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『階段』
実体験から書いた小言です。真相はわかりません。
少し前に階段から落ちたことがある。
連日の疲れや慣れない生活がために落ちてしまったのだと思う。けれど、どこか奇妙なのだ。
宙を舞った記憶もなければ、痛みも特に感じていないのに疵(キズ)は残っている。
単なる偶然や自分の不注意だろうと思い込んでみるのだが、自分が嫌になって意図的に身を投げたのか、あるいは見えない“何か”に背中を突きはねられたのかは、未だにわからない。
以来、階段がとても恐ろしく感じるようになった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
読んでいただけるだけでもとても支えになっています。
次回も読んでいただけると嬉しいです。
梔子。
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