別にアークナイツをプレイしてもらおうとは思わないけど、アークナイツのこのコンテンツには触れてみてほしい
概要
みなさん、アプリゲームに情熱を注いでいますか?つい先日、学園アイドルマスターがリリースされて盛り上がっていますね。私の周りでは、ここ1年ほどのトレンドはリンクラ(蓮ノ空)やプロセカです。他にもバンドリ、シャニマス、ブルアカ、ウマ娘、FGOetc……各々が各々のアプリゲームにエネルギーを注ぎ込んでいることでしょう。
私が主としてプレイしているのはアークナイツというゲームです。上に挙げたゲームと比べるとあまりバズるタイプの作品ではなく、私の周りでもそれほどドクター(アークナイツのプレイヤーのことです)は目立ちません。と思ったら意外な人がプレイしてたりする、人気があるのかないのかよく分からない不思議なゲームです。年に1回開催されるアークナイツフェスというイベントに行くとドクターがたくさん居て、この人たちはどこに隠れていたのかと驚かされます。
アークナイツは、ゲーム性はもちろん、世界観やシナリオの完成度にも光るものがあります。昨今のアプリゲームはシナリオにも高いクオリティを求められていますが(もしかしたら自分の周りだけかも!)、私は自信を持ってアークナイツをオススメできます。とはいえ、この記事をご覧の皆さんには既にハマっているアプリゲームがあるでしょうし、今さらアークナイツを始める、ということはほとんど無いでしょう。新しいアプリゲームに手を出すのは、とてもコストがかかります。アークナイツのゲーム性はなかなか複雑ですし、シナリオも長い。気軽に手を出せるものでもありません。
実は、アークナイツにはゲームをプレイせずとも手軽に触れられるハイクオリティなコンテンツがたくさんあります。この記事ではそのようなコンテンツを紹介していきたいと思います。
ところで
なぜ私はこんな記事を書くのでしょうか?アークナイツにもっと人気が出てほしいから?いいえ、違います。私にアークナイツプレイヤーの人口を増やしたいという気持ちは全くありません(リアルイベントの倍率が上がったら嫌だ!)。これは、私がアークナイツから供給をされている様々なコンテンツをただただ自慢したいだけの文章です。それではやっていきましょう!
1. 3DCGアニメーション
アークナイツではメインストーリーの公開やゲーム内イベントの実施に際し様々なPVが投稿されます。その中にはシナリオの内容に沿った3DCGアニメーションがあります。より正確に言うと、非常に出来がいい3DCGアニメーションです。私はしょっちゅうそのPVを見返してニコニコしています。シナリオに沿ったものではありますが、映像のクオリティが高いのでミリしらでも楽しめると思います。
ツヴィリングトゥルムの黄金
これは現在いちばん新しいやつ。「ツヴィリングトゥルムの黄金」というシナリオのPVです。キャラクターの3DCGモデルの顔……いや全身が良い!キャラクターだけではなく、背景にも注目です。この落ち葉の作りこみは何だい?だまし絵みたいな構造の城はなに?……カメラワークも気持ちがいい!恐らく皆さんはこれがどういう状況を描いたものなのかとか、チェロを弾く女性と大きな角の生えた女性は一体何者なのか全く分からないと思いますが、それでもこのアニメーションを見るだけでみなさんアークナイツのキャラクター・世界観両方の魅力を感じていただけるのではないでしょうか。
シラクザーノ
これは私が特に好きなやつ。「シラクザーノ」というイベントのPVです。思春期をバッカーノ!で過ごした人間なので大好きな要素てんこ盛りです。これもまたみなさんはキャラクターもシナリオも何も分からないと思いますが、ジャジーな音楽に合わせて繰り広げられる戦闘シーンだけでも興奮できるのではないでしょうか。
ちなみにどういうわけかシラクザーノはアニメーションPVがいっぱいあります。
狂人号
「狂人号」。Bloodborneではありません。回転ノコギリを振り回して曲に合わせて舞うように戦う姿はさながらフィギュアスケートのようですね。狂人号は人間賛歌の物語であり、𝗧𝗛𝗘 𝗚𝗢𝗟𝗗𝗘𝗡 𝗔𝗚𝗘 𝗪𝗜𝗟𝗟 𝗥𝗘𝗧𝗨𝗥𝗡 𝗔𝗚𝗔𝗜𝗡でありますが、そんなことを知らずともこのアニメーションは楽しめてしまうのです!
3DCGアニメPVの紹介はこの辺りにしておきましょう。他にもいくつかあるので、気になったら調べてみてください。Youtubeで「アークナイツ アナウンスPV」とかで検索すると出てくると思います。
イベントPVについては他にもいろいろ(ドイツ語で講義されるのとか)あってどれも良いのですが、アークナイツの世界観に深く踏み込んでしまい手軽に楽しめるコンテンツという趣旨からズレるのでここでは割愛します。
2. 音楽
アークナイツを開発しているHyperGryphはレコード屋さんと呼ばれるほどに楽曲制作への熱意が高く、ゲーム内で使用されるBGMや特にゲーム内では使われないキャラクター・イベントのイメージ楽曲などたくさんの楽曲を世に出しています。特に、イメージ楽曲は公式がYoutubeに公開しています。こちらが再生リスト。
今回はこの再生リストから何曲か紹介したいと思います。説明するより聴いてもらった方が早いと思うので曲名とMVのみ紹介します。本当は音楽ジャンルも添えたいと思ったのですが、私の手に余るので断念しました(調べれば出てくるのですが、自分が理解できてないものを書いても仕方がないですからね)。
Renegade
All Hail Savior!
Speed of Light
Awaken
Revealing
本懐ノ雫
Laters
以上の7曲を紹介しました。この7曲だけでも、アークナイツの楽曲ジャンルの幅広さを感じてもらえるのではないでしょうか(最後の2曲はキャラクターソングなのでちょっと毛色が違いますが)。
ゲーム内BGMも粒揃いですが、気軽には聴けないので残念ながらここでは割愛します。
音律聯覚
そしてアークナイツ×音楽の極みがこちらの毎年中国で開催されるアークナイツの音楽イベント「音律聯覚」。このイベントでは、アークナイツのゲーム内BGMやイメージ楽曲が生で演奏されます。そして、このイベントの模様は何と公式がYoutubeに丸ごと上げています。
デカい会場にオーケストラやバンドを集めてアークナイツ関連楽曲を披露する←わかる
音律聯覚のために新規映像をいっぱい作る←わかる
楽曲ごとにセットが用意してあって、ステージ上に船が出てきたりデカい扇風機が出てきたり、ステージそのものが回転したりする←なんで?
全編Youtubeで無料公開!←なんで!?!?!?!?!?!?
HyperGryphは稼ぎを全てこの音楽イベントにつぎ込んでいるのではないでしょうか。
私のオススメは30:00頃から始まる「愚人曲」。力強い演奏・歌唱とともにステージ上に現れる船をぜひ一度ご覧ください!
3. ミヅキとゴールデングロー
アークナイツでも特にデザインがかわいいキャラクター、ミヅキとゴールデングロー。
この2人に一目惚れしてしまったけど、アークナイツを始める余裕が無い?でも大丈夫!自分からファンアートを探したりしなくても、2人の生みの親であるNamie先生をフォローすれば無限にファンアートがリポストされてきます。
2人のイメージ楽曲もあります。まずはゴールデングローの「Spark For Dream」。
こちらの楽曲は上に挙げた音律聯覚2023でも披露されています。ちなみに、ゴールデングローは猫です。
続いてミヅキの「Y1K」。
この曲は歌詞が無く、また変化も穏やかで、リラックスして聴けるので私もよくリピートします。MVではノイズが走ったり、触手のような影が現れたりと何やら不穏ですが、皆さんはアークナイツに深入りしなくても良いので気にしないようにしましょう。
まとめ
この記事はアークナイツを知らない人向けに「俺の好きなコンテンツにはこんなすごいんだぜ!」と自慢するために書きました。その上で、本作のゲーム性やシナリオについて語る記事は既にいくつもあると考え、またみなさんに記事を読みながら手軽に本作の魅力を体験してもらえればとも思い、Youtubeのアークナイツ公式チャンネルに上がっているコンテンツに焦点を絞って紹介しました。いかがでしたか。
この記事の趣旨とは反する話になりますが、私自身がアークナイツで最も脳を焼かれているのは世界観とシナリオです。今回紹介した幅広いジャンルの楽曲やタワーディフェンスのゲーム性などはもちろん魅力的ですが、やはり国家や歴史・地理などアークナイツの舞台「テラ」に関する作りこまれた設定が、そしてシナリオやフレーバーテキストを通してその設定が開示され、世界観が広がっていくところがたまらなく好きです。
アークナイツのシナリオは暗い・重いとよく言われます。病苦、差別、貧困、国家、陰謀、戦争、テロリズム、そして未知の脅威、テラの大地をめぐる問題は多様であり、そこを舞台とする本作のシナリオがシリアスであることは間違いないでしょう。しかし、その絶望の大地を希望を抱えて踏みしめ、前に進んでいく人々の姿をこそ、この物語は描いています。重く苦しい世界の中にあってなおも失われぬこの光に至る、そのカタルシスもまたアークナイツのシナリオの魅力だと思います。
繰り返しになりますが、この記事はみなさんにアークナイツを勧めるものではありません。私は、「アークナイツを好きになる素養がある人間は結局はアークナイツに辿り着く」と思っています。従って、わざわざ人に勧めようとは思いません(アニメは見てほしいけど)。
私はただ、知ってほしかっただけなのです。アークナイツの凄さを。
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