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濃い沖縄を感じている話①

2022/8/10(水)、某県から名古屋まで高速バスに乗り、中部セントラルから沖縄へと旅立った。大学の夏休みを利用して、これから約3週間の滞在となる予定である。

その日の夜、大学の教授のツテで宿泊先のゲストハウスへとお邪魔して、移動の疲れもあってかすぐに寝た。翌日からは急遽、沖縄県の離れ小島、与論島へ向かうことになった。この時点で沖縄滞在の予定も与論島での予定も全く何も決まっていない状態である。

知り合いの知り合いであるという与論島大好きおじさんと、与論島へ向かうフェリー内で合流して与論島の楽しみ方をざっくりとレクチャーしてもらい、そのおじさんの連れであるという20代の女性とも顔見知りくらいにはなった。もう既に登場人物が多くて混乱しているだろうが、これが沖縄では普通らしい。

与論島へ到着してからは船内で出会った2人とは一旦離れて、後ほど百合が浜(与論の定番スポット)で合流することになった。宿泊先はこの島でも有名だろうと思われる民泊で、送迎はその宿の主人がしてくれた。まあこの主人も色々とあるのだが、今回は割愛させていただく。

宿泊先に到着してからは、すぐにそこの女将さんに昼食をご馳走になってそのまま準備して百合が浜へと連れて行ってもらった。どうやら浜が見えるピークの干潮時刻が過ぎ去ろうとしているようだ。
既に浜へと向かうボートも出払っているみたいなので、よくわからないままこれまた与論のマリーン関係では有名だろうと思われるおっさんに港からジェットスキーで百合が浜へと連れて行ってもらった。

一応、沖縄滞在のメイン宿泊先であるゲストハウスの方からシュノーケルセットを借り受けて来たため、浜近くで軽くシュノーケリングを楽しむことができた。実は初めてだったのだが、何となくでやった。
当日は青空の面積が小さかったために、青く広がる最高の海は見れなかったが、そこそこ堪能できた。
…とまあ与論での滞在は一日だけだが、その間もずっとこんな感じでさらに登場人物も多くなってしまうため、この話はまた別の機会にしてみたいと思う。

本編は8/13-15の三日間であり、この沖縄滞在中にリゾートバイトのような形でお手伝いをすることになっているとあるビアガーデンがメイントピックだ。このビアガーデンのオーナーは今年で28と非常に若く、俺とも年齢が近い。
彼は一年ほど前に山沿いに店を開くのに最高の場所を見つけたらしく、2000万をぶち込んで重機で山を切り開いたというぶっ飛んだ人間である。

その跡地にできたビアガーデンで働いているわけだが、いろいろな縁でオーナー(28の彼)には沖縄滞在中、プライベート問わずお世話になることになっている。

彼は生粋の島人で、「俺がちゃんとした観光スポットじゃない沖縄の暮らしを見せてやる」と意気込んでくれて非常にありがたいし楽しい経験をさせてもらっているが、この三日間で人生で経験したことがないくらいぶん回されてる。

滞在先は沖縄北部に近い場所なのだが、23時に仕事を先に抜けてから「俺は酒を飲んでしまったからお前が沖縄南部まで運転してくれ」と免許取得から半年も経過していない俺に初心者マークを貼ったLEXUSを運転させて、オーナーの実家と本家がある南部までドキドキハラハラの夜道ドライブが強制スタートした。

そんなこんなで本家の旧盆の集まりになぜか俺が顔を出してほぼ誰も知らないオジサンばかりの飲みの席へと連れられた。もうここまで来たら楽しむかやりきるしかないので、とにかく全員の前で自己紹介をして一人ずつ乾杯しながらさらに自己紹介や会話を重ねるといった感じで数時間を過ごした。

向かいの席にいた叔父さんが今度、市議会議員選挙に出馬するようで政治の話で会話が弾んだのだが、流れでその選挙前決起集会に行って、数百人が集まる会場でマイクをもって一言、応援の言葉を言うことになった。
まあとにかくこんな経験ないので、楽しんでこようとは思っている。

沖縄の旧盆(沖縄は内地(本州)と違って、旧暦のお盆を取り行うらしい)のルールというか、形式はこんな感じでテキトーかつ内輪も外輪もとにかく大切にしてくれている。知り合いの知り合いとかには優しい。

これは後からオーナーに聞いた話だが、その集まりに顔を出していた8名近いオジサンのうち、半分以上は身内ではなく近所のオジサンらしい。そういうもんなんだね。

そんなこんなで後からも人が合流したり離れたり(この時点で既に深夜2時はまわっている)、俺は早々にリタイアして寝たが皆は5時半頃まで飲んでいたと思われる。この地域の人に合わせていたら体がもたないので、自分と相談してちゃんと睡眠をとることが大切である。

9:30頃に起床した俺はさっさと帰ろうと思っていたのだが、オーナーの兄弟(だとこの時点で思っていたが、後から彼はオーナーの叔父さんだったことが判明した)が「俺はこの後ビーチパーティーに参加するから早く片付けろ」と言って急に片付けが始まり、オーナーも若干酔った状態でテキトーこいて俺に参加しろとか言ってきて、よくわからないまま流れで、乗ってきたLEXUSでとりあえずビーチパーティーの会場へと向かうことになった。

同乗者は俺、オーナー、オーナーの兄(長男らしい)、オーナーの兄の彼女の4人である。これまた全然知らない人しかいない。
情報量が多いだろうが、これがオーナーの日常である。

そのままとあるビーチに昼頃到着してこれまたビックリというかもはや既に驚きもしないのだが、いかつい音楽と兄ちゃんと姉ちゃん、どっかの家族がわちゃわちゃしてる会場で当然のごとく知り合いなんか全くいない。
この会場で一生分の和彫り(日本で古くからある刺青)を見たような気がする。

とにかく目が合った人間に挨拶をして回り、陰キャのおれはボッチムーブをしながら過ごしていたが、オーナーに「せっかく沖縄来たんだから地元の人間と話せ!時間を無駄にするな!」と言われたので、その通りだと思って全く知らん人に話しかけたり軽い会話くらいはできた。
沖縄でボッチムーブはマジでよくないっぽい。

〇〇能力の低さ…とか言いたくなるが、そもそも普通の人間は知らない人しかいない会場に投げ込まれたら委縮もするだろうに俺の能力の問題とかそういう話でもないような気がする。言い訳がましいのは好きじゃないのでここら辺にしとくが、とにかくどこでもエンジョイしてるオーナーの姿を見て「楽しそうでいいな!」と思った。

※この時点で一番の知り合いはオーナーであるが出会って3日目である。

その後はジェットスキーに乗って水上を100kmで走る爽快な経験をしたり、ジェットスキーに紐で繋がれた平面のデカい浮き輪のようなものにつかまってぶん回されるなどした。めちゃくちゃ粘ってたらこのパーティー会場の会長にほめられた。

とまあ俺が普通だったら絶対に近づかない人間たちに囲まれて過ごしてみたが、とにかく俺にとっては貴重な経験だったしオーナーからはたくさん学ぶことがあるし楽しくさせてもらってる。あとは俺の体力と度胸がどこまでついていくか、だけだ。

残り2週間くらいではあるが、ここでの生活や出会いを存分に楽しんで、運がよくなる行動を積み重ねていこうと思う。

沖縄滞在記①、つづく…

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