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くちなし書房
2023年1月15日 23:14
ほんの少しのことでも、ほんのわずかな違いでも、違和感を持てば気になって仕方がない。耳に纏わりつく音、花にこびり着く匂い、目に焼きつく目前の光景、砂を噛むような味、虫が歩くような感覚。全てがどこかおかしいのだ。この感覚が、本当に感覚器から伝わってきた信号なのかすらを疑う。偽造された信号が、何か空の方法を使って脳に送られている可能性だって必ずしもないとはいえなさそうじゃないか。聞こえた