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学校に通えなくなる少し手前、保健室登校という形で学校に通えていた。 保健室登校をしているときは、朝礼と終礼、昼休み以外はほとんど教室に顔を出すことはなかった。 特にいじめられているわけでもないし、誰かと喧嘩をしたわけでもない。 なのに、教室の中は変に居心地が悪かった。 少し怖いのだ。 みんながわからなかったのだ。 周りが何を考えて、何を思っているのかわからなくて、それがすごく怖くなっていった。 「行かないと。」 教室には私の入るスペースは見つけられなかった。