は84.9%、コンビ勝利率は84.5%と高く、この時期の巨人を本当に中心として引っ張っていたことが分かる。

 指数も115.6と高値をマークしている。

 アベックホームランが出た試合は無敗というのも貢献度が高いといえる。


B.松井秀喜&清原和博

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 次に松井秀喜と、落合博満退団の翌年に入団の清原和博のコンビ

 コンビ期間は6年と長いが、清原がスタメンから外れたり、打順がバラつき''コンビ''とはならなかった試合が多くコンビ率は低め。

 松井は全盛期真っ只中だが清原は衰退期へ突入する頃であり安打、本塁打等のコンビ率や指標も伸びなかった。

C.松井秀喜&高橋由伸

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 調べる前の時点ではこの2人が最強コンビ最有力だと思っていたのが松井秀喜&高橋由伸のコンビ。

 しかし意外と前後でスタメンに名を連ねた試合は少なく、コンビ率は半分を切り42.9%。

 それでも2人ともコンビ試合の通算打率は3割を超え、外様選手が増えてきた時期のチームの中心にいた事は間違いない。

D.小笠原道大&A.ラミレス

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 個人的な推しや記憶に鮮明に残っているコンビと言うとやはりこのコンビが印象的だ。

 2000年代後期から2010年代初期にかけて中軸を担った小笠原道大とA・ラミレス。通称「オガラミ」である。

 共に移籍組ながら、しっかり打線の核となり、強力打線を形成し日本一にも貢献した。

 コンビ率は松井&落合コンビに次ぐ2位の74.0%で、コンビ試合の通算打率は共に3割を超え、年間あたりのコンビ総本塁打55.3本とコンビ総打点160.5打点はトップだ。2011年に小笠原が衰退しその分で指標は78.7と低下してしまったが、打撃でチームを引っ張っており間違いなく名コンビと言える。

E.阿部慎之助&坂本勇人

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 最後に''新旧主将コンビ''でもある阿部慎之助と坂本勇人のコンビだ。

 コンビ期間は前述のコンビに大きく差をつけ10年間で今季も同チームに在籍している。

 生え抜きコンビは松井&高橋もあったが、松井のMLB移籍により期間は伸びなかった。その点、10年共にプレーするというのも貴重な時代になったという事だろう。

 コンビ期間は長いものの、この2人が前後でスタメンに名を連ねたのは決して多くはない。が、第二次原政権中の2度目のリーグ三連覇である12年〜14年あたりで3.4番コンビを組んでおり、結果三連覇しているので貢献度は高いと言える。

 しかしやはりコンビ率が低いため各部門の数値も低く、指標もほかのコンビとは差が出来てしまっている。

まとめ

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 これが各部門の数値をまとめた表になる。


 このデータで見ると短期集中型の松井&落合コンビが高値を出しており次点にオガラミといったところか。

 コンビ期間が長い松井&清原や阿部&坂本コンビは調子の善し悪しや起用法の変化などで毎年コンビを組む確率は低くなるため高値を出すのは難しい。


 今回は「スタメンで打順が前後」であることをコンビの定義にした為、このような結果になったがコンビの重きをどこに置くかで結果は変わってくるだろう。

 冒頭で紹介した「アライバ」のように、クリーンナップではないタイプのコンビも存在するし、別の言い方があるが、現巨人の菅野智之&小林誠司のような「スガコバ」とよばれる''名バッテリー''も多数存在する。


 こんなことを言ってはテーマに対して本末転倒だが、どのコンビも優秀で名コンビであることは間違いない。その上でNo.1を探ったわけだ。


 つたない文章で分かりにくいデータのまとめ方だったのでいまいちよく分からない方もいらっしゃったとは思うが、皆さんそれぞれが思う名コンビを思い出し、懐かしんで欲しい。


 そして2019年 新生第三次原政権に新たな名コンビは誕生するのか

 そこも非常に楽しみにしたい。


"優勝チームに名コンビあり''


 勝手に作った格言風の言葉で〆させて頂きます。


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