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くちなし書房
2022年12月11日 19:59
*風が冷たい。太陽は暖かい。それでも、なぜか、何かが足りない。少しも違う事はないはずなのに。何かが足りない。風の匂いは懐かしい。一昨年の匂いがする。チョコと温かいコーヒーを思い出す。それに、誰かがいたようなにおいがする。あの時、一緒に居た人は誰なんだろうか。もう思い出すことはない。まだそこに、ずっと、一緒に居るような気がするのに。—コォォォォォォ—お湯を沸かす