2023年/買ってよかったもの7選
あっという間に2023年も終わり、何なら2024年も1週間ほど経ってしまった。前回に引き続き、今年も「その年のうちに書き上げる」ということを断念してしまったが、へこたれずに今回も2023年に買ってよかったものについてまとめていく。絞りきれず、今回は7選。
…と言いつつ、デザイナー・エンジニアとして仕事をしている自宅兼事務所に置くものと、あとはお気に入りの洋服、ジャンルとしてはこの2種となった。偏りがすごい。
1. ”Coathanger” - FIL
2021年に買ってよかったものとして取り上げた、FILのチェア&テーブルに引き続き、2023年はFILで扱っているコートハンガーをお迎えした。
なにかモノを買う際、いろんなものを見て検討した上で「すでに持っている or 気に入っている同じブランドのもので揃えられるなら、そのほうが圧倒的に気持ちが楽だし間違いない」と結論づけ納得するケースが多いのだが、今回もそんな流れで購入に至った。
FILの作るデザインは本当に親和性が高く、どんな家にも馴染む愛らしさと無骨さが絶妙なバランスで支え合っているように思える。FILの家具自体は購入するずっと前から憧れていた存在で、このコートハンガーを含め、購入してからも視界に入るたびに惚れ直しているような感覚。素敵。
前に買ったチェア&テーブルと同じ室内に配置することによって、リビングの雰囲気が当初目指していた方向にかたまってきた感じがする。家具において、コートハンガーというジャンル自体が主役になりづらい気もするが、このプロダクトの存在感はあまりに強い。
自宅での使い方はというと、主にバッグ類をここに集約している。ややバッグの数が多くなってきており、枝のように佇むパイプ部分がかなり隠れてしまっているので少し整理したい気もするし、生活感が出まくっていてこれはこれで良いのかもと悩み中。
丸ごと杉の木で出来ている本体部分には、HomePodを設置。いい感じに収まっている。
2. “In Attesa” by Enzo Mari
2023年3月から6月まで六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催されていた、”The Original”という展示で出会ったゴミ箱。会社員時代の先輩(敏腕デザイナー)さんと一緒に見に行った。
円柱の底が斜めにカットされたデザイン。展示会場で一目惚れしたこの秀逸なプロダクトを帰宅後も忘れられず、その日のうちにネット通販にて購入した。
こうしたやや特徴あるモノを見ると、やはり出来上がった見た目だけでなくその過程・経緯、そこに込められたデザイナー=人間の思考に思いを馳せることがある。自分がこのゴミ箱にかわいらしさを感じた要因のひとつを、展示会場に掲載されていた解説から引用する。
3. “Eufy Lumi” - Anker
壁に貼り付けるタイプのLEDセンサーライト。電池を使うタイプ。
ちょっとしたところに貼っておくと、夜にふと部屋の中を歩いていても、緊急時にも危なくないし、センサーつきなので常に明るいわけではないが、設置の仕方によってはちょっとした間接照明としても使えそう。
個人的に、なんとなくAnkerという名前には絶大な信頼感がある。特にこれといった理由はないのだが、コスパが良く購入物で失敗したことがないからだろうか。
余談だが、最近オモコロチャンネルにハマっていて、暇さえあれば過去動画をひたすら再生している日々を送っているのだが、2021年11月投稿のこの動画で加藤さんが本製品をオススメしているのをあとから知り、なんとなく嬉しい気持ちに。他の誰かも好きと声に出して言ってくれるものって、なんだかうれしい。
4. “SONY BRAVIA XR” - 77V型 4K有機ELテレビ
契約している各種動画配信プラットフォームにて映像を観ている時間がかなり長くなった。コロナ禍がひとつのきっかけなのか、時代の流れに沿ったものなのか、自分の中の起点がどこなのかはさっぱり分からなくなってしまったが、いつの間にか「暇さえあればBGMのようにYouTubeでなにかを観ている」ようになっていた。
同時に、年間の映画鑑賞数が徐々に増えはじめ、自宅でもよく映画を観るようになった。仕事を終え、テレビ以外の明かりを消し、静かに映画を観る時間は至高である。
そんな自分がふと気づいたことがある。それは【黒】表現の重要性だ。
それまで使っていた液晶テレビだと【黒】がかなり沈んでしまって、夜のシーンが多い作品では、街や小物などの描写・テクスチャ感などの細かい描写は観ようと思ってもなかなか難しいと感じることが多い。全く見えないわけではないが、「はっきりと見えない」のである。
映画館で作品を観る際も、「この作品は全体的に【暗め】である」ことがわかっていて、かつ黒表現がかなり高いドルビーシネマ(厳密にはドルビービジョン)で上映がされているなら、迷わず丸の内ピカデリーに駆け込む。というわけで、自宅にも有機ELテレビが欲しい!と思い立ち、ヨドバシカメラに駆け込んだわけである。
金額面でかなり悩んだのち、訪れたお店で型落ち品に出会えたこともあり思いきって購入。なんとなく「高い位置に配置したい」と思っていたので、同時にテレビスタンドも購入。お財布には超打撃を食らったが、大満足である。
これらと同時に、テレビボードも新調した。前述のとおり、テレビはスタンドに取り付けているので正直要らないと言えば要らないのだが、そのときの自分は「テレビボードにテレビを置かないってなんかいいな」と思い、お気に入りの本やフィギュアなどを配置するスペースとして構えている。これもお気に入りである。
5. “Suiting Coat” - sacai × Loro Piana / 2023SS
2023SSのアイテムの中でも、特に気になっていたコート。ただ、ルックの写真だけだとアイテムの手触りや細かいデザインまでは当然わからないわけで、当時の担当さんにいろいろとお話を聞かせていただき、その場で思い切って購入したアイテム。
安い買い物ではなかったのできちんと納得した上でゲットしたいと思うと、自分としてはネット通販ではそれが達成できない。いろいろと調べて知識をつけても良いのだが、なんとなく自分は「人」から話を聞き、「人」から買いたいのである。Loro Pianaについてはもともとそこまで詳しいわけではなかったので、今回はそういった意味でもきちんと説明や補足を受け、不安0の状態で店頭で購入できてよかった。
ルック写真ではコートの生地全体が翻っているように見えるが、これはコートの両サイドがボタンで開閉するデザインになっていることによって発生する「動き」である。衣服やそこから伸びる紐など、自分は歩いたりする度に振動や風によって「動きが出る」ものを取り入れることに萌えを感じるタイプ。コード付きのイヤホンをあえてたまに使ったり。翻りって、なんだかかわいい。
6. “エアリズムコットンクルーネックT(長袖)” - Uniqlo U
ユニクロUの定番アイテムである、五分袖のエアリズムオーバーサイズTシャツを日頃から愛用していたのだが、お出かけにも部屋着にも使えそうだなと思い長袖タイプを2着ほど購入。
自分は割りと暑がりなので、部屋の中で2着以上を重ねて着込むと【暖房をつけると暑い / 暖房を切ると寒い】と感じてしまうことも多い。また、家事をしようにも長袖だとやや不便に感じたり、動いているうちに暑くなったり、捲くった袖が落ちてきて濡れてしまったり……ということもあり、なんの意地なのか冬でも五分袖で過ごしていた(その結果風邪を引いた)。
そんな自分の体質上、ヒートテックではなくエアリズムの長袖アイテムがばっちりハマった。薄手でサラサラしており、動きやすくかつ長袖。昼間はこれ1枚で過ごし、寒い夜はパーカーを羽織るかさっさと布団を被る生活がベター。
7. “CUPERTINO Desk” - BoConcept
BoConceptのこのデスクは数年前から憧れの対象で、
長さ: 170 cm
幅: 75 cm
というサイズでとても存在感があり、すぐにでも欲しいプロダクトだった。自分に大きいデスクが必要だったタイミングは、数年前のフリーランスとして独立→やや収入が安定してきた頃で、しかしそこで購入することは当時のお財布事情的にかなり難しかった。
当時は、コストパフォーマンス+機能性重視ということで、FlexiSpotの電動昇降式デスク+天板を購入した。これはこれでもちろんお気に入りだし思い入れもあるものなので、引き続きメインの仕事場では使用中。今回購入したBoConceptのデスクは、事務作業+ラップトップでの作業をする際の仕事環境として導入するという贅沢な使い方をしている。
自分はずっと同じ環境に閉じこもって制作することがとても苦手なため、事務所の中でも作業スペースは3箇所ほど設けており、外出しなくても気分転換ができるようにした。このデスクはそのひとつである。
これだけサイズが大きいと、ダイニングテーブル的な使い方もできて大変良い。モノはあまり置かず、そのときに必要になる作業にあわせてサッと使える環境として構えておくことを心がけたい。
購入時、青山のBoConceptに飛び込みで行って、お店の扉を開けると「ご予約されていますか?」とスタッフさんに聞かれたことがとても記憶に残っている。下調べもしていなかったので「予約なしじゃ…駄目ですか…?」と恐る恐る聞き返したことがやや恥ずかしい(もちろんそのまま丁寧な案内で店内を見ることができた)。担当さんの丁寧な対応には感謝でいっぱいだ。
おわりに
2023年は自宅兼事務所の引っ越しもあり、使えるスペースもやや拡大したことで割とサイズが大きいものを買う機会を見つけた1年だった。おかげで貯金ががっつり減ってしまったが、良いものを買ったなあという感想に落ち着いている。
noteには、2021年から「買ってよかったもの」をまとめているが、どうもジャンルが広がらないなあということに気づいた。だいたい、服か家具か家電か。2024年は、新しい趣味が増えたりすることをちょっと期待しているが、無理やり作ろうとしても続かなそうなので時の流れに身を委ねることにする。
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